AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

21日の土曜日、月に一回ベトナム人スタッフのやってくる日、インドシナ難民として日本に招かれ、定住しているベトナム人がやってくる。このベトナム人スタッフも同じ難民としてやってきた人で、ある日家族と外出したら、父親に家にはもう帰らない、家財道具も何もかも置いていくと言われて呆然としたそうだ。そして手配の小舟に見知らぬ人たちと乗り込み、南シナ海に小さなエンジンで漕ぎ出し、漂流しているところをどこかの大きな船に救助されたそうで・・・漂流したまま行方不明になってしまうことも多かったそうで、本当に命がけの脱出だったのだろう。というわけでベトナム人患者が多かった一日。ベトナム人女性73歳、ベトナムに一時帰国するので薬をいつもより10日分多くして40日分欲しいと。それはいいのだが、生活保護の彼女はベトナム往復のお金をどうやって工面したのだろう? またベトナムに行く前に役所に申請して、ベトナムに行っている間の生活保護でもらえるお金を止めて行かねばならないのだが、そういうことはするのだろうか? ベトナムに帰るのはてぶらでは行くまい。こういうお金も生活保護のお金でまかなっているのかと思うと複雑な気持ちになる。なにより生活保護が認められた時点で、このお金がどういう目的でもらえるのか?ということやどういうことには使ってはいけないのかということを役所の担当部署で彼らにわかるように説明することだろう。10日ほど前にやってきたイタリア人女性31歳、オメプラゾールの内服で胸やけは劇的によくなっていた。あと1か月、日本にいるそうで、その分の処方はしておいた。
  • 2018/7/23 9:00
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フィリピン人女性62歳、公的保険がないまま、数年日本に滞在している。この間、結核となり、入院も。日本人と結婚している妹がいて、必ず診察に付いてくる。この妹が言うにはフィリピンにはすでに身寄りがいない身なので帰したくないとのことなのだが・・肩身の狭い不安定な生活をいつまでさせておくつもりなのか?と尋ねても、聞く耳を持たない。クリニックのフィリピン人スタッフも僕と同じようなことを話したことがあるのだが、これ以上はプライベートのことなので、最近はこういう注意もしない。姉妹愛、家族愛が強いと言えば聞こえはいいが、僕にはそう単純には思えない。実は「フィリピン」からいつも切り離されている妹のほうが帰したくはないというのが真相ではないかと疑っている。大きな病気になったらどうするのだろうか? 結核の治療費は幸いなことに公的保険がなくても感染症の制度で相当に救われたはずだ。これがもし、消化器や心疾患などで「普通」に入院して、数百万、いや百万円を超える医療費がかかったら・・この妹夫婦で支払えるのかどうか・・・支払えずにそれを医療機関に未払いという形で押し付けられたら・・医療機関はたまったものではない。昨晩、都心の某ホテルの小部屋で外国人医療を僕とは別の面から精力的に取り組んでいる人たちと会って、3時間ほど話し合いに入れてもらった。
1人の方が未払いを減らす対策として受診時のカード払いや本人確認のためにパスポートをチェックすべきで、これがなければ受診制限も考えるべきと話していた。観光などでの訪日外国人を念頭においてのことだと思うが、在留資格はともかく、日本に在留している人たちの本人確認には在留カードで十分だろうと思う。在留カードはパスポート同様、本名だからだ。また在留資格がない人たちには現行制度では有効期限が失効した在留カードを所持しているか、当初から在留資格のない人たちにはそもそも発行されないので所持していないはずだからだ。こうなるとまた「人道上」という言葉が一人歩きするのだろうか。
  • 2018/7/21 9:00
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猛暑が続くせいか、昨日は朝から日本人患者も外国人外国人患者も多くて、夕方5時まで切れ目がなかった一日。午前中の仕事が大幅に昼休みに食い込んでしまう。僕が拝見した外国人患者は15人、フィリピン人9人、ブラジル人3人、ペルー人2人、カンボジア人1人。日系ブラジル人の奥様とブラジル人のご主人、居住している市内のいくつかの医療機関で、ブラジルで処方を受けていた同じ薬を欲しいと話したところ、診られないと断られて来院したので1か月前。スマホができてから海外からの薬の検索も格段に楽になった。以前はいちいちAMERICAN DRUG INDEXという本で探していて、時間もかかって正直、いやになることもあったが、今はものの数分で検索でき、その薬が日本で発売となっているのかいないのか、発売されているとしたらなんていう商品名で売られているのかもわかる。お二人の場合は奥様のほうの数種類の薬はすべて日本で同じ成分の薬が売られていた。ご主人のほうは数種類のうち、降圧剤であるARBとCA拮抗剤の合剤だけが日本では発売になっていない組み合わせで、ご本人に話して似た強さの合剤に変更させてもらった。お二人とも2週間だけ処方して血圧など再チェック、落ち着いていた。同時に関連項目について空腹時の採血をさせてもらって、今回はその結果もお知らせしなければならなかったが・・・・お二人ともほとんど正常範囲内で喜んでくれた。血圧も安定しており、今回より1か月分処方することにした。遠方から1時間もかけてこの1か月に3回もよくやってきてくれたと思う。気の毒に思い、この日本の薬で落ち着いているのだから、住まいの近くの医療機関に情報提供書を書きましょうか?と話してみたが、1か月に1回なら通院できると言われてしまった。
  • 2018/7/20 9:00
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今日は久しぶりに夜、何も会議、研修会等出席するものがない。少しうれしい。おとといの火曜日は日本人の高齢の方で熱中症と思われる方が3人、ぐったりとしていたが、点滴したら別人のように元気になって帰って行った。外国人患者で熱中症というのはあまり診察した覚えがなく、よく考えてみるといわゆる高齢の方が少ないせいかもしれない。しかし、70年代80年代にインドシナ難民として日本にやってきて定住している人たちの中にはすでに80歳を超えている人たちも少なくなく、心配はしておかなくてはいけないと思う。おととい、僕が診察したのはフィリピン人4人、ペルー人4人にタイ人1名、通院歴がある人ばかりで初診はいなかった。昨日はAMDA国際医療情報センターで厚労省の方4人と面会、いろいろと質問していただいた。データーをそろえておこうと6千件近くになる平成25年10月からのAMDA国際医療情報センターに寄せられた無料での電話医療・医事相談の日誌を見直したのだが・・・・医療機関からの相談や通訳依頼よりははるかに外国人や外国人の周囲にいる人たち、たとえば国籍を問わない友人、国際交流協会、地方行政の窓口、ホテル・旅館・観光案内所からの相談が多かった。いま、医療機関と外国人患者をつなぐ電話医療通訳について、厚労省、医師会や民間の関連団体で熱い議論がなされているが、この方法では後者の相談は切り落とされてしまう。観光に関係する人たちの間ではどんな相談もワンストップで解決できるワンストップの窓口を考えているようだが、医療・医事相談については医療機関の情報だけでなく、保険制度や日本の医療に関するある程度の専門的知識が必要になるので、ワンストップで実のある答えを伝えるのは無理だろう。AMDA国際医療情報センターを利用してくれたら、それで事足りるのに・・・
  • 2018/7/19 9:00
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インド人男性27歳、以前に一度やってきた。受診理由がHIVなど性感染症の検査だった。訊ねると心配になったことがあったのは1か月半前というので、十分な時間が経過するまで待たないと検査結果がたとえ陰性でも意味がないと話してそのまま帰ってもらったのだが・・・HIV、梅毒、B型肝炎という即日検査ができる項目はいずれも陰性だった。ほっとした表情で帰って行った。韓国人女性51歳、数日前に特定健診を受けた。その結果を聞きに来院。何も異常所見はなかった。そういえば訪日外国人とこの彼女のような在留外国人の医療とは分けて考えるべきだと意見がときどき聞かれるが、僕には分けて考える意味がよくわからない。ちがいがあるとしたら、前者は日本の公的保険に加入できず、自費診療すなわち保険外診療となり、後者は日本の公的保険に加入できるため、保険診療となる。ただし、後者でも自分の都合や勝手な考えでわざわざ日本の公的保険に加入しない人もいる。加入する資格がある人は加入が義務なのに、罰則がない義務なのでこういうことがなるのだと思う。もう一つ、訪日の方で旅行者には移動がつきものなので、腰を落ち着けた医療を行うことができない。これ以外、言葉、医療に関する習慣、医療費の問題に至るまで原則は変わりないと思うのだが、どうだろうか。
  • 2018/7/17 9:00
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タイ人男性59歳、タイに一時帰国したいので降圧剤を3か月処方してほしいとのこと、了解したが、前から疑問に思っていたことを訊ねてみた。タイ人がやってくると必ず出身地を聞くことにしている。そのとき、彼はノンタブリと答えた。比較的バンコクに近い場所だが、彼とタイ語で話していると、ときどきだが、東北タイ、イサーンの言葉であるラオス語が入るような気がしていたので・・○○○○さん、タイに帰るってノンタブリだよねえ、「いいえ、今回はね、せんせい、生まれ故郷に帰る」、ほう、生まれ故郷ってどこよ?「ナコンパノムよ、せんせい」、やっぱり!!!! 東北タイ、メコン河に沿った町でたしか飛行場もある。バンコクから飛行機に乗ると1時間ちょいだが、車で行くと10時間以上かかるだろう。河を渡ればラオスというところだ。僕の一番の親友の医師がナコンパノムの隣、ムクダハンの出身でよく地図を見ていたので知っている。たしか、ナコンパノムには白い仏塔のお寺があって有名だ。この話をしたら、彼の目が輝いた。「なんでそんなこと、知っている、せんせい。僕の家の隣だよ。一年に一回ね、拝みにたくさん人が来て大変だよ、ラオスからもたくさん来る」。何が大変って車などで混雑して大変なのだそうだ。日本のクリニックの片隅で、ピンポイントの東北タイのナコンパノム県のお寺の話で盛り上がるのだから、世界は狭いものだ。そういえばナコンパトムという一字違いの県もあってこちらはバンコクの郊外ともいうべきか、バンコクから西へ車で1時間ぐらい、有名な大きな寺があって、僕も行ったことがある。ガイヤーンという焼き鳥の発祥地とも言われている。タイを知り始めたばかりのころ、よく「ナコンパノム」と「ナコンパトム」をまちがえたものだ。
  • 2018/7/14 9:00
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あまり外国人を診察したという記憶がない一日だったが、きょうになって外国人患者来院ノーとを見たら、僕のほうだけで初診1名、再診が6名、小児科を併せると、10人は超えているだろう。これが「普通」の毎日だ。この外国人来院ノートも開業した平成2年1月16日以来、一日たりとも診療日には忘れずに記載し、今月から付け始めているノートで80冊目となった。精神疾患を抱えるアメリカ人女性、精神科で診てくれている医師からメモを預かってきて、読むと「プロラクチン、HbA1c、心電図」と書いてあって、この検査をしてもらって来てほしいと言われたとのこと。本人は「したくない」と待合室にいる時から興奮状態。こういうのって失礼ではないかと思ったが、どうだろう? 採血なら精神科の病院でもできるだろうし、心電図ぐらい取れるだろう。それより、なぜこの検査が必要なのか、何を疑っているのか、その根拠は何なのか? 何も書いてない、メモ用紙。僕のところで行うにしても、保険診療で行うには病名が必要だし、その病名だって検査に合わせて付けたらいいといえば保険は通るかもしれないが、臨床医としては納得がいかない。患者が興奮状態となって施行できなかったという返事の下に、検査が必要と考えた理由を教えてくれないと説得できないと書いたが、さて返事は帰ってくるかどうか? 午後になってイタリア人女性31歳、初めての来院、隣の市にある超有名企業で研修を受けているボーイフレンドに会うために短期滞在ビザで来たとのこと。症状としては喉から胃にかけての前胸部の焼けるような感じに動悸とのこと、前者は逆流性食道炎でもいいかもしれないが、後者についてはたぶんに心因的ではないかという印象を持った。聴診ではとくに頻脈もなく元気そうだったし・・・いろいろと尋ねていくうちにイタリアで薬をもらっているということがわかり、主治医からの手紙があるというので見せてもらったら・・パニック症候群でアルプラゾラムを処方していると書いてあった。来日後に一段と具合が悪くなったというのはこういうことだろう。アルプラゾラムはたくさん持ってきていると言うし、イタリアの主治医とは連絡が取れるというので、内服の仕方について増量を含めて相談をするようにと話し、オメプラゾールだけを処方、最後に受診日、症状、疾患名、処方、費用について記載した保険会社への英文の書類を作成して終わった。
あるところから外国人医療受け入れに関する原稿を依頼された。書けないことはないと思うのだが、あまりにすることが多くて手につかない。いつもなら昼休みに構想など練るのだが、いまは前日の特定健診の結果記入をして、30分ほど昼寝をするともう午後の診療の開始時間。この間に医師会長として面会に来る人に会わなければならないことも多く、69歳の身には堪える。
  • 2018/7/13 9:00
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午後になってラオス人女性60歳来院。日本語は片言なので、タイ語で話したが・・・ごはんを食べて来ていないので、胃がん検診の内視鏡検査をしてほしいとのこと。ほかに患者も待っているし、緊急でなければ予約を取ってほしいと頼んで、了解をしてもらった。すると今度は肺がん検診も乳がん検診もしてほしいとのことで・・これは胸部単純写真を2枚撮影し、乳房の触診だけなので施行した。勤務医時代は乳がんの手術を行っていたし、診療および検診事業も行っていたので、ある程度の大きさの乳がんなら見逃さないだろうと思う。さあ、終わりと思ったら・・・体が痛くて湿布が欲しいとのこと、今度は通常診療というわけだ。処方箋を書いて待合室に戻ったと思ったら、すぐに事務職員がやってきた。「先生、特定健診もしてほしいと言ってますが・・・」、今度は特定健診かとつい思ってしまう。がん検診や特定健診を受けるのは殊勝な心がけと褒めてあげたいが、すべてが「今日の今日」は困ってしまう。よく考えたら、食事はしてこなかったということだし、肺がん検診で胸部写真は撮影してしまったし・・あとは心電図と採血、検尿だけで・・けっきょくすべて終わってしまった。にこにこしたあの態度で接せられると「一言言っておこうかな」という気持ちが消え失せてしまう。得な性格だ。
  • 2018/7/12 9:00
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ペルー人夫婦の胃がん検診での内視鏡検査を予定していたが、予定は10時半なのに9時過ぎに奥様だけやってきた。ご主人は都合が悪くてキャンセル、奥様は夜勤でそのままやってきたとのこと。朝のうちに一般診療のほかに特定健診の予定が9人もいたのだが、大雨の後で洗濯でもしているのか?と思うほど、9時前後に患者がいなかったので、このペルー人女性の内視鏡検査を9時15分から行ってしまった。「寝たままじゃないと内視鏡検査ができない」と言うので、サイレースを1/10に薄めて静脈注射、終わってからアネキセートを静脈注射してすぐに目が醒めたのだが、隣の部屋のベッドに移したあたりから、夜勤の疲れも出たのか、いびきをかいて寝ていた。11時ごろ、内視鏡の画像で説明して帰ってもらった。結果は異常なし。中国人女性がご主人である中国人男性46歳の特定健診の結果を聞きにやってきた。日本語の日常用語はそれなりに上手なのだが、医学用語はわかりにくいようで、中性脂肪が高いとかLDLコレステロールが高いとか話しても「それなーに?」「くすりほしい」「どうしてくすりいらない?」と数回話しても同じ質問が帰ってくる。これは絶対に根負けして怒ってはいけないと思い、こちらも同じ答えを「やさしい日本語」で同じ回数だけ説明した。久しぶりに理解してもらうことのむずかしさ、もどかしさを感じた。そうそう、最初に書いたペルー人女性、結果説明を行って診察室から出て行ってしばらくしたら事務員がやってきて「院長、今の○○○さん、お金持ってきてないんだって。次の時でもいいですかあ?」と言う。お金がないわけではなくて、「持ってきていない」のだそうだ。金額にすると静脈麻酔の費用を含めても4千円程度、つぎに別の検診で来る予定があるそうで、やむをえず、了承した。
  • 2018/7/10 9:00
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神奈川県の西部のN町からペルー人女性36歳来院。この近くにいる親族が付き添ってきた。前胸部から右季肋部の痛み、不快感で近医を受診し、内視鏡検査まで受けたが、「なんでもない」と言われたのに、症状が変わらないのでやってきたとのこと。こういうケースは頭が痛い。すでに「同業者」が診察・検査までして「なんでもない」と言っているのだから、「同業者の上を行く」診察をしなければならないのだろうが、まずこれがむずかしい。食べてきたということなので内視鏡検査をしなおすことはできない。場所から考えて胆石症もありうるかとエコーでチェックをしようと話をしたら、父親が胆石症でつい数日前に手術を受けたとのことで検査に同意してくれた。これで胆石が見つかればここで方針が決まるとなかばほっとしながらエコー検査を行ったが、胆石はなかった。頭が痛いもうひとつの理由は1時間半近くかけてそうそう通院できないということだ。やはり外国人も日本人同様、日本医師会のいうかかりつけ医制度で、住居の近くで受け入れていけるようにしなければならないと思う。今度の金曜も内視鏡検査が2件入っていたが、本人の希望で無理無理にでも午後に予定を組んだ。そして、胃や大腸の疾患には器質的病変と機能的病変があり、内視鏡検査では前者は診断可能だが、後者については診断できない。だから後者の可能性を考えて、次回まで内服薬を処方すると話し、消化剤を中心に処方した。これでよくなっていてくれたらいいのだが・・・
  • 2018/7/9 9:00
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