AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

県内でも遠方のI市からやってきたフィリピン人男性30歳、はじめてやってくるというので友人が二人付いてきた。胃酸があがってくる、痰が多くて喉に違和感があると訴える。近医で処方されている薬は抗炎症剤と去痰剤だった。内視鏡検査を希望していて何も食べてこなかったとのことだが、すでに内視鏡検査予定の人が二人いたため、しばらく待ってもらうことにした。11時20分になり、ようやく内視鏡を施行することができた。結果は喉頭咽頭から十二指腸に至るまで何の異常もなし。器質的病変より機能的病変を疑った。僕の推察に基づいて3週間分、内服薬を処方したが、果たして結果はどうなるだろう? 高血圧で内服薬を処方していたフィリピン人女性48歳、今回は3か月処方を希望。母国の母親の具合が悪く、看病のために一時帰国するそうだ。それにしてもあまり外来も混んでいないのに、「薬だけ」と言うので、待合室に出て行くと・・・泣き目だし、顔の左半分が少し赤い。いろいろと話しているうちに、「診察室で話したい」と言い始めたので、診察室に移動した。顔が少し赤く腫れているのは職場で日本人男性に殴られたからだという。警察を呼んだが、やってきた警察官から「殴られた後であなたも足で蹴ったからあいこだね」と言われたと不満そうに話す。日本の警察は民事不介入なのだよと説明すると、ああそうなんだとうなづく。それでも感情が抑えられないようなので、警察にお願いしたいのなら、診断書を書いてあげるからそれを持って警察に行かねばならない、でも診断書にはお金がかかると告げたところ、それでも書いてほしいというので、所見だけを書いた。夜は医師連盟でお招きした日本医師連盟内部推薦で当選した医師で参議院議員の方の講演会があり、しっかりとお話しをうかがったが・・頭の回転の速さと鋭さ、そしてなにより人間性に少し感動した。
  • 2018/9/8 9:00
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昨日僕自身が診察したのは8人の外国人患者、うち2人が新患だった。その2人とは・・・南隣のF市からやってきたフィリピン人男性55歳、「きょうに始まったわけではないが、腹痛と下痢、最近は右が痛い」と言う。住まいの近くの病院でCTを含め、いろいろと検査を受けたが、その結果が理解できなかったと教えてくれた。それ以上、何も言われなかったわけだから、異常はなかったのだろう。とっさに思ったのは過敏性腸症候群だが、最近の右側の腹痛についてはたとえば急性虫垂炎などの急性疾患が重なった可能性はどうなんだろう?ということだ。発熱もなく、触診でもそれらしき症状はないので、トリメブチンの定期的内服と腹痛時はスコポラミンの内服で様子をみることにした。アメリカ人男性33歳、心電図の異常を指摘され、精査が必要ということなので、近隣の循環器内科を紹介したのだが・・・別の問題もあると言う。後頸部にしこりがあると・・・触ってみると粉瘤である。2日前に日本にやってきたそうで、以前からときどき臭いものが出ることがあったと話してくれた。粉瘤について詳しく話し、根治的治療は手術しかないことを告げた。すると「ここで手術できるか?」との質問、後頸部の皮膚がほかの部位に比べて厚く、手術はやりにくい。出血も少なくない。リンパ節などを生検したりしようとすると、触診ではあんなにはっきりと触れたのに、その深さに途中で後悔の念にかられたことが何回あったことだろう。ただ、言葉の問題もあるだろうし、大きな病院ではすぐに手術という日程は組んでもらえないだろうし・・考えに考えた挙句、粉瘤は皮膚と癒着しているのだから深くはないはずと思い、小手術を引き受けることにした。たぶん来週、平日の午後、行うことになるだろう。こういうケース、自分のクリニックで完結できるので、ああ外科医でよかったと思える瞬間だ。
  • 2018/9/7 9:10
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9月4日、「久しぶりに」外国人患者が少なかった一日、僕のほうで3人、小児科で3人、計6人。ペルー人女性53歳、数年にわたり・・いや10年近くにわたり、高脂血症で内服薬を飲んだり、飲まなかったり・・・決して僕が飲んでも飲まなくてもいいと言ったわけではない。内服して数値がよくなるとやめる、あるいは数値が少し高めでも食事療法でがんばるから薬は飲みたくないと言うのでその気持ちを大切にしてきたのだが・・10年近く、このようなことをしているうちに食事療法を行ったという後に採血をしても数値は下がらず、最近は血圧が高くなってきた。ペルーにいる母親が高血圧だそうで・・・とうとう、説得に応じて、定期的に降圧剤と高脂血症の薬を内服することになり、まだ4か月だが、途切れることなく、通院してくれている。日本人でも「いい加減な」内服のしかたをしている人がいるが、外国人のほうがその割合は相当に高いと思う。いらいらしたり、怒ることなく、あるときはもし致命的なことにならないとするならば、相手の思うとおりにしてあげたり・・・こうやって信頼関係をつくりあげ、言うことを聞いてもらえるまで、なんと時間がかかったことか。
  • 2018/9/6 9:07
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診察ももうすぐ終わろうかという午後4時半ごろ、初診の中国人女性44歳来院。すっぱいものが胃のあたりから喉まであがってくるという。これだけ聞けば逆流性食道炎を疑うのだが・・・年齢が少し若すぎる気がしないでもない。3年前に韓国の病院で内視鏡検査を受けたことがあるらしく、その時の結果は?と尋ねると、よくわかっていないようすだった。食後ではなく、寝る前などに症状が出るという話なので、とりあえず、オメプラゾールを処方、きょうは食事をしてきたということなので、いずれ内視鏡検査を受けてほしいと3週間分の処方にとどめた。中国人なのに韓国で検査を受けたということに不思議さを覚え、中国北部の朝鮮族の出身なのか、尋ねたところ、ちがうという返事。ちがうが、朝鮮族が多い地域で育ち、韓国語を勉強して韓国に渡り、長く北京語を教えていたと話してくれた。日本に留学していた妹さんがいて、妹を頼って留学生として日本にやってきたとのことだったが・・ごく普通の日常会話なら日本語も全くOKだろう。語学習得の才があるにちがいない。医学用語となるとやはりわからないようだ。姉妹で日本にやってきて日本人と結婚しているそうで、両親がさびしくないか、尋ねたところ、交通事故で二人とも亡くなったそうだ。姉妹にとって日本は終の棲家ということなのだろう。
  • 2018/9/4 9:00
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9月に入って最初の土曜日、両科合わせて外国人患者は16人だった。当日の両科合わせての総患者数が58人だったので、外国人患者が占める割合は27.6%ということになる。なんだかすごそうな数字だが、これが土曜としてはごく平均的な状況だ。国籍別にみるとフィリピン人7人、ベトナム人3人、ペルー人2人、カンボジア人、ラオス人、中国人、ナイジェリア人各1人だった。フィリピン人50歳、高血圧、高脂血症、糖尿病もあり、「次は採血するよ」と話していたのに・・・3日前に薬を飲みきってしまい、その後は飲んでいないとのこと・・これでは正確なデーターがわからない、治療効果を見たかったのに・・こんな「小さな騒動」はあげればきりがない。次回には採血するから内服薬を飲みきる前に来るようにと指導したが・・・どうなることやら。ラオス人男性22歳、採血の結果は昨年よりもよくはなっているが、健診で指摘された通りの貧血。薬の処方を希望したので、鉄剤を処方し、内服中の便の色や内服の前後30分はタンニン酸による内服薬の効果阻害を防ぐためにお茶を飲まないようにと話した。
  • 2018/9/3 9:00
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フィリピン人女性18歳、貧血にて来院、両親はフィリピン人、母親が日本で再婚し、13歳のときに母親に引き取られて日本にやってきたそうだ。すっかり「普通」の女子高生になっている。4月から大学に進学するそうで、僕もほっとした。こういうケース、13歳にもなって日本にやってくると、日本語の学習、学校での勉強についていけなくなり、ドロップアウトしてしまうこどもたちを随分見てきた。この子にはかなりの能力があるのか環境がよかったのだろう。フィリピンではカソリック教徒が多数を占めるため、離婚は認められず・・・したがって日本で再婚したというフィリピン人女性の中にはさまざまな理由で法的には国際重婚になってしまう人が少なくなかった。配偶者が亡くなってしまったという場合は全く問題がないが、配偶者が逃亡してしまい、行方不明とか、中には配偶者や親族と示し合わせて「再婚」という出稼ぎにくる人もいなかったわけではない。こういう負の部分がなかったのだろう。ベトナム人男性67歳、きょうベトナム人スタッフがやってくる日だというのに、わざわざ前日にベトナム人の奥さんが薬を取りにやってきた。ご主人が精神科の薬を内服している事情もあってか、奥さんはいやいややってきたようで・・・僕の前で話をしているときにも携帯の着信音がして・・・覗き込んで「あっ、○○さんだ」とだんなさんの名前を呼び、「うるさいね、つかれちゃう、切っちゃう」と携帯に出ずにそのまま切ってしまった。前日にわざわざ奥さんに薬を取りに来させたというのは、明らかにベトナム人スタッフと会いたくはないという意志の表れだと思う。決してベトナム人スタッフが悪いのではなく、僕が生活指導をするとそれをそのまま翻訳して伝えるからだ。こうるさく感じるのだろう。こういうところが難しい。
  • 2018/9/1 9:00
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ペルー人女性48歳、以前はいつも暗い表情で、診察しても捉えどころがないような症状で尽きることもないような話を聞くことになっていたが・・・久しぶりにやってきたら、少しほがらかになっていてほっとした。「足が大きい」というので診ると、両下腿に相当な浮腫、おまけに以前から太ってはいたが、なんだかすごい太り方になっていた。とりあえずスピロノラクトン50ミリを処方、幸い、何も食べて来てはいないというので、採血を行った。このままでは膝が体重を支えきれなくなるのは目に見えているようなもので・・体重を減らすように厳しく話した。アメリカ人女性57歳、精神疾患あって専門病院で治療を受けている。午前中、本人からフィリピン人スタッフに電話があり、お酒をやめたいので、専門治療の病院を紹介してほしいとのこと、ちょうど内視鏡検査の最中だったので、小声でフィリピン人スタッフに横須賀にある以前は国立療養所であった専門医療機関を教えてあげるようにと話したのだが・・・話してすぐにこの医療機関を受診するには情報提供書が必要であることを思い出し、クリニックを受診してくれるように頼んだ。その直後にご主人から電話があり、奥様がお酒を飲みすぎていて治療の専門病院を探してほしいと言われたので、先程本人から電話があった旨を伝えると驚いたようなようすだった。午後になって本人が外来にやってきてカルテが机に並んだ。10分もしないうちに順番となり、呼んでもらってもだれも入って来ない。受付に確認すると「さっき出て行ってしまった」とのこと。診察を進めていると15分ぐらいして「戻ってきた」と連絡があった。そして本人が診察室に入ってきたが・・おなかのことを話すばかりで、お酒の病院の話にならない。そこで「きょう、午前中にお酒をやめたいので病院を紹介してほしいと電話してきたそうだけど、まちがいないのね」と訊ねた。返事が全く返ってこない。目つきがおかしい。ときどきだが、精神科疾患の治療がうまくいっていないとき・・要するに処方薬を指示されたとおりに内服していない時の顔つきだ。けっきょくそのまま帰って行った。フィリピン人男性39歳、健診の結果を受けて食事療法を行い、数日前に採血した結果、HDLコレステロールが28、中性脂肪が669と両方とも健診時より悪化している。相当に太っているので体重を減らすことと運動療法を再度指示、ベザフィブラートを開始した。
  • 2018/8/31 9:00
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ベトナム人女性25歳、初診。技能研修生らしい。数日前から喉が痛く、咳と痰があるという。僕の知っている数少ないベトナム語であるダオコー(喉が痛い)、痰(ダン)と話すと、少し驚いた顔をしていたが・・・驚くようなすごいことじゃない。コーは喉頭のコー、ダンは痰の濁音。もともとベトナムも漢字の文化圏だったので、同じ漢字文化圏の日本とは共通の、あるいは似通った単語がある。ベトナムと日本は近くはないが、中国を真ん中にして互いに中国からの距離を考えたら当たり前といえば当たり前だ。航空会社の「航空」という文字、北京語では「ハンコン」と呼ぶが、ベトナム語も同じ「ハンコン」である。昼休み直前、ペルー人女性50歳が駆け込んできた。頭痛がひどいと、顔をゆがめている。もともと片頭痛があったはず。頭痛の程度など尋ねようにも、もうどうにもならないようす。奥のベッドの部屋に運び、部屋を暗くしたまま、イミグラン注を行って寝てもらった。午後3時過ぎに頭痛がよくなったと起きてきた。聞きたいことがあるというので診察室に入ってもらったところ、右の季肋部痛があると訴える。内視鏡による手術痕があるので尋ねたら、2か月前に近くの公立病院で胆石の手術を受けたとのこと、まだ痛いので超音波で診てほしいと言う。触診すると、たしかに触っただけで痛みが強いようす、ただ、発熱はなし。術後の超音波の診断はむずかしい。手術に関係した痛みということも否定はできないので、早い機会に手術をしてくれた医師の外来を訪ねるようにと話して、情報提供書を書いた。きのうは水曜は休診日、朝からクリニックにやってきて日本医師会雑誌の3月号外国人医療の特集号に依頼された原稿を書き始めた。およそのめどがついたので午後3時に引き上げた。締切は10月末だが、この分ならあと1週間ぐらいでとりあえずなんとかなるだろうと思う。
  • 2018/8/30 9:00
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朝から外国人患者が続々やってきた。その多くがクリニックの夏季休暇に気がつかずに「○○日前に薬が終わっちゃった」という人たち。アルゼンチン男性57歳、高血圧で降圧剤処方中だが・・・18日土曜の午後2時半にクリニックにやってきたが、もうしまっていたとのこと。土曜は午後1時で終了なので当たり前といえば当たり前。飲み忘れなどあり、24日の金曜までは薬があったが、この2日は内服していないと話す。血圧は178/100、いつもの診察時には130前後なので明らかに高い。彼のように一か月に一回、診療にやってくる人たちには日本人も含めて次回の診察日、来月の休診情報など必ずお知らせして小さな紙に書いて渡すことを開業以来行っているのだが・・・それとどうしても理由があって2か月分の処方を望む人たちには再来月の診療情報をお知らせするのがむずかしい。もともと忙しくて・・という人が多くて、次回の診察については「おまかせ」するしかないからなのだが。やはりいい加減になりやすいし、途中で症状が変り、内服薬の変更を余儀なくされたときなど、大量の薬が無駄になってしまう。フィリピン人女性54歳、特定健診の結果を話した。中性脂肪が347、5年前が140、3年前が217、この時点で食事療法の話をしたのに・・・はちきれんばかりに太ってしまった結果がこれだ。チョコを毎日一個食べているという。肉はあまり食べないとのこと。まずはチョコを食べないように話し、今回はベザフィブラートを処方して、涼しくなったころに再度空腹時で採血することとした。
  • 2018/8/28 9:00
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昨日、夏季休暇で1週間すごしたバンコクから帰国。滞在中に無二の親友の葬儀に出席、次の日は遺体を遺灰にする儀式に出席、この日の儀式の最後に彼の一生をまとめた写真入りの立派な本と仏教の教えが書いてある本が各一冊ずつ、すべての参列者に配られた。立派な本の中をみると、幼い時からの彼の写真と彼の業績、そして関係者から追悼の言葉が印刷されていた。写真を見て行くと、若いころの彼と僕の写真を発見、さらに僕といっしょに写っている写真が3枚もあった。追悼の文の中に彼の元の部下に頼まれて、大急ぎで書いた僕の英語の文も載っていたが、英語で書いてあったのは僕だけだった。このように僕を扱ってくれたご家族に感謝。次の日に空軍病院で偲ぶ会があり、早朝、6時半に宿泊先まで黒塗りの車が迎えに来てくれて驚いた。36年来の親友で、日頃は冗談を言い合ったり、ちょっと食事をして「またね」と別れるような・・家族のような付き合いだったが、たくさんの人が彼を慕っていてくれるのを見て、彼の人間性のすばらしさを改めて知った旅だった。
  • 2018/8/27 9:00
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