AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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20131107のエントリ

朝の忙しい時間帯にフィリピン人女性41歳。クリニックの通訳が冒頭、先生、たくさんありますと言った通り、話がややこしくてはじめは理解不能。血圧が180ぐらいあってめまいがすると言うので、高血圧のためのめまいかと思った。しかしかばんから取り出したのは薬手帳。見ると現在、ある医療機関でアダラートを処方されている。血圧を測ると130/60 、ちょうどいい。この数日は自宅では血圧114/ぐらいと言う。それじゃ、降圧剤が効きすぎたのかと思ったら、この薬はもらったけどのんでいないと続ける。うーん、じゃ、何のためのめまいなのだろう?というか、降圧剤をもらった意味は何なのだろう? しかも僕が考え込んでいると、つぎに取りだしたのは甲状腺ホルモンを抑制する薬。フィリピンにいたころに甲状腺機能亢進症で内服治療していたとのことだ。日本にやってきて内服をやめてしまった。今年の夏は暑かった?手がふるえなかった?と尋ねると、今年の夏は暑く、手が震えだしたと答える。当然だが、また甲状腺機能が亢進してしまっているのであろう。それについては数日前に近くの病院に行き、そこから公立病院を紹介されている。で、きょう僕のところにやってきた理由は何なのか? 言葉の問題もあり、最終的にはすべて、僕のところで診てほしいとのことだが、とりあえず、いま公立病院で甲状腺ホルモンを検査中なので、内服で維持できるようになるまでは公立病院で治療を受け、その後、内服が終わらないうちにやってくるように話した。けっきょく、欲しかったのは「こんな状態で仕事ができません」という診断書だった。甲状腺についてはいま、僕自身診てはいないが薬手帳から間違いがないようなので、会社に意見書を書いた。ここまで通訳を入れても20分はゆうにかかかった。昼になって血液検査の結果が届いた。数日前に会社の健診で肝機能が軽度に悪くて受診した中国系カンボジア人男性43歳、検査に出したB型肝炎S抗原もA型肝炎抗体も陽性だった。まだ若いので、絶対にインターフェロン治療を考えた方がいいと思うのだが・・・専門家に紹介せざるをえないだろう。昼休み前に胃が痛いと日本人女性、何も食べていないというのですぐに内視鏡検査を行った。胃の中に内視鏡が入ったら目の前の粘膜が異様に発赤、腫れている。まんなかに白い糸のようなものが・・・アニサキスだ。カンシで摘出、動いている。患者に尋ねたらサンマを生で食べたそうだ。生はご用心。
  • 2013/11/7 14:08
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