AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201503のエントリ

アルゼンチン人男性63歳、もう15年近く通院してきてくれているが・・・昨日はなんだか様子がおかしかった。診察室に入ってくるなり涙目で・・・アパートが火事になったと。先週、夜の7時すぎに彼のアパートのすぐ後ろのアパートで火事が発生。彼の部屋は燃えなかったが、放水でなにもかもびしょびしょになり、コンピユーターなどもだめになってしまい、パスポートなどの入ったトランク一つだけ抱えて逃げたらしい。たしかに衣服もこげくさい。たしか10日ほど前に診察にやってきたはずなので、薬もまだあるはず。どうしてやってきたのかと不思議に思い始めたころ、ポケットからビニールの袋に入った薬を取りだした。まさしく10日前に処方したものだった。別に濡れているわけでもなく、内服できない状態ではなく、数量も数えてみたが、次の診察日までちゃんとある。ではどうしてやってきたのだろうと思って彼の顔をみたら泣いていた。火事に遭い、日本での財産というかそういうものをほぼ失い、気が動転していたのだろうか。この薬は飲んでだいじょうぶか?と尋ねるのでokと答えると、そのままイスを立って帰ろうとした。たぶん誰かに話しをしたかったのだろう。何の咎もない被害者なので火事で使えなくなったものは保障されるはずと励ますつもりで話したのだが、火災保険のこととか保障とかそういうことはまったくわかっていないようだった。まずは体だけでも元気でよかったと抱きしめた。
  • 2015/3/31 9:03
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いつもの習慣で朝風呂に入っていたら、至近距離から「ホーホケキョ」と聞こえた。風呂場の窓をあけて声の主を確認したい衝動を抑えて。何度も聞いていたら、なかなか「ホーホケキョ」とうまくは啼かない。うぐいすにも初心者マークがあるのだろうか。土曜日は外国人患者が17人。うち11人がフィリピン人で、一時、待合室がフィリピン人でいっぱいということになってしまった。隣のZ市からやってきたフィリピン人女性、初診37歳。フィリピンにいる家族がみな高血圧なので、心配で毎日血圧を測っているそうだが、いつもは120前後の最高血圧が、この数日180まで上昇しているので怖くなってやってきたとのこと。血圧を測定するとたしかに150前後まで上昇していた。数日分、内服薬を処方し、数日後にもう一度きてもらって降圧剤の確認と採血をしようと提案したら、なんと「きょうは採血するかもしれないと思って何も食べてはいない」とのこと。よかった。採血した。こういう心がけというか先を読む行動はなかなかできない。ちょっと感心した。タイ人男性45歳、高血圧で拝見しているが、前回の血液検査の説明をタイ語で行った。簡単なタイ語で済ますのだが、LDLコレステロールが相当、高い。食事療法まで話して帰ってもらった。はじめに書いたようにおとといの土曜日、4時間の診療で外国人患者17人、フィリピン人が12人、ベトナム人3人、タイ人とペルー人が各々1人。あしたでもう「平成26年度」も終わり。都心の道路工事も終わりだろう。
  • 2015/3/30 9:04
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桜が咲いてきた。不思議と満開になるころ、春らしい気温になり、心もはずむようになる。フィリピン人女性42歳。以前から高血圧と甲状腺機能亢進症で診ていたが、雰囲気が暗く、何を言ってもすなおに受け入れるという感じではなく、でも反抗するという態度でもなく・・しいていえば投げやりな態度だったのに・・・フィリピンに一時帰国し、成人したてのお嬢さんを連れ帰って来た後、まったく態度が、雰囲気がちがう。にこにこと笑顔でよく理解してくれる。1人で暮らしていることと、身内とふたりで暮らすこととこんなにぢがうのかと驚かされる。フィリピンでは病院に行くのでも友達といっしょに行くということが多いらしい。僕のクリニックでも一気にドヤドヤとフィリピン人が入ってきて、受付をしてみたら患者はそのうちのたった一人ということも少なくない。というかよくある。こういう国による文化というか、習慣ってわかりにくいが、病のヒントがこういうところに隠されていることもある。きのうは診察終了後、某大学外科学教室の主任教授を長く務めてきた外科の同級生の退官式に出席するため、都内のホテルに行った。彼とは高校からいっしょだったが、そのころから人間が丸く、とても優秀だった。大きい会場に集まった中に外科学教室だけじゃない医学部の同級生が15人ばかり来ていた。みんな、退任式や退官式を終えて引退したそうで、開業医は僕ともう一人だけ。開業医に定年はないが、引退すべき時期をまちがえると患者を含めた周囲の皆さんに迷惑をかけることになるだろう。心がけておかなくては。
  • 2015/3/28 9:00
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きのうも午前中は診療、午後から県医師会、県医師連盟の仕事で横浜へ。カンボジア人男性58歳、高血圧で定期的に診ている。同じく、フィリピン人女性59歳、高血圧で診ているが、ふたりともきのう同じことを言った。寒いので風邪薬が欲しいと。たしかに昨日は寒の戻りのように朝方、寒かった。なにか風邪の症状でもあるのかと尋ねたら、2人とも「歩いていると風が吹いて寒いから」と答える。だれでも寒いんだよ、これは風邪ではないから風邪薬は必要ないからと話したら納得してくれた。昨日書いたタイ人女性の娘さんが紹介状を取りにやってきた。自傷行為、家族に対する暴行があるそうで、疲れて切った表情をしていた。こういうケースは家族を巻き込むのでやるせない。午後は県医師会会長会が3時から、その後県医師会の生涯教育委員会、県医師連盟の会、そして相模医師会連合の理事会と続いて終わったのが午後6時半すぎ。会議中に往診に行っている99歳の男性が具合が悪いとクリニックの看護師から連絡があったので、会議の帰りに急きょ往診。帰りついたらもう9時になっていた。
  • 2015/3/27 8:59
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24日火曜は診察を午前中で切り上げて、午後から県医師会の臨時代議員会へ。いくら貼り紙をしておいても午後にやってくる患者がいる。後ろ髪をひかれる思いで出かける。医師会長としての務めとはいえ、医師として何が一番大事かと問われれば、患者であり、患者を診察することであるからして、心苦しい。臨時代議員会を終えるとそのまま県医師連盟の評議員会に出席。戻ってくるとすでに午後5時を過ぎていたが、まだクリニックのスタッフは残っていた。看護師から、19日に精神的心理的病を抱えたタイ人女性がやってきたと書いたが、その女性の娘さんから自分が受診している精神科に連れて行きたいので、診療情報提供書を書いておいてほしいと電話があったとのことだった。水曜は休診日なので木曜26日の早朝に書いてもいいのだが、なにしろ書かなければならないことが多く、カルテが机の上に出してあったので、30分ぐらいかけてそのまま書きあげた。気がついたら6時20分。7時から大和市立病院運営審議会があり、会長である僕は司会を務めなければならない。あわてて市立病院まで行くとすでに6時半すぎ。このまま審議会に出席してから夕食を食べるべきか、食べてから行くべきが悩んだが、空腹に勝てず、近くの店で5分でラーメンを食べて会場に到着したのは7時5分前。体にいいわけない。きっと胃も驚いていることだろう。
  • 2015/3/26 9:03
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ナイジェリア人男性40歳、先週から胃がさしこむように痛いとうかない顔。横になっておなかを見せてもらい、痛いところを示してもらうと上腹部から下腹部までの広い範囲、音を聞いてみると腹鳴が亢進している。いつもより便が柔らかいというので急性感染性腸炎だろうと診断した。もっとも大切なのが食事をどのように摂取するかなのだが、消化吸収能力がいつもより低下しているのに、いつもと同じように油の多い食事をしていたらしい。ビフィズス菌製剤と食事療法について話しているうちに元気になってきた。フィリピン人女性51歳、昨日非常に頭が痛かったとのこと。血圧を測ってみるとやはりいつもより相当、血圧があがっている。「夜なべ」の仕事をしていたらしい。日本で稼いでフィリピンの家族に送金しようとするとこういう「無理」をせざるをえなくなる。もう5年以上前に昼は事務員、夜はフィリピンパブのホステスで働いていた女性がいて、ときどき頭が痛いとやってくるので血圧を測ると180を超えるようなことが多かった。それでも処方した降圧剤の飲み方もいい加減、通院もいい加減で、そんなことをしていると死んでしまうぞと脅かした。するとフィリピンで送金を待っている家族がいるから働かなければという。毎月いくら送っているのかと尋ねるとたしか30万と答えた。4人家族でぜいたくをしなければ5万円程度で暮らせる国で毎月30万円が天から降ってきたら、だれも働かなくなる。彼女が送ったお金もせめて有意義に使われていたらいいが、多くのケースではギャンブルに消えて行く。それでお金が送れない月があると、矢のような催促が来るという。日本人と結婚して日本に行くことさえ、親族からみたら「出稼ぎの一形態」と思われかねない、そんな状況の中で悲劇はおこっていく。この女性はけっきょく僕が言ったとおり、ある日ベッドの中で血を吐き、痙攣した状態で日本人のご主人に見つかり、そのまま天国へ駆け昇ってしまった。こういうケースが再び繰り返されないようにとついついプライバシィーにも首を突っ込みそうになる。
  • 2015/3/24 9:01
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ドイツ人男性29歳、あまりに日本語の上達がすごくて日本人の患者と話しているのと勘違いしそうになる。人柄なのか、彼と話していると楽しくなる。フィリピン人女性47歳、はじめてやってきた新患。最近めずらしい保険外診療すなわち自費診療。帰り際に話していたが、「保険証はあるが使いたくない」そうだ。住まいも申告は市内の近くだが、本当に住んでいるのは市内の北部。僕のクリニックからは少し距離がある。人のプライバシィだし、自費で支払いたいというならそれでこちらはいいのだが・・・いろいろと問題を抱えている人が多い。保険証を出したくない、あるいは保険を使ったことを被保険者本人に知られたくないということなのだろう。民事不介入ではないが、こういうケースはしつこく話しを聞かないほうが無難だ。ひさしぶりにインターネットで「外国人医療」と入れて検索してみたら、ずいぶんと民間の会社組織が出てくるようになった。メディカルツーリズムとか外国人観光客の大幅な増加というところにビジネスチャンスを探しているのだなと考えさせられた。こういう分野、僕の感覚ではどう考えても「もうかる」とは思えないのだが・・・営利組織のプロが関与するとちがうのだろうか? ノーハウのない僕にはよくわからない。
  • 2015/3/23 9:08
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タイ人患者50歳男性、隣のA市からやってきた。僕のところにやってくるタイ人としては英語が上手という意味で異色。それもそのはず、米軍基地内で働いているという。10日前ごろより発熱と右の下顎から頬にかけての腫脹でやってきた。どうしてここまで来たのか?と尋ねたら基地の中の診療所で教えてくれたとのこと、少々驚いた。タイ中部のスパンブリ出身だそうで、下手なタイ語を話すと大袈裟に喜んでくれた。いわゆるおたふくかもしれず、小児科で診た。同じくタイ人の女性63歳。以前から通院してきていたが、ときどき妄想、思い込みが強く、精神疾患も疑って精神科でも診ていただいてはいたが・・・このところ来ていないと思ったら、しばらくタイに帰国していたとのこと。同伴していた娘さんが教えてくれた。待合室でも落ち着かなく、いらいらしたり、数分おきにトイレに行くとのことで声が聞こえてきていた。彼女、こちらで結婚する前にタイで結婚していてお子さんがタイにもいる。精神疾患の治療のためには母国語で治療を受けるのが一番と以前に話したことがあるのだが・・・家族はそれを忠実に行ってくれた。手に負えなくなってきたという理由もあったのだろうと想像する。ところが・・・タイの病院でも治療していたが、タイの親族の1人がこんなにたくさんの薬を飲むのはよくないだろうと全部、取り上げてしまったとのこと、そういうもめ事があり、帰国してすぐにやってきたわけだが、不安、鬱、食欲低下、なんだか以前にようやく落ち着いてきた症状が全て出ていた。がっかり。日本語も英語もあまり話せるほうではなく、家族の問題もあり、彼女が日本で楽しく生活していくのはむずかしいだろうなと思った。
  • 2015/3/20 8:59
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三寒四温というがまさにその通りの天気。雨が降ると草木は喜ぶだろうがやっぱりうっとおしい。ペルー人男性45歳、数年前に大きな十二指腸潰瘍の既往がある。昼前に空腹時痛にて来院。症状からは十二指腸潰瘍を考えるが、2年前にも同じ痛みで来院。内視鏡検査の結果、潰瘍はなかった。本人が言うには「オメプラゾールがよく効いた」とのことで、どうやら胃酸を強烈に下げると痛みがなくなるらしい。今回も食事をしてきているので、とりあえずオメプラゾールだけ処方した。純粋に医学的な話だが、明らかに空腹時痛を訴えている人に内視鏡検査を行っても、十二指腸潰瘍が見つからない人も多い。こういうときって放置しておくと十二指腸潰瘍ができてしまうのだろうか? 昼休み直前になってそれまで暇だった小児科がてんてこまい。タンザニア人の新患とペルー人の新患、1カ月のあかちゃん。ほかにペルー人が3人。ショッピングじゃないので、できれば゜「お誘い合わせ」ではなく、1人ずつ来てほしい。あと10日ぐらいで桜も咲きそう。
  • 2015/3/19 8:57
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日系ペルー人女性51歳、いわゆる風邪で一週間前に受診。一週間薬を飲んだが、のどの痛みと鼻水が治らないとやってきた。顔つきが不安そう。聴診器で聴いた胸の音も異常なく、再度薬を処方して説明し始めると、すがるような顔つきで抗生物質が欲しいと言いだした。いわゆる風邪はウィルス性疾患であって、ウィルス性疾患には抗生物質は効果がない。効果があるのは細菌感染だけとスペイン語と日本語を使って説明したのだが・・・すがるようなめつきでとうとう押し切られて抗生物質の処方をしてしまった。これは日本人の患者でもよくあることだ。フィリピン人でもタイ人でもブラジル人でも・・・あまり国籍は関係ない。日本人の患者の場合は「抗生物質をもらったし、よく効いた」と言われてしまう。必要もない時に抗生物質をたくさん使うのは耐性菌を増やすことにもなり、よくないよと話しをするのだが、どこの国の人にもなかなか通じない。この彼女もたぶん1週間程度経過するといわゆる風邪はよくなるだろう。すると「やっぱり抗生物質を飲んだからよくなった」ということになってしまうのだろう。
  • 2015/3/17 8:59
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