AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20141028のエントリ

 25日の土曜はけっきょく外国人患者が18人、きのう27日の月曜は小児科を含めず、僕のほうだけで外国人患者11人。小児科を含めると18人は超えていそうだ。きのうは考えさせられるケースが多かった。
 フィリピン人女性41歳、高血圧と甲状腺機能亢進症で拝見していた。なかなか思う通りに通院してくれず、フィリピンから帰国した際には再び甲状腺機能亢進症になっていて強く注意したのに・・・頭が痛い、めまいがすると言って来院。カルテを見ると最後の診察が8月の途中、で1カ月処方したので2ヶ月は薬がなかったはず。こういう人にはなんて言っていいかわからない。あれほど注意しているのに。案の定、血圧は160を超えていた。もう薬がなかったはずと言うと、1か月前になくなったという返事。そうかなあ、2か月前になくなっていたはずだが。家にあったフィリピンの薬をきょう飲んだらもっと頭が痛くなって怖くなってきたそうだが、みるとアダラートだった。血管拡張作用があるのでそれで頭痛がひどくなったのかもしれない。甲状腺については採血をした。たしか最初にやって来た時には甲状腺ホルモンが多量に分泌されていて手が震えていた。今回は震えはなかったが、またコントロールが大変かもしれない。こちらが頭痛になってしまう。
 インド人女性30歳、もとからあまり陽気という感じの人ではないが・・・同じインド人のご主人が生後1歳程度のお子さんを連れて3人でやってきた。いろいろと体調の悪さを訴え、寝られないとも言うが、目はうつろ。ご主人が今度の週末にインドに帰したいと発言すると、それに対して体に病気があるからそれを治せば帰国の必要はないと言う。育児と異文化の中でストレスがたまったとみるべきだろう。こういうケース、帰国するとすぐにうそのようによくなった例をいくつか知っている。精神科か心療内科を受診して言葉の壁を乗り越えたとしても、風俗、文化、考え方まで踏み込んで理解するのはけっこうむずかしいし、通訳がこういう分野で入るのも困難だ。それに診察を受けたとしても診察室から出ると育児と異文化に囲まれているわけで、なかなかむずかしい。念のために糖尿病、甲状腺、肝機能関係の検査はしたが、ご主人にはやはり一度急いで帰国してインドの医療機関でメンタルも含めて診てもらったほうがいいのではないかと話した。
 ベトナム人女性60歳。インドシナ難民として日本にやってきて22年だそうだ。娘さんといっしょに近隣の市からやってきた。なかなか日本語もそれなりなのだが、日本の医療機関に行くのを躊躇しているベトナム人が多いそうだ。一番の理由はことばがわからずに少しまごまごしていると医師やスタッフから怒られて怖くなるからだそうだ。これを大袈裟と受けとるのは簡単だが、でも彼らからみるとそう見えるのも事実と受け止めなくてはいけないだろう。しばらく言葉を失ってしまった。
  • 2014/10/28 9:02
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