AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201412のエントリ

寒くなってきた。あすは太平洋側でも雪が降るかもしれないとのこと。インフルエンザ患者も報道のとおり、急増している。きのうは僕の診察室だけで二人、隣の小児科を加えると10人に迫る勢いだろう。フィリピン人の家族3人、全員発熱と体の痛み、全員インフルエンザだったと昼休みに小児科に付いている看護師に聞いた。やはり外国人のほうがインフルエンザの予防接種を受けているパーセンテージが低いという印象がある。体が痛くなると「せんせい、死んじゃう」と言いながらやってくる。インフルエンザの発熱に伴う頭痛や体の痛みは初めての体験なのだろう。平塚市からフィリピン人の男性49歳。足が痛いとやってきたが尿検査で糖が3+、父親も糖尿病だそうだ。それなのにココアや甘いものが大好きとのこと、もしかしたら糖尿病のための神経痛かもしれない。平塚から僕のクリニックまではゆうに1時間はかかる。長く通院してくるのはむずかしい。地元で診てくださる医療機関を探さねばならないかもしれない。もうひとりフィリピン人男性59歳、同じフィリピン人の奥さんの上部消化管内視鏡検査に付き添いでやってきた。終了して奥さんと彼に内視鏡検査の説明を行ったその直後に頭が痛いと訴える。血圧を測ったら180を超えている。それから診察。大きな余病を併発しかねない。その前でよかった。
  • 2014/12/12 9:03
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パキスタン人女性38歳、故国では医師の資格を持っているそうだが、すぐに結婚してこどもが生まれてなかなか研修ができなかったそうだ。日本語が上手すぎ。どうしてそんなに上手なのか、尋ねてみたら・・・日本人と同じパスポートを持ちたいのだそうだ。すなわち帰化したいということだ。ひらがな、カタカナは日本に来てから独学し、ついこの間、1カ月で小学生が習う漢字を勉強し、なにかの漢字検定試験をパスしたとのこと。恐るべし。話をしていると発音からインドかインド近隣の人とわかるが、話の内容はほぼこのあたりの日本人のお母さん方の話に近い。ショッピングではなく、お買いものという単語が普通に出てくる。日本を好きになってもらってありがたいと思う。帰り際に「せんせい、○○の薬はパキスタンに年末帰るので、国でジェネリックを探してみる」とこの通りに言われた。最近AMDA国際医療情報センターの相談件数がうなぎ昇りに多い気がする。相談もわりとややこしいケースが以前より多い気がする。もう12月も11日、今年もあと20日。早い。
  • 2014/12/11 9:04
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やってきたフィリピン人男性46歳、高血圧で40分程度かかるS町から来院している。今度生活保護になると話をしてから1カ月程度すぎているのに進展がない。どうしたのかと尋ねたら、生活保護になるならS町の中の医療機関に行ってくれと言われているが、ここは通訳がいるしいろいろと相談できるからいやだと答えている。そのせいか、まだ生活保護の許可が下りないとのことだった。たしかに遠方に通うことになると交通手段のお金まで生活保護で出さなくてはならなくなるので、近いほうがいいに決まっているが、こういうケース、言葉の問題もあり、今まで受診していたこともあり、特殊ケースかもしれない。数年前に大和市の南隣のF市から通ってくる日系ペルー人女性が生活保護になったときも同じようなことがあった。生活保護になるなら大和市内ではなく、F市内の医療機関に移ってくれと言われたとのことだった。こういうのってちょっとおかしくないだろうか?このケースは僕がこの女性に、じゃF市内で医療機関を探しなさいと言ってしばらく来なくなったが、昨年あたりからまたやってくるようになった。生活保護ではなくなっていた。
  • 2014/12/9 9:06
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6日の土曜日、僕のほうだけで19人の外国人患者。ベトナム人の通訳がやってくる日だったのでベトナム人が7人と多かった。日系のペルー人の患者39歳、名前から僕がときどき診ている患者の一族だろうと推察して尋ねてみたら、その通りだった。胃が痛いそうで、きょうはこのためだけに単身赴任している長野県からやってきたという。しばし驚いた。もちろんというべきか、何も食べていないというのでそのまま内視鏡検査を施行したが、大きな疾患はなかった。お酒もほとんど飲まないと言うので機能的疾患なのかもしれない。サイレースがよく効いていたたようで、内視鏡検査が終了してアネキセートの静脈注射で覚せいすると「えっ、終わったの?これからすると思った」と一言。よかった。定期的に血圧を診ているベトナム人の高齢の患者、先日腹痛で近くの救急病院へ運ばれたと話してくれた。いま検査中だそうだが、おなかを触らせてもらうと明らかに腹水がたまっている。急におなかがはってきたそうだ。タイ人患者67歳、診察のあとにバッグから自家制のネームという豚肉のちょっと辛いソーセージをくれた。大好物、タイ語の勉強をさせてもらった。フィリピン人の皆さんはもうクリスマス一色。
  • 2014/12/8 9:11
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診察開始直後にやってきたフィリピン人女性51歳、右の前腕を切っているという。診察室の入り口で見せてもらったらぱっくりと傷口があいていた。これはもう縫合が必要と判断し、奥の内視鏡室兼小手術室に行ってもらった。よく見るときれいにすっぱり切れている。仕事先で切ったのだそうだ。仕事先で野菜を切っていたのだそうだ。でどうしてあんなところを切ったのかと不思議に思ったが、包丁のおいてあるところに患部をあやまってすりつけたらしい。明らかな労災なので労災保険を使おうというと、いやだと言う。お金のことも話したが、全部自分で払うと言ってきかない。よくよく話を聞くと働き始めてまだ数日とのことで、労災を使うと会社に言うと首になるのではないかと心配をしていることがわかった。日本ではそういう事情で労働者を首にしてはいけないという法律があるのだと説明しても彼女の気持ちを変えることとはできなかった。弱い立場の人が慮って言うことばを一笑に付すことはできない。けっきょく労災は使わなかった。複雑な気持ちだ。
  • 2014/12/6 9:00
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きょうは往診の日、昼休みに2軒のお家に行く。日本人の患者だが、いずれ外国人の患者でもそういう在宅医療が必要な人たちが出てくるだろう。実際、この数年でまちがいなくそうなるであろうという人たちがいる。介護の書類も書いている。人間は認知が始まると、後で学習した言葉は忘れてしまうようだ。認知症の特徴の一つが「昔のことは事細かに覚えていても、最近のこと、数分前のことは忘れてしまう」ということなのだから当然かもしれない。すると「後で学習した」日本語での診察は不可能になる。こう考えてくると頭が痛くなる。それでも明るい兆しがまったくないわけではない。最近、介護施設でヘルパーで働くフィリピン人、タイ人が明らかに増えている。介護施設で働くことを目的に日本に来た人達ではなく、もともと日本人と結婚していたりで日本に滞在していた人たちだ。そこそこ日本語も上手、それにフィリピン人もタイ人も高齢者が好きで敬う。ある意味、彼らの天職かもしれない。以前に通訳を連れて中国系ベトナム人の脳卒中で半身麻痺の患者のところに2年間近く往診していたことがあった。あのときは大変だった。ふと思い出す。
  • 2014/12/5 13:37
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火曜日にタイ人女性がやってきた。生後5か月のお子さんを抱えていた。ご本人の病気の説明が終わり、今度は小児科でお子さんの予防接種の話を通訳とともに聞いて喜んで帰って行った。だんなさんは日本人だが、離婚したとのこと、生後5か月のお子さんがいるが、どういうことなのか、それ以上はプライバシィの壁で知ることができない。日本人と結婚していた割にはまったく日本語が理解できない。予防接種の話にしても通訳なしには理解不可能な状態だ。それでもお子さんの教育のためにはタイに帰国するのではなく、日本で生活する道を選ぶとのことだが、現在は生活保護での生活、働きたいというが、あれだけ日本語がまったくできないとタイ人相手の仕事以外はむずかしいと思う。やはりタイに帰国したほうがいいように思えるが・・こればかりはご本人の判断しかない。生活保護を受給しているということは永住定住の在留資格があるのかと思ったが、あの日本語力で4年も5年も日本に住んでいたとは思えない。もしかしたらお子さんの国籍が日本で、日本国籍の保護者として二人ともまとめて生活保護が認められている可能性が高いと推察する。いずれにしても彼女にとってお子さんがまだ5カ月なので、長くつらい道だろう。
  • 2014/12/4 9:06
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きのうやってきたフィリピン人の母親50台と20台の娘、2カ月分の処方を希望。わけを聞くと「フィリピンに帰る」とのこと。もちろん永久に帰るのではなく、一時帰国するということだ。ああそんな季節になったか。カンボジア人やベトナム人の中にもこういう季節になると故国に帰る人たちがいる。そして暖かくなるころ、またやってくる。僕はこういう人を燕族とでも命名しようかと思っている。ただ心配なことは働いていない高齢者はいいのだが、まだフィリピン人の親子のような就労年齢の人たち、帰ってきて勤めるところがある・・というかそんな長期の休みをくれるところがあるのだろうか、それともいわゆる自営業者なのか? そして生活保護の人も中には複数いる。こういう人たちはやむをえない理由で日本の外に行く場合、役所に届けなければならない。届けると日本にいない間の生活保護費は出ないはずだが・・そんなことをしていると聞いたこともあまりない。実に複雑な気持ちだ。こういうことは外国人だけに限らないが。
  • 2014/12/2 10:25
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ガーナ人男性46歳、高血圧で受診中。いつになく心配そうな顔をして診察室に入って来た。前回行った血液検査の結果を気にしていたらしい。結果はLDLコレステロールがほんの少し高いだけで、それを聞くとやっと顔がほころんだ。栄養指導を行った。昨日11月30日、AMDA設立30周年を祝う会が岡山で行われ、日帰りしてきた。海外30カ国の支部長も来日していて、ずっといっしょにやってきた友人であるネパール、バングラデシュ、フィリピンの代表ともほんとにひさしぶりに会った。とくにフィリピンのチョア先生は僕よりはるかに高齢なので心配していたが、あまりのお元気さに拍子抜けしてしまった。途中でカンボジアの代表に挨拶された。彼はポルポト政権の大虐殺の中、全土でわずかに50人生き残った医師のひとりだ。実は僕が27年、拝見している難民出身のカンボジア人家族の親戚にあたるとかで、すごく驚いた。いつもファミリーが診てもらってありがとうと挨拶された。もう12月。早いものだ。
  • 2014/12/1 12:58
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