AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2014 12月 » »
30 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 1 2 3
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

201412のエントリ

いよいよ今年の診療も今日で終わり。今年1年で528人の内視鏡検査を行ったが、きょうの最後の1人がベトナム人患者というのも僕のクリニックらしい。今年は円安、外国人観光客増といろいろとあったが、円安になっても景気がよくなったとは言い難い。政府は特区特区と騒ぐが、医療が成長産業というのも困ったものだ。地道な地域住民のための医療よりも保険診療制度の外側に「儲かる」医療をつくりあげる、こういう成長産業が果たして国民の健康を守ることとどうつながるのか? 理解に苦しむ。ちょっと前、小児科や産婦人科など「手間のわりに儲からない分野の切り捨て」が問題になったが、こういう問題は延々と続いているように見える。来年は多くの人が笑いあえるそんな年であってほしい。
  • 2014/12/27 10:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (958)
きのうはシャッターをあけた時点で約20人の人が列をつくっていた。午後から県医師会の会長会があるので診療ができない。そのためか、午前中にものすごい人の波。クリニックに入れない人まで出た。気がついてみれば午後まで診療した小児科と併せて155人の患者。午前中は圧倒的に僕のほうが多かったのでひとりで70人から80人近く診察していたかもしれない。ペルー人の男性、インフルエンザではないと思ったが、インフルエンザの予防接種をしているというので検査。やはり陰性だった。よかった。ラオス人女性、平塚市からやってきた。診察して半年前と同じ、十二指腸潰瘍のための薬を処方した。きょうは昼休みに往診、そして近くの公立病院の事務方との面談、そしてテレビ会議。こういう仕事のしかたは労働基準法違反とはいわないのだろうか。昼ごはんを食べる時間が見つからない。そういえばきのうも午前の診療が終わったのが1時半ごろ。あわてて横浜の県医師会館へ。車が混んでいて会議の15分前に到着、5分でごはんを食べた。夜はテレビの前でうたたね。さすがに疲労感を覚えるようになってきた。
  • 2014/12/26 12:27
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (840)
22日もインフルエンザで混んでいた。そのせいか、薬だけでいいという外国人患者が続出。たしかに院内は人がいっぱいであった。日本人の患者にも診察まで1時間はかかりそう、まずいときに来てしまったと思ったと言われた。でもひどく混んでいるのは小児科で、しかもこどもは一人では来ないので患者数の割に混んでいるように見える。それでも僕のほうだけで7カ国9人の外国人患者がいた。メキシコ人女性27歳、僕からみるとまったくの西洋っぽい「メキシコ人女性」なのだが、祖先に日本人の血が入っているとのこと。上腹部正中よりやや右側の痛みでやってきた。体格と疼痛の部位から胆石を疑ったのだが、「おなかがすくと痛い」と言う。通常は胆石なら食後が痛くなるはずと思いながら、エコーで胆嚢と肝臓をみると石はないが、いわゆる脂肪肝。若いお嬢さんに告げるのもどうかと思ったが、その通り告げた。さらに尋ねると当初より側腹に近いところに痛みがあると言いだし、背部も痛いというので腎臓結石も疑わねばならないかと思って尿検査をしようとしたら生理中とのこと。尿中に赤血球が手でいるかどうかの尿検査だが、これでは検査はできない・・というより意味がない。たくさんの患者で心の中であわてながらも、あわてるなと自分に言い聞かせながら話をした。けっきょく、空腹時痛に着目して十二指腸潰瘍を疑い、食事はしてきたと言うのでまずはプロトンポンプインヒビターで胃酸を抑えてみることにした。年末、あと診療も数日というときにこういう人がやってくると、どうしてさしあげるのが一番いいのかと悩む。
  • 2014/12/25 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (819)
一昨日の土曜日、魚の目治療のインド人のお子さんにまた大泣きされた。足を抑えて足の裏の処置をするのだが、泣き叫んでなかなかじっとしていてくれない。すると僕の部屋の担当の看護師が「ほら、動いちゃ危ないよ。動かないの」と言いながら押さえている。もちろん日本語で。彼女は英語が話せないから、通じるわけもないし、こういうところでなかなか片言の英語は出てこないものだ。それでも通じているのか、彼もおとなしくなる。帰りに母親に促されて、「せんせい、ありがとう」と英語で言ってバイバイしていくさまはかわいいの一言だ。フィリピン人の人たちが数カ月待っているクリスマスデイももうあした、あさって? タガログ語でメリークリスマスを「マリガヤン・パスコ」と言うそうだが、なかなか覚えられない。しばらく聞いていないと「マカデミアン・ナッツ」になってしまう。このネタでやってきたフィリピン人患者ひとりひとりと大笑い。
  • 2014/12/22 9:04
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (816)
センターに寄せられる電話相談の日誌が毎朝、インターネットで送られてきてチェックしているが、この2カ月ぐらいか、医療機関からの相談がきわめて多くなってきた。それも今まで相談がまったくなかった医療機関が多く、なおかつ大都市の医療機関だけではない。大学病院や地域の中心的医療機関から、電話通訳が本当に頼めるのか、頼めるとしたら料金はいくらなのか?などの問い合わせも多いようだ。もちろん電話料金だけで相談や通訳自体は無料である。僕自身医師であるので、患者のために働いている仲間である医師の仕事のお手伝いをできることは無上の喜びでもあり、そしてセンターの電話通訳によってよりよい医療を受けることができる外国人患者のことを考えると、こちらも無上の喜びでもある。このような通訳依頼が全国の医療機関から殺到するような事態になれば、センターの職員も通訳相談員も疲弊してしまうのではないかと心配になってしまうこの頃だが、年の瀬にあたり、僕にこのような喜びを与えてくれるセンターの職員、通訳相談員の皆さんに心から感謝したいと思う。
  • 2014/12/20 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (776)
ペルー人女性48歳、以前からLDLコレステロールが高値でときどき通院してくる。あまりにも高くて一か月に一回やってきてくれる管理栄養士の方に栄養指導をしていただいたが、その後の血液検査でも高い値。とうとう内服薬を処方して、しばらく内服した後に採血させてもらおうと話をしたはずなのになかなか来てくれない。とっくに内服が終了したころに心配になり、禁飲食でやってくるので採血するとやっぱり高い。すこし厳しく話しをして再度処方、2カ月後に採血すると正常範囲内となっている。本人も満面の笑み。それでやめてしまうとまた高くなってしまう可能性がきわめて大なので、どうして内服を続けたほうがいいのかを話して処方するのだが・・・また内服が終了して1カ月ごろ心配になりやってきて採血してみるとまた高値。またがっかりして内服をするという繰り返し。昨日は内服が終了して2週間で採血した結果の告知。やはり高かった。数値を告げるとがっかりしていた。彼女の場合はまだ気にしてくれるからいい。相当に高い高血圧でもこういう内服の仕方をする人がいる。最高血圧が180とか200で放置している人を見つけると、倒れないかと心配になる。
  • 2014/12/19 9:04
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (738)
先日、センター東京の職員が外国人の医療をめぐるある会に出席、電話通訳について話をしてきたが、そこの会に出席していた某大学の先生が、face to faceの同行通訳というか、通訳同席の上での診療を強く求めたとのことだった。理想を言えば目の前に通訳がいたほうがいいに決まっている。しかし英語や北京語、韓国語以外の言語の通訳を探すことは極めてむずかしい作業だ。どこの自治体、どこの医療機関でもできるということではない。なおかつ、待ち合わせをしても患者が来ない、行ってみたら先生がお休みなど、別の日に行くことになると対応できなくなったりする。おまけに交通費や通訳料の問題が発生する。医療機関で通訳を雇用したとしても、いつもその言語の患者がやってくるとは限らない。するとその医療機関のほかの職員からみると、「働かなくてお金をもらっている」と誤解されかねない。通訳が院内で厳しい立場に立たされてしまう。電話通訳は電話代の安くなった現在、日本全国からアプローチできる。通訳は一定の場所に勤務していればいいわけで、あっちこっちと駆けまわる必要がなく、患者との直接の関係もないので、プライバシィーが守られやすい。なにしろ機動性は高いと思う。
要するにどちらにも一長一短があるので、組み合わせて利用できれば一番いいのだが。ときどきセンターに「○○語の通訳をどちらで派遣してくれるだろう?」という相談が医療機関の関係者から寄せられる。そうそう簡単にそのような人は見つからない。電話通訳ならできると話しても先生から電話ではなく通訳に来てほしいと言われたというものもある。ある意味、ないものねだりなのだが・・・ぜひこういう事実に気がついてほしいものだ。
  • 2014/12/18 9:05
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (829)
このところ、フィリピン人患者がきわめて多い。どこにこんなに住んでいるのかと思うぐらい。もちろんそれだけたくさんの人が本当に住んでいるのだろうが・・・それでも僕はクリニックに勤務してくれているフィリピン人通訳の性格が大きくものを言っている気がする。通訳の資質というのは語学力だけではなく、性格も人に慕われるようなところがないとだめなのだろうと思う。実際、僕が以前に勤務していた公立病院である言語の通訳に同国人からよからぬうわさが出たら、同国人の患者が激減したことがあった。あの人がいるなら行きたくないという単純な動機だ。タイ人女性61歳、パヤオというチェンマイの近くの県に母親の法事で一時帰国していたが、帰りのチェンマイ空港が冷房効き過ぎで寒かった。帰ってきてすぐに風邪をひいてしまった。日系ペルー人46歳、左足のかかとが痛いとケンケンせんばかりにしてやってきた。診ると少し赤く腫れている。過去の既往からも痛風と診断して薬を出した。お酒飲むの?と聞くと「ううん」という返事。そうなんだと思いかけたころ、ビールを飲むと一言。お酒の中にビールは入っていないらしい。正確にアルコール類は飲むの?と聞かなければいけない。その昔、栃木県の佐野市というところの農協の病院に大学から出張していたころ。まだ31歳のころだが、おばあちゃまの患者に「次はごはんを食べないで来てね」と禁食のつもりで話したら、当日「先生がごはんを食べちゃいけないと言ったので、そばを食べてきた」と言われて絶句したことがあった。たしかにこのおばあちゃまが正しかった。それから言い方には気をつけているが、お酒とビールにも気をつけなくてはと思った。
  • 2014/12/16 16:54
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (871)
きょうも朝から小児科は高熱の患者でいっぱい。いよいよインフルエンザの流行も本格的になってきた。先日発熱していたフィリピン人のこどもの兄弟がやっぱりインフルエンザに罹ってしまった。予防接種をしていないし、狭い限られた空間にいっしょにいたら当然の帰結だろう。土曜は外国人患者20人、ペルー人7人、フィリピン人6人、カンボジア人、ベトナム人、インド人2人ずつ、ラオス人、パキスタン人、アルゼンチン人各1人ずつ。日本人も入れると9つの国籍の患者を治療していることになる。正直、カルテが出てきた時に英語が通じる国の人らしいとわかるとほっとする。昔、僕の友人のアメリカ人の女性が言っていた。「私たちが求めるのは英語のよくできる先生じゃないの。日本人だから英語は上手じゃないとわかっている。上手じゃない英語でもいいからよく説明してほしい」と。いつまでたってもこの言葉が頭から消えない。
  • 2014/12/15 9:59
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (816)
8年前に永井書店から出させていただいた「医師・看護師めコメディカルに役立つ外国人患者への外来対応マニュアル」の後継本をぱーそん書房から出させていただくことで話が進んでいる。この数年、外国人をめぐる状況、法制度が急激に変化して内容の一部と現実との間にかい離が出始めているためだ。もう書くこともないだろうと思っていた本を書くという作業をすることになった。最小限の変更で出したかったが、書いてみるとなかなかそうもいかない。11月、なんとか気力を込めて10日前後で書き上げたものの著者校正が昨日届いた。青の付箋がついいたページが10ページ以上あり、赤で丁寧に細かく校正されていた。とくに相談窓口などのリストには大きな変更があり、事細かに指摘されていた。生来いいかげんな性格の僕は初めから仕事をきちんとできない。やりながら整えて行くのだが、このところ、診療と医師会長の仕事で忙殺されていて、自分でも情けない限りだ。すでに著者校正のほとんどは終えたが、ぱーそん書房の方には本当に申し訳なく、恥ずかしく思う。このペースならたぶん新年の2月までには出していただけるかもしれない。医学生、看護学生、若い医師、看護師のための役立つことを祈りたい。
  • 2014/12/13 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (794)