AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201502のエントリ

朝早く、長年カンボジア難民の支援をしている方から電話あり。中学3年のカンボジア人のお嬢さんが寝られない、体調が悪いということで診てほしいとのこと。もし僕のところで診療できない分野ならほかの先生にお願いしてもいいとおっしゃるのでまず拝見することとした。しばらくしてカンボジア人の母親とともにやってきた。15歳なので最初に小児科に診てもらったが、消化器症状がメインだと言うので、改めて僕が診させていただいた。この数週間、おなかの痛みや軟便があり、過敏性腸症候群かと思ったが、空腹時にとくに胃のあたりが痛いというので、胃酸が高い疾患すなわち十二指腸潰瘍も否定はできない。いろいろと話しを聞いて行くうちに涙が流れていた。ただ単に医者のところに来て不安なのか、1週間後に高校入試を控えて不安なのか、あるいは家庭内に問題があるのか、学校でのいじめなどがないのか・・・今からいろいろと検査を組むと目の前に控えている高校入試によくないと思い、過敏性腸症候群と十二指腸潰瘍のふたつの疾患に対するお薬をまず処方して飲んでもらうことにした。高校入試が原因なら終われば解決するかもしれない。こういうケース、ただ診察するだけではなく、場合によっては紹介してくれたような支援者といっしょに解決すべき問題を内包している可能性がある。表面的な治療に終わることがないようにしなくてはならない。
  • 2015/2/14 9:00
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アメリカ人男性27歳、初診で横浜市の中心部からやってきた。どなたかに訳してもらった紙を持っていて、そこには米国在住中から潰瘍性大腸炎の診断がついていることが書かれていた。ただし内服治療はしていなかったとのことだった。日本にやってきて数カ月、潰瘍性大腸炎の悪化と思われる消化管症状がはっきりしてきてインターネットで探して僕のところにやってきたとのことだった。国民健康保険に加入しており、すなわち1年以上は日本に在留するということだ。たぶん僕のクリニックまで1時間以上かかるだろう。彼の住所から10分程度のところによく知っている総合病院があり、調べてみると下部消化管外来がほぼ毎日のようにあるので、思い切ってそちらに紹介状を書いた。ここまでおいでというのはあまりにもかわいそうな気がしたので。外国人であっても日本の国民健康保険に加入しているので、難病の助成を受けることができる。一時立て替えで、彼の銀行口座に支払った分が振り込まれるはずだ。そのためには申請をしなければならない。そういう制度や細かいことは彼自身は知らないはずだ。そこまで話してあげたらよかったのだが、紹介状を書いてあげただけなので、お金はいらないと話したらすぐに帰ってしまい、探したが、もう見つからなかった。次の総合病院でこのあたり、しっかりやってくれることを望むかぎりだ。以前に親しい米国人女性に言われたことがあるが・・・彼らが求めているのは英語が堪能な医師ではなく、英語はそこまで堪能ではなくてもよく説明してくれる医師だそうだ。この言葉を頼りに僕は下手な英語でがんばっている。
  • 2015/2/13 8:58
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フィリピン人男性41歳、採血でs-GPTが88と高い。本人は肝炎に罹ったことはないと言うが、東南アジアではA型もB型も多く、「知らないうちに罹っていた」という人も少なくないので、チェックのための採血を行った。タイ人女性61歳、ラオス国境のパヤオ県の出身。山岳地帯で寒いらしい。12月のはじめから母親が具合悪くて田舎に戻っていたが、帰国したのでやってきたと。カルテを見ると3週間前に降圧剤がなくなっているはず。尋ねるとその通りだと言う。やはり160/92と血圧が上昇していた。どうしてこういうことになるのか・・・いつも話しているのに。ペルー人58歳、前日に「会社に勤めるので職場から検診をしてこいと言われている。身長と体重と尿の検査だけでいい」と電話があった方だ。本当に血液検査はないのか? 念のために「エン アユナで来てね」とお願いしておいた。やってきた彼が持ってきた会社からの用紙を見ると、器械を使った聴力検査、そしてしっかり血液検査がある。それも末梢血、肝機能、コレステロール、中性脂肪、さらに血糖値と。危く「また食事しないで来てね」と言わざるをえないところだった。こういうことがあるから気をつけねばならない。札幌の雪まつりを見に出かけた腎う炎疑いのメキシコ人女性がおととい火曜の夜にはこちらに帰って来たはず。何事もなかったのならいいが。
  • 2015/2/12 9:01
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このところ、ウィルス性感染性胃腸炎が流行している。昨日は遠方からの外国人患者あり。48歳フィリピン人女性、秦野市から。前日から気持ちが悪く、胃が痛い、胃潰瘍かしらと。尋ねてみると胃の痛みには強弱があり、動くといっておへそのあたりを指差す。泣きそうな顔をしていたが、診断の根拠について話をし、内服薬を処方し、食事などについての注意をして帰ってもらった。たぶん僕のところまで1時間はかかったろう。夕方になってペルー人女性48歳、足柄上郡からやってきた。気持ちが悪くて胃が痛いというので診察して見ると、胃とは関係のない下腹部まで指差す。おなかがごろごろしないかと尋ねると、顔がぱっと明るくなり、おなかの中であかちゃんが動いているみたいで妊娠みたいと思ったという。それは腸管の蠕動運動が亢進しているためですよと話すと、緊張が解けたのか、笑い始めた。この方はたぶん1時間半以上かかってやってきたと思う。ありがたいと言えばありがたいが、もっと言うとこのような疾患は彼らがいま住んでいる地域の医療機関で十分に対応できる疾患だ。外国人観光客の受け入れに血道をあげることより、仕事を休んでこんな遠くに来なくてもいいようなシステムづくりをぜひ考えてほしいものだが。
  • 2015/2/10 8:55
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7日の土曜日、朝から僕の外来は外国人の人たちでいっぱい。結局17人の方を拝見した。フィリピン9人、ペルー人3人、カンボジア人2人、アルゼンチン、メキシコ、インドと各1人。ペルー人の母親と娘、4年ぶりに現れた。とくに母親は日本への適応がうまくいっていないような印象があったうえに、4年前は二人とも日本の公的保険に加入資格があるのに保険に加入していなかった。何度も説明して加入するように話したのだが・・・今回もやはり保険には加入していなかった。人ごとながらこれで大きな病気をしたらどうするのだろうと心配になる。たぶん、途中で日本の保険に加入しようとすると、数年間にさかのぼって支払っていなかった保険料を請求される。これがけっこう高額になるので、未加入のままになってしまっているのだろう。まあ元気でいてくれてよかった。27歳、メキシコ人のお嬢さん、膀胱炎ではないかとやってきたが、背部痛と発熱あり、背中右の殴打痛あり。腎う炎ではないかと思うのだが、あすから雪まつりを見に札幌に行くという。行かないほうがいいとは話したのだが。やってきたのもすでに診察時間が終了する時間になりかけていたので、やむをえず、抗生物質を出して内服にあたっての指示をした。
  • 2015/2/9 9:09
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昨晩、市役所と医師会との会議に出席した。4月から新事業としてスマイル・サポートという事業を始めたいので医師会としてどう考えるか、聞きたいとのことだった。一言で言うと、これはこどもが急に病気になってしまったときに、働く母親、父親にかわってNPOに登録し、講習を受けた第三者が有料で医療機関に連れて行く、そんなことだった。市役所にしてはよく考えた制度だなと思ったら、実は厚労省が旗振り役の事業であるとわかった。少子高齢化に伴う労働力の減少が問題になっているこの日本で、働く母親、父親を支援して労働力を確保し、また女性に安心してこどもを産んで育ててほしいという趣旨なのだろう。私とともに医師会側から参加してくれた3人の先生方はいずれも小児科医で、基本的には賛成だが、「ただ連れてきた」では困る、お子さんについてもっと詳しく知りたいし、また保護者に注意事項が正確に伝わることをなんとか担保できなければむしろ危いと話していた。その通りだと思う。きっとこの事業はいい方向への話し合いの後に、実施されるだろう。ところで途中から思っていたことは・・・こういう子育てのためのいい制度も地域に住む外国人の住民をその中に受け入れるのはむずかしそうだということだ。連絡票にしろ、こどもの経過にしろ、医師からの連絡にしろ、言葉の壁が厚すぎる。ただ役所がこういう事業を地域の中の保護者の支援として行うとしたら、せめて「外国人の方にはちょっと使いにくいですが・・」とか少なくとも、彼らの存在には気がついているのだが・・とう言葉が欲しかった気がする。
  • 2015/2/7 9:00
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 昨日の午前、小包が届いた。包装紙が雨にぬれて破れそうになっていた。一目で国際宅急便とわかった。差出人はブラジル在住の日本人の方で、1年のうちの半分はこちらに住んでいる妹さん宅にやってくる男性だ。年齢はすでに90歳に近づいてきているが、ブラジル生まれのお子さんたちの中に医師になった方が多く、しっかりと管理されていてお元気でいらっしゃる。開けてみると想像通り、豆類、アンズ、パイナップルの加工品などであった。実は昨年もいただいたのだが、とくにアンズは日本産のものに比較して大きい。遠くにお帰りになって送ってくださる、そのお気持ちに心から感謝したい。手紙が添えられていて、11月に帰国なさった後、膝を痛めて入院なさっていたと書いてあった。また暖かくなったら元気なお顔で現れることをお祈りしたい。
 出版社から外国人医療の最終ゲラが送られてきた。4時間ぐらいで全部読み終ったが、とくに法制度の変化にかかわるところのチェックが前回抜けていたようで、自分でチェックしていて自分のいい加減さにいやになってしまった。出版社に申し訳ない。この分なら3月には出版していただけるだろうと思う。
  • 2015/2/6 9:07
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フィリピン人女性42歳、初めてやってきた。以前から膀胱炎にたびたび罹っている、今回も排尿のはじめと終わりごろにしみるような痛みがあるとやってきた。今回はどれぐらい前から症状があるのか?と尋ねると、1カ月ぐらい前からと答える。少し驚いて、じゃ今日まで何をしていたのか?と尋ねると、フィリピンから送ってもらったアモキシシリンを1週間内服しても効果がないので、数日してからさらに1週間内服したそうだ。それでも症状が変わらずにやってきたとのこと。簡単にいえば症状から病名はまちがいないと思うが、抗生物質がそもそも原因菌に効果がない、またはアモキシシリンが効かなくなってしまったかどちらかであろう。何が膀胱炎を引き起こす結果になったのかを尋ねるべきであったと後悔した。やはり性行為に関する質問はしにくい。まったくちがう系統の抗生剤を処方をして様子をみて1週間後に来院するように話したが、急いでいるようで、こちらもあわててしまい、尿の培養をすべきだったと帰った直後に気がつき、後悔した。1週間後に効果なく、再度やってきた場合は専門医の受診も視野に入れて考えねばならないだろう。
 きょうは雪が降るらしい。夜になって一層降るという天気予報なのに午後7時から大和市立病院の運営審議会。しかも会長なので、どうしても行かねばならない。2時間も話しあうので、帰るときにすごくつもっていたらいくらラジアルタイヤの車でも大変になる。もっと雪が降って中止なんてなったらいいなあ・・・などと考えてはいけないのだろうが。あしたの昼休みの往診ももっと心配。
  • 2015/2/5 9:00
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39歳ペルー人女性、胃が痛いとやってきた。過去に2回十二指腸潰瘍の既往があり、しかもピロリ菌は陰性だったので、再発しないよう、H2recepter antagonistを継続して内服するように強く勧めていたのに・・残念だが、今回も空腹時痛で背中も痛いと言っているので、十二指腸の後壁に潰瘍があるのかもしれない。食事をしてきたうえに時間がないというので、今回はオメプラゾールを処方した。よくなるとまた来なくなってしまうのが見え見えで心配になる。いやというほど話をしているのだが・・。フィリピン人男性46歳、頭痛がするとフィリピン人の奥さんに連れられて来院。血管拍動痛のようで心配した通り、高血圧だった。内服薬を処方。帰宅すると夜中になり、それからたっぷり食べて寝るそうだ。劣悪な労働条件の中にいると指導もむずかしく、限界を感じることも多い。日曜以外は仕事と話していたが、約一週間後に内服薬の効果をチェックするためと高血圧関連の血液検査のために来院してくれるよう、話した。来てくれますように。
  • 2015/2/3 9:03
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1月31日はとても不思議な土曜日だった。外国人の患者数は15人と土曜日としては「普通」なのに、朝の早い時間からベトナム人が4人。ベトナム語の通訳がいない土曜日に4人というのはめずらしい。最初に胃が痛いという人、何も食べていないのできょう胃の内視鏡をしてほしいとのこと。一瞬、返事につまった。というのも内視鏡検査予約の日本人患者が二人いたからだ。比較的遠方から来たこともあり、予約の二人が終わった後で・・という条件付きで受けた。次のベトナム人、顔に見覚えがある。数年前に胃潰瘍で治療歴がある。ここでははーんと気がついた。その通りで最初の患者はこの患者が連れてきたのだった。そうでもなければ食事もしないでやってきて、その場で内視鏡をしてほしいなんてことは言わないだろう。けっきょくサイレースで軽く寝てもらいながら施行。終わった後、アネキセートで麻酔を醒ますと「えっ、はやい。終わったですか?」と不思議そうに、それでもうれしそうにしてくれた。大きな病気は幸い、なかった。インド人男性、先日いぼを取ったインド人のお子さんのお父さん。きょうは息子さんは?と尋ねたら・・いっしょに来たけど待合室にいて診察室には入らないと言っていると笑っていた。とうとう嫌われてしまった。
  • 2015/2/2 9:12
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