AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2014 12月 » »
30 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 1 2 3
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

20141206のエントリ

診察開始直後にやってきたフィリピン人女性51歳、右の前腕を切っているという。診察室の入り口で見せてもらったらぱっくりと傷口があいていた。これはもう縫合が必要と判断し、奥の内視鏡室兼小手術室に行ってもらった。よく見るときれいにすっぱり切れている。仕事先で切ったのだそうだ。仕事先で野菜を切っていたのだそうだ。でどうしてあんなところを切ったのかと不思議に思ったが、包丁のおいてあるところに患部をあやまってすりつけたらしい。明らかな労災なので労災保険を使おうというと、いやだと言う。お金のことも話したが、全部自分で払うと言ってきかない。よくよく話を聞くと働き始めてまだ数日とのことで、労災を使うと会社に言うと首になるのではないかと心配をしていることがわかった。日本ではそういう事情で労働者を首にしてはいけないという法律があるのだと説明しても彼女の気持ちを変えることとはできなかった。弱い立場の人が慮って言うことばを一笑に付すことはできない。けっきょく労災は使わなかった。複雑な気持ちだ。
  • 2014/12/6 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (799)