AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

午後2時頃、フィリピン人スタッフの携帯電話が頻繁に鳴っているのに気がついた。どうしたのか?と尋ねると、近くの公立病院でCT撮影を予約したフィリピン人女性が道に迷っているのだという。公立病院は市役所の隣にあって迷うようがないはずなのだが・・予約の時間に遅れたら公立病院に申し訳ないと思っていたところ、しばらくしてようやく病院にたどり着いたと電話があったとのこと、ところが今度は誰に予約伝票を渡していいのかがわからないと話しているという。フィリピン人スタッフもこのあたりの機転は利く方で、「だれでもいいからそこの職員に見せてあげて」と話したと教えてくれた。さらにしばらくして、無事にCTのところにいると連絡があったそうだ。忘れていたが、フィリピン人もタイ人も地図が苦手だ。駅から僕のクリニックまで徒歩4分程度なのだが、駅にいますという初診の患者に電話で場所を教えてあげてもなかなかすぐにはたどり着けず、何回か電話がかかってくる。こういう地図が苦手というのが、フィリピン人とタイ人だけとは思わないが、患者数が多いだけに目だってしまう。僕の得意は何かというと、タイ人にタイの地図を教えてあげることだ。タイの地図を書いて、ここの県はどこ?といくつかの県を示して尋ねると、ほとんどのタイ人は正確には答えられない。僕だってまちがえることもあるが、それはほんの数か所、「本当にタイ人?」「クンモ―、すごいなあ」なーんてやりとりをタイ人患者としている。
  • 2017/6/6 9:00
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2月下旬だったか、日経メディカル オンラインに依頼された本年4月から来年3月までの外国人医療に関する執筆、とくに自分が診察していて気がついた実践的な文章をというニュアンスだった。はじめは2週間に1回、約4000字ぐらいという話だったが、とてもじゃないが、2週間に1回は無理と担当者にお話しして、1か月に1回にしてもらった。もうずいぶん前だが、東京新聞の土曜のコラムの執筆を半年分24回依頼された時のこと、担当者から掲載が始まる前に6回分程度は書いておいた方がいいですよとアドバイスされた。そうでないと締切に「追いかけられる」ことになるからだそうだ。それで掲載が開始になるまでに半年分24回の原稿のうち、18回ぐらいを書いておいた記憶がある。これで楽勝かと思ったら・・19回からはぱたっとアイデアが出なくなり、けっこう苦しんだ。1月頃に帝国ケミファのMRが全国の医師に配布している隔月刊の雑誌に1年分6回、各号5000字の原稿を依頼された。6回のうち5回は自分が書き、1回は通訳の話なので適任者に書いてもらった。こういう長いシリーズを依頼されている間に別の原稿を依頼されることが過去にもあり、性格的に一つが気になってもう一つのこともできなくなってしまうので、3月の中旬までに来年3月までの5回分を全部書いてしまった。案の定、この5回目が終わる少し前に、日経メディカル オンラインの原稿を依頼された。昔の東京新聞のコラムのときの轍を踏まないために、書けるだけ書いた。いまの時点で書き上げた送った原稿がたぶん13、うち長すぎて2つに分けた方がいいとアドバイスされたものが2つ、同じく長すぎて3つに分けますとふどばぃすされたものが1つ、すると17回分が終わったことになる。1か月に1回という話だったが、担当者からこのまま続けて書いてくださいと言われているので、やはり2週間に1回という掲載に近くなるのだろう。あと7回分を7か月ぐらいで書けばいいことになる。なんとかいける気がする。日経メディカル オンライン、ぜひ読んでください。そういえばブログにこんな内容のことを最近、書き込んだような気がしてきた。今月の17日で68歳、そろそろぼけてきたかも。
  • 2017/6/5 9:00
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ペルー人男性41歳、「胃が熱い」と来院。痛いの?と尋ねると、「痛くない、熱い」と答える。南米の人も中国や東南アジアの人もよく「胃が熱い」と訴えるが、日本人からは「胃が熱いです」とは聞いたことがない。彼らが言う「胃が熱い」とは日本人の患者が訴えるどのような言葉に該当するのだろうか?と考えたことはしばしばある。ところがまったくわからない。経験上だが、こういう訴えの患者の食道や胃の中を内視鏡で覗いてみても、逆流性食道炎もないし、潰瘍ももちろん癌もない。胃炎の一種なのか?などと考えざるをえなくなっている。こういう状況だから何を処方したら効果があるのかもわからない。
いま、大和市のがん検診と特定健診が始まっていて忙しく、午前中、診察の合間に予約で入れることができる内視鏡検査は原則1人、午後に2人程度なのだが、たまたまきのうはあまり患者数が多くなく、朝食はしてこなかったという彼の言葉を信じて内視鏡検査を行うことにした。結果はやはり粗大病変はなし、ただしピロリ菌が陽性であったので、よく話して除菌療法を1週間処方した。これでよくなってくれるといいのだが。
  • 2017/6/3 9:00
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フィリピン人女性50歳、またまたややこしい患者がやってきたものだ。高血圧で1週間前から拝見しはじめたが・・・降圧剤の効果のチェックと採血をするつもりだった。前回、やってきた日から昨日まで、めまいがしたそうで、会社で診断書を書いてもらえと言われたそうだ。欠勤していたらしい。しかも5千円しか持っていないと言う。再診料+血液検査料+自費で診断書作成料を合計すれば、ほぼ5千円に近くなってしまう。こういうように医療費という点で手足をしばられた状態で診察をするのは難儀なことだ。めまいについては自覚症状なので、事実かどうかはわからない。前回初診時、血圧が相当高かったけど、めまいを訴えはしなかった。こういうケース、体調がちょっと悪いから休んじゃおう・・なんてことで、その後始末としての診断書の作成であるとすると、あまり気分のいいものではない。おまけに、5000円しか持っていないという申告は「診断書を安く書き上げろよ」という意味に取れなくもない。外国人患者を28年も診ていると、中にはあまり好ましく思えない人たちもいて、こういうケースに会うたびに人を疑う自分がいることにいやになることもある。けっきょく、診断書ではなく、会社あてに簡単にメモ書きにして渡した。こういうメモ書きでごく安い金額しかもらわないのだが、こういう方法がベストとは思えない苦渋の選択だ。
  • 2017/6/2 9:00
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5月も終わってしまった。1年って早い。ラオス人女性の内視鏡検査のとき、ちょうど東邦大学看護学部の1年生の実習で5人の学生さんが引率の教授とともにやってきていた。引率の教授とは長い知り合いで、彼女はタイ語堪能。おまけにAMDA国際医療情報センターからタイ語の通訳が1名やってきていて・・・内視鏡室の中は僕も含めて、タイ語とラオス語のちゃんぽんが飛び交っていた。実習の学生さんたちはさぞかし、驚いたことだろう。彼女の内視鏡検査の結果も異状がなかった。ベトナム人男性の睡眠剤の件で同じベトナム人の奥様が来院。前回、処方したものは効きが悪いので、こちらに変えてほしいとその前に処方した薬のシートを持っていらっしゃった。薬局に尋ねると、同じ薬で、包装のシートが変わっただけだとのこと、月に一回来てくれるベトナム人スタッフに電話して通訳してもらおうとしたが、会議中だった。奥様は「わかった」と言うが、あまり「わかった」ような様子はなく、ただ、これを説明してもわかってくれたようすはなく、困り果てた。ペルー人のご夫婦ががん検診で来院。胃がん検診は内視鏡でやりたいとおっしゃる。ピロリ菌を調べる希望はあるのか、どうかと尋ねると、ご主人は国保に加入、奥様のほうは国保にも社保にも加入していない。自費診療が保険10割の僕のクリニックでもピロリ菌検査を自費で行うとほぼ6000円、ピロリ菌陽性で除菌療法を1週間処方するとほぼ6000円かかる。がん検診の用紙が手元に届いたということは大和市の住民基本台帳に載っているということで、それは不法滞在ではないということを示している。要するに加入資格があり、なおかつそれは義務であるのに、自分の意志で加入しなかったということだ。加入しなかった理由は故国の家族に仕送りしたいことともうひとつ、病気でもないときにお金を支払うのはばかばかしいと考えたのだろう。公的保険に加入しない状態で大きな疾患にかかると莫大な医療費になってしまう。支払うことができない・・ということになるといつも泣きをみるのは医療機関だ。これでは医療機関は踏んだり蹴ったりだ。やはり公的保険への加入は現在のように罰則のない義務ではなく、罰則を伴う義務にすべきだと強く思う。
  • 2017/6/1 8:58
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タイ人女性63歳、高血圧で久しぶりに来院。遠方からやってくるので少し多めの期間、処方している。なんだか疲れ切った顔、いろいろとストレスがあるそうだ。ドイツ人女性31歳、子育ての真っ最中でこちらもストレスがあるようだ。いくら日本語が上手でも、異国での子育ては大変だろうと思う。話し合っているうちに目から涙が落ちてくるのが見えた。ベトナム人女性32歳、痔の診察がおわったあと、ベトナムにいる人の話となった。どういう関係の人かは知らないが、心臓疾患で以前にシンガポールで治療を受けたことがあるという。それがあまりうまくいかず、必要なら再度の治療を日本で受けたいとのこと、お金は気にしないぐらい心配ないからとも話していた。自費診療ともなると医療機関によっては2倍から3倍の差にもなるし・・・と話した。すでに某大学病院には医療費の「見積もり」を頼んでいるそうだ。フィリピン人女性46歳、左の腰から下腹部を痛がっていて、検尿は異常なし。念のために近くの公立病院にCTスキャンをお願いした。夕方になり、ナイジェリア人男性45歳より先週の血液検査の結果の電話問い合わせあり。肝機能、腎機能は異常なし、末梢血も異状なし、HBs抗原は陰性だが、HA抗体は陽性だと告げた。するとA型肝炎が今、あるのかと誤解したらしく、心配そうに聞き返すので、過去に罹患したから抗体値が上昇しているのだろう、肝機能そのものは異常ないからこのままでいいよと話すとようやく、ほっとしたような声になり、電話を切ってくれた。
  • 2017/5/30 9:13
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27日の土曜日は外国人患者19人、土曜としてはほぼ平均的な数字だと思う。フィリピン人男性46歳、最近、お酒は飲んでいないよと。その割にはγ-GTPが高いので、本当に飲んでいないのかを尋ねたら、「でもワインは飲んでる」。なるほどワインはお酒ではないのだという認識なのだなと思った。そういえば「アルコールは飲んでいない、でもビールは飲んでいる」という返事を何度か聞いたことがある。こういうところ、誤解なきよう話さないといけない。フィリピン人女性64歳、62歳のご主人の母親が日本人だそうだ。ご主人に「日本に行って働く」と言われたときは驚いて返事ができなかったと話してくれた。隣のF市からやってきたラオス人女性36歳、日本にやってきて2年目、難民として日本にやってきたラオス人2世がご主人。ビエンチャンにいたころから左の大腿、下腿が痛くなり、「ラオスの医療がだめなので、タイの病院に行った」そうだ。ビエンチャンはメコン川に面していて、川を渡るとタイのノンカーイという町がある。そういえば今、ビエンチャンに住んでいるインドシナ難民大和定住促進センターの通訳を務めていた男性に「お産にノンカーイの病院に行きたがる」と聞いたことがあり、「ノンカーイの病院に行ったの?」と尋ねたら「そうだ」と教えてくれた。日本でも受診したことがあって、ボルタレンを内服してもあまりよくならないと言う。そこまで試してみたのに・・・整形外科か神経内科の専門医に診てもらうべきとは思うが、とりあえずボルタレンの坐薬を処方してみた。
  • 2017/5/29 9:00
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5日前に酒に酔って階段で転倒、頭部を打撲したタイ人男性53歳について、診察をお願いした脳外科医より返事が返ってきた。CTの結果は頭蓋骨の骨折と、軽度のくも膜下出血だそうだ。これじゃ頭痛が続くわけだ。手術はしないで経過を見るとの話だったので、たぶん出血はごく少量で、いずれ吸収されると考える程度だったのだろう。それにしても、これで入院・手術となると、とくに自費診療ではけっこうに費用が発生するので、まずはよかったと考えよう。フィリピン人女性31歳、あれほど、きちんと内服するようにと話しているのに・・もう何回目になるのか、バセドウ病でやっとコントロールできるようになったのに・・・甲状腺ホルモン抑制剤を前回処方したのが、2か月前、それも1か月分。僕の指示した通りに内服せず、指示の半量ずつ内服して結果として倍の期間で内服し終えたなどということもけっこう頻回にあるので尋ねてみたら・・・そうではなく、この1か月間は薬がなかったと話す。今回はコントロールがうまくできているかどうかを判断するために採血する予定だったけど、これじゃ意味がない。採血はやめようと喉まで声が出かかってやめた。1か月全く内服せずに、どんなに悪くなってしまったのかをチェックするのも意味があると思ったからだ。採血を終えてから、僕としては珍しいが、延々と「説教」した。決して怒らず、感情的にはならず、こういう内服の仕方ではよくない理由など話した。過去にもこうして話したのに、片手で数えるぐらい「説教」している。これで終わりになる・・・なんてことはこの僕も考えてはいない。きっとまた同じようなことになるだろう。でも繰り返し、注意を促しておくことは意義がある。
  • 2017/5/27 9:00
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フィリピン人女性63歳、近隣の市から来院。2月から咳、痰が止まらないとのこと。痰の色は緑色と教えてくれた。いやな予感。通常の風邪にしては症状が長すぎる。結核やがんの可能性だってある。おまけに日本の公的保険を持っていない・・おまけに付いてきたフィリピン人女性によると「あまり」お金がない。こういう手足をしばられたような制限つきの状態で診療をせざるをえないことにほんの少しいらいらする。まず胸部のレントゲン写真を撮影したところ、左の中葉にほぼ三角形の白い影が見えた。結核やがんの陰ではなさそうで、ほっとした。気管支の枝に痰がつまり、その先が無気肺になっているのではないかと推察した。去痰剤、抗生剤で治りますように。第四木曜日は毎月、神奈川県医師会の各郡市医師会長と県医師会理事役員との会長会があるので、午後4時には診療を打ち切っているのだが・・・3時50分になって中国人女性25歳が来院。ときどき高脂血症で採血をしている父親が付いてきた。御嬢さんは日本で育ち、日本の学校を卒業しているので、日本語の発音は全く我々と同じ。事情を知って帰ろうとしたが、診察室に招き入れて、話を聞いた。上腹部痛とときどき左中腹部痛、痛みに波があり、会社を出るとよくなるという。会社でストレスがあるとも話していたし、痛みの場所、性状を加味して過敏性腸症候群ではないかと推察した。どうやら過換気症候群になることもあるらしい。血液検査とか内視鏡検査とか、すべきだろうかどうだろう?と父親が心配するので、してもいいけど、しなくてはいけないとは思わないと話した。その後に考えていることを説明。それならもう少しようすを見ると帰って行った。その後、脱兎のごとく、駐車場へ。けっきょく会長会には間に合った。
  • 2017/5/26 9:00
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フィリピン人男性52歳、久しぶりに来院。「前回と同じだと思う」と話す。体が疲れて暑いと。前回のこととは甲状腺機能亢進症のことだ。数年前に初診、初めは甲状腺ホルモンを抑える薬を大量投与、しばらくして漸減し、朝夕1錠ずつでようやくコントロールできていた。当時から「内服をやめるとまた同じことがおきるよ」と忠告していたのに。おまけにつぎに来院できるのは2週間後だそうだ。本当に甲状腺機能がまた亢進しているのか、しているとしたらどの程度の亢進なのか、採血してTSHやFT3,FT4の数値を見なければ怖くて甲状腺ホルモンを抑える薬を大量投与することはできない。こんなに僕が患者の前で真剣に悩んでいるのに、彼は微笑んでいる。お願いだからわかってよと言いたい、いや叫びたい。実は甲状腺機能亢進症で、ときどき薬を「中長期に」さぼり、結果としてコントロールできなくなって、戻ってくるフィリピン人は今、現在3人もいる。「だって薬飲んだら治ったから」って永遠に治ったわけじゃない、薬で抑えているだけだから、必ず定期的に受診してねと何度も何度も言ったじゃんと言ってみた。すると「うん、たしかに聞いた」と一言。でもこれ以上は感情をぶつけない。感情をぶつけたら、言うことを守ってくれるならいくらでも感情をぶつけるが。
  • 2017/5/25 8:56
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