AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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201312のエントリ

 昨日は午後4時、診療終了の1時間前になってフィリピン人男性54歳がやってきた。彼の口から思いかげない言葉が・・・・側腹部のしこりをこれから取ってほしい、時間があったからやってきた・・・と言うのだ。普通なら予約していないと断るところなのだが・・・彼らの場合、仕事が不規則で、やりたい時が゛やれる時というわけだ。たまたま患者の列が途切れていたので、「よし、よろう」と引き受けた。診断通り、脂肪腫だったので大きかったが15分ほどで終了、診察室に戻ってきたらカルテがやまのように机の上に並んでいた。
 今年の診療もきょうで終わり。支えてくれた小林国際クリニックのスタッフ、AMDA国際医療情報センターのスタッフ、大和市医師会事務のスタッフには心から感謝したい。皆に過労じゃないですか、先生と言われているが、そこそこ息抜きもしているからだいじょうぶだろう。何もない日は11時には寝るようにしているし・・。
 今年、何が一番うれしかったかと言われると、最近のことで、思い浮かぶのは精神疾患を持っているアメリカ人女性患者、数年間、やってくるたびに消化管疾患のことをまともに話し合えることもなく、ひきつった表情、言いたい放題の果てに診察室から出て行くことを繰り返していたが、先月、関係者と話し合ったそのあとから、たぶん米軍関係の医療機関で精神疾患の治療を始めたのだろう、見違えるようにおとなしくなり、笑顔が見えるようになった。もともとはこういう感じの人だったのだろう。きのうもやってきたが、この人のことがことし、一番うれしかったことかもしれない。
  • 2013/12/28 9:00
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今日も朝から大混雑。カンボジア人のお母さん、ひどい風邪ひき。ベトナム人男性50歳、咳が止まらず、百日咳を疑って精密検査を行ったが、やはり百日咳だった。説明に一苦労。ただ時間的にはもう他人に感染される時期ではないし、先まわりして百日咳に有効に抗生剤を処方しておいたので、咳もだいぶ軽くなっていた。フィリピン人男性が二人、ふたりとも忙しいと薬だけ希望。きのう県医師会の会長会に行って議題を見たら、日本医師会長からの報告に「日本医師会―AMDAのフィリピン台風被害救援活動への支援について」という項目があり、うれしかった。僕自身はAMDAの一員であることはほとんど県医師会の会長会のメンバーには話したことはないし、自分が所属しているNPOについて教条主義的に宣伝するのもいやだし、そう受けとられるのもいやなのだが。きのうは立ちあがってお礼を申し述べるとともにAMDAでの立場とAMDAの活動について簡単に説明させていただいた。きょうの昼休みは往診、1月の医師会の理事会の内容についてテレビ会議、そして役所の関係者と年末の挨拶とまったく休ませてもらえなかった。
  • 2013/12/27 15:42
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きょうは午後から県医師会に行かねばならないのに・・・・木曜で近隣の開業の先生方がお休みだったので忙しかった。先週の土曜からやってきている42歳のフィリピン人女性の頸部リンパ腺結核を疑っている患者。ツベルクリン反応の結果を計測してもらうためにやってきた。結果は強陽性で二重発赤が20×20ミリあり、計測のために腕をとろうとしたら振り払われた。痛いとのこと。ツ反が陽性だから結核とは限らないが、これはもうまちがいないと言わざるをえないだろう。この結果を本人に告げると意外な話が・・・こどものころ、肺結核に罹患したことがあるという。その割には胸部レントゲン検査では所見がなかったが。そのあと、祖父母が結核に罹り、祖父はそれが原因で亡くなったそうだ。先日、日本人のご主人がいっしょに付き添ってきたときには何も言わなかったのに。たぶん家族であっても日本人のご主人には知られたくなかったのだろう。とくに発展途上国からやってきた人たちの場合、日本人の配偶者に知られたくないとこういう行動に出ることがあるので注意が必要だ。おまけに本人のプライバシィなので、本人の了解がない限り、たとえご主人と言えども告げることができない。こういうところがむずかしい。うっかり言いそうになることがないわけではない。同じく先週依頼されたニュージーランド移住のための日本人ご夫婦の英文健康診断の書類、診療が終わる12時に来ていただいて昼ごはんも食べずに、お二人に確認してもらいながら記入した。まるまる1時間半。やはり疲れる。この記入が終わるころに手の親指をカッターで切った男性が来ているが受けていいですか?と職員がやってきた。受けてあげてと話し、ご夫婦が席をたったと同時に席を立って小手術室で診ると、やはり縫合が必要。なんとか終わって時間を見たらもう2時少し前。県医師会の会長会は3時から。暮れの交通渋滞で県医師会にたどり着いたら2時45分、けっきょく昼ごはんは食べられず。この年でこんな生活していて健康によくないのだろうなと思う。
  • 2013/12/26 15:22
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先週の金曜に採血後に倒れてしまったフィリピン人女性、採血の結果、甲状腺機能は正常でもむしろ低いぐらいのところまで低下していた。きょうは薬の量を減らすことにして告げた。血圧も良好、下肢の痛みもなくなり、これで仕事はできるかなと思ったら、27日のまで働けないと書いてほしいと。本人もよくなっているという自覚はあるというのだが・・・こんなことをしていると会社から本当に首を切られるのではないかと心配になる。僕がそういうことを心配していることをクリニックの通訳から伝えてもらった。ベトナム人女性、ご主人がHBs抗原とHA抗体が陽性で心配してやってきたのだが・・採血の結果、HA抗体は陽性だったが、HBs抗原は陰性だった。B型肝炎の予防のためのワクチン接種を行った方がいいだろう。土曜にやってきたらお話しするつもり。タイ人女性、胃のあたりの不快感で内視鏡検査施行。年齢のための慢性胃炎とピロリ菌陽性だった。ただ終了後、胸やけすると言いだした。食道炎の所見はなかったが、逆流性食道炎の中にはいわゆる放射線状に赤く食道がただれる食道炎の所見がない人もいるとのことなので、とりあえず除菌療法の処方とそれに続くプロトンポンブレセブターを処方しておいた。日系ブラジル人の親子、ふたりとも急性感染性腸炎。どうしてこんなに吐き気が来るのかと考え込んでいたらしい。小児科にはインフルエンザのお子さんが複数、しかもA型とB型。もうそういう季節になってしまった。
  • 2013/12/24 14:43
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きのうの意識なくなったフィリピン人女性の続き・・・クリニックのフィリピン人通訳にもたれかかるように意識がなくなったので、あわてて診察台を横にずらし、そのまま診察台に倒れるように寝てもらい、頭を低くしておいた。すると数分で意識が戻って来た。涙があふれていた。あれは泣いていたのか、それとも意識喪失に伴う反射だったのか。けっきょくフィリピン人通訳が僕に言わないように周りに口止めしてタクシー代を支払い、付き添って来た若いフィリピン人女性がいっしょに帰りも付いて行ってくれた。フィリピン人のこういう同胞に対するサポートには感心する。やはりキリスト教的思考の結果なのだろうか。同じくフィリピン人66歳、この方も隣の市に嫁いだ娘さんを尋ねてやってきて1ヶ月。風邪をひいたらしい。来てきた防寒具がすごすぎる。今日の朝は1.5度C、よほど寒かったのだろう。ベトナム人女性39歳、胃が痛いとすこし遠くからやってきた。お兄さんが付き添ってきて、何も食べてないのできょう内視鏡検査をしてほしいという。既に2人、予約の患者がいたので、話して待ってもらって11時から施行。潰瘍もがんもなく、明らかな急性胃炎もなく。ただしピロリ菌は陽性。除菌療法を一週間処方した。先週土曜に健診でやってきたインド人男性29歳、年齢の割に生活習慣病。きょうは栄養士が来てくれている日なので、栄養指導をしてさしあげた。なんだかんだで気がついたらもう12時40分。もうすぐ診察終わり。
  • 2013/12/21 13:10
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きょうはフィリピン人女性3人に悩まされた。42歳フィリピン人女性、日本人のご主人といっしょにやってきた。8月ごろから右頚部のしこりで隣の市の某医療機関を受診していたそうだ。そのうち皮膚に穴があき、膿が出てきて、その時点で手術を受けたと病理検査の結果のコピーを見せてくれた。肉芽腫性の炎症と乾酪壊死と書いてあったので、結核を疑わねばならないのだろう。特殊染色で真菌症はなしとのことだった。その後、また右頚部にリンパ節がいくつも腫れてきたそうだ。所見と経過は結核だが、確定診断はむずかしい。胸部写真も異常がない。ご主人と本人と相談のうえ、抗結核剤を使用してみることにした。たまたま患者が少なかったからよかったけど、30分以上かかってしまった。55歳フィリピン人女性、いくつもの医療機関で痛み止めをもらっている。相談されたが、これについては今、受診している整形外科に相談するように話し、内科疾患だけ僕が拝見することにした。41歳フィリピン人女性、甲状腺機能亢進症でコントロール中だが、1人暮らしで不安症が強い。会社からなぜ働けないのかと言われている。たしかに会社もそう思うことだろう。甲状腺機能亢進症のせいに今はしているが、コントロールできつつあり、来年の1月になれば維持療法できそうだ。すると仕事ができない理由を甲状腺機能亢進症に求めるのは不可能になる。不安症もあるのだろうが、こういう疾患の判定はむずかしい。今日は採血してしばらくしたらクリニックの通訳にもたれたまま、うっとりしているように見えたので、やはり精神的に不安なのだなと思い、カルテを書いていたら、通訳が「せんせい、いしきがないです」と一言。見ると本当に意識がない。うっとりとしていたわけではなかったのだ。付き添って来た女性によくよく尋ねると気持ちが悪く、おなかがごろごろすると話していたというので、いま流行りの急性感染性腸炎なのだろう。今昼休み、まだ外来のソファで頭を低くして休んでいる。驚かされることばかり。この彼女などあまり日本語も上手ではなく、生活保護の申請を出しているらしい。それより僕の目には日本での生活には適応できないような気がしてならない。こういうとき、母国の文化の中においてあげることが一番いいと思うのだが。
  • 2013/12/20 13:25
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 寒い雨ふり、それでも外国人患者は午前中だけで数名やってきてくれた。僕のほうはフィリピン人患者がふたり。皆さんもときどき、心が洗われてはっとして停まるような経験はありませんか。先日ブログに書いたお亡くなりになった高校の先輩の奥様から喪中ですのでご挨拶は遠慮いたしますという封書が届いた。なぜ封書で?と思ったら裏にもう一枚、葉書きが入っていた。それはお亡くなりになったご本人の直筆の年賀状だった。きっと年末はだいじょうぶと思ってしたためた年賀状なのだろう。印刷した文書の空欄に彼の筆跡でこう書いてあった。「旧年晩秋以降、米幸先生には言葉に尽くせぬ御厄介をおかけしました。御恩は終生忘れません。小生は幸せ者です。本当に有難う」。
 人間には大きな声で叫ばなくても魂の叫びってあると思う。被爆者二世として生まれた彼。未分化がんという極めて悪性度が早いがんに侵され、その人生の最後の時間に病院に拒否されたり、医師の言葉に傷つけられたり・・・インフォームド・コンセントは重要だが、それが単に医療従事者が訴訟に巻き込まれないためのものであっては困る。もしもう手当の方法がないことを告げる場合は、その人や家族の心をいかに支えてあげるか、そこまで考えてインフォームド・コンセントに臨むべきだろう。そうでなければただ人を恐怖に突き落とすことになってしまう。僕がとりたてて何をしてさしあげたというわけでもないのに・・・・人の最後に人間てもう少しやさしくなれないものなのだろうか。
  • 2013/12/19 15:21
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診察前に、土曜にやってきたインド人男性29歳だったか・・・の健診結果を記入した。すると29歳だというのにすでに中性脂肪295、γ-GTP 121、尿酸 7.5といずれも高い。やはりあのカレーが原因なのだろう。油がたっぷり入っている。たしかにインド人を診察していると高脂血症、脂肪肝の人がきわめて多い。これじゃ長生きできないのではないかと人ごとながら心配になる。あのカレーを食べるのをやめない限りは食事療法にならないと思うのだが、インド人のだれに尋ねても「カレーをやめるのは無理」とおっしゃる。今度の土曜にやってくるはずなので、きつくお話しをしなくては。タイ人女性39歳、東日本大震災の直後に放射能が怖いとタイへ帰国、日本人のだんなさんを置いたままだったので、このまま離婚になるのかと思っていたら、突然やってきた。帰ってきたらだんなさんがパチンコ狂いになっていて困っているらしい。介護の仕事に就いているそうだが、お年寄りを大切に尊敬するタイ人は介護職にきわめて向いている気がする。職場での写真、高齢者といっしょに写っている彼女は見たことがないほど、はつらつ、生き生きとした顔をしている。楽しいそうだ。天職ってこういうことを言うのだろう。ペルー人女性48歳、自分でがんばると薬をやめて一か月して採血に臨み、きょうは結果説明。LDLコレステロール値はやっぱり300近くに跳ね上がっていた。本人も渋々納得して薬を再開。その後、タイ人女性がふたり続いた。きのうは市内の小児救急に関して会長、小児科専門医の副会長二人、そして近くの公立病院の小児科責任者で緊急の会議、きょうは公立病院の院長、事務局長と緊急の会議。年末でひさしぶりに何もない日だったきのうときょう、二日とも、夜に会議。年内、なかなか休めない。
  • 2013/12/17 13:56
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14日の終わりごろ、受付事務の職員が小走りに僕のところにやってきた。いま、ペルー人男性でしばらくやってきたことがない人が下痢で窓口に来ている。保険証を持って来ていないうえに、最後に確認してから2年経過している。きょうの診療費用についてまずは自費でもらっておいて、月曜以降保険証が確認できた時点でお金を帰すべきか、信用して保険診療にすべきか、指示をしてほしいということだった。こういう指示は難しいが、いつでもどこでもありそうな一件だ。僕は原則として頻回にやってくる人が、たまたま保険証を忘れたり、きょうはお金がないから給料日まで待ってほしいと申し出たりした場合は一度は信頼して保険診療の形でお金を頂いている。こういうケース、平日なら国保の場合はすぐに役所に確認の電話を入れ、社保なら事業所に電話すると確認できる。ところが土曜日はこういう確認作業ができない。土曜の場合は月曜以降になるが、あとで保険証の有効期間が切れていたとか保険証が変更になっていたとかということはあまり記憶にない。給料日を過ぎても音沙汰がなかったことはこの24年間で数回あって、催促して納めてもらったことがある。こういうケースは相手の患者の人格や背景にもよるのだろうが、「お金がないから診ません」とは言いにくい。ここはアメリカではないし。けっきょく保険診療にしてお金をいただいた。保険は申請通りに加入していた。やれやれよかった。
  • 2013/12/16 16:05
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日本人患者は多くなかったのに、外国人患者は多かった日。インド人男性28歳、息子と同じ年齢。朝、突然やってきて健診してほしいとのこと。血液検査、尿検査、胸部レントゲンに心電図。突然やってきてはいはいと検査を行ってしまうところも多くはないと思う。幸い、食事しないで来てくれた。フィリピン人女性64歳、僕と同じ年だが・・・日本に嫁いだ娘を尋ねてやってきてフィリピンから持ってきた高血圧の薬がなくなってしまい、僕を尋ねてきたのが2カ月ほど前。いよいよビザの期限が迫って来たらしい。来週には帰国するという。握手してお別れした。きょうはそのあともフィリピン人が続いた。23歳フィリピン人女性、23歳で姓が日本名だが、1人暮らし。どうしてこうなっているのか、およそ想像がつく。今年の3月に続いて二度目の膀胱炎。抗生剤を処方し、おしっこをがまんしないように注意した。44歳フィリピン人女性、いつもは高血圧で診察しているのだが・・・数日前から手が震えると。右の甲状腺がすこし腫れている。きょうの朝は0.5度しかなかったのに寒くなかったという。これは甲状腺機能亢進症の可能性がきわめて高い。採血した。さらにペルー人女性、フィリピン人女性と続いた。午後からAMDAの会合で岡山へ。
  • 2013/12/14 12:40
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