AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20150305のエントリ

ペルー人女性46歳、高血圧でフォロー中。いつもの診察のほかに右のおなかが痛いという。確かに軽く押すと痛がる。発熱はまったくなし。超音波では胆嚢の中に明らかな石はない。半年近く採血を行っていなくて、今回は高血圧関係の項目の採血のために空腹で来てくれたのだが・・・痛みに関して近くの公立病院の消化器科を紹介した。行けばそちらでも採血されるだろうと思い、採血を断念したのだが・・・きょうは都合が悪い、明日行くと言いだしたので、それではきょう採血しよう、きっとその公立病院で行う採血と項目がちがうはずと思い返し、本人に採血させてほしいと話したが、「2日続けて痛いのはいやだ」と拒否された。非常に採血しにくい血管なのでそういう気持ちにもなるのだろうとあきらめた。カンボジア人女性75歳、横浜市内からやってくるが、娘さんが薬だけ取りにやってきたってきた。膝と腰が痛くて遠くまで歩けないそうだ。段々とこういう風になってくる。インドシナ難民として日本にやってきた・・・正確に言うとタイはじめ周辺各国のインドシナ難民キャンプで日本政府のインタビューを受けて、日本に住む意思が高いことを確認の上で、日本政府に受け入れられた人々である。中には日本に定住後、親族がすでに先に定住しているカナダや米国、オーストラリアへ出国していった人々、そして母国の政情が落ち着いた後、母国に戻って行った人もいる。僕が診察していた人の中にもオーストラリアに行った人、ラオスに帰っていったおばあちゃまなどがいた。しかし残りの人たちは日本にいまだに住んでいる。こういう人たちが高齢になり、介護が必要になったとき、母国語で対応してあげなければ彼らには理解ができないだろう。受け入れたからには「その先」まで考えてあげなくてはいけないのだが、このあたり日本政府はどう考えているのだろう。
  • 2015/3/5 9:05
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