AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 7月 » »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

 インド人女性、風邪ひき。ひとつひとつ薬について説明するとそのたびに、イエスとか言いながら首を振る。うーん、振るというかテレビでみるインド舞踊の一場面みたい、左右に器用にくねくねとする。はじめてインド人女性を診察した時にこれを見たとき、こりゃいったい何なのだ? 納得しているのか、いやがっているのか、どういう意味を表現しているのだろう?と思ったが。ずいぶんとインド人女性を診察したが、相当高率にこのしぐさをする。決して男性はしない。あれは「そうなのね」とか「わかりました」というしぐさらしい。なにより証拠にこのしぐさをした後には質問が来ない。きょうも見ることができた。
 きのうは隣の海老名市医師会の新年会に来賓として出席した。余興としてオペラ歌手が出てきて例の「わたしのお墓の前で泣かないでください・・・」という歌を歌った。テーブル席に座って僕はその時、考え事をしていた。ちょっと前にあいさつされた方に関連してあることを考えていたのだが・・顔をあげたら向かいに座っている方の顔が変。目が真っ赤、泣いている。あの歌の歌詞に感動しているのだろう。僕はいたって泣き上戸だ。テレビを見ていても映画でちょっとジーンと来るシーンがあると涙が出てくる。よく子供たちに笑われた。一番困ったのは娘の小学校の卒業式。当時校長先生に頼まれてPTA の会長を務めていたものだから、卒業式も父兄席ではなく、校長先生の隣。ここって父兄席から丸見え。ひとりずつ子供たちが校長先生の前まで歩いて来て「わたしは将来、○○になります」とか言う。人のこどもでも涙が出そうになる。娘が歩いてきたらもうハンカチが離せなくなった。自分では父兄席からわからぬように拭っていたつもりだが、後で親しい父兄から「小林さん、ずいぶん泣いていたねえ」と言われて恥ずかしい思いをした。向かいの方を見ていると不思議なもので、いや不謹慎なことにこっけいに見えてきた。きっとあのころ、父兄の皆さんはこんな気持ちで僕を見ていたのかしら。まだインフルエンザは流行っていない。
  • 2012/1/19 13:58
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1566)
先生、おはようございますとタイ人通訳が僕の部屋に入って来た、と次の瞬間、やはり先日バンコックで買ってきた仏様やお坊様の写真にワイというタイ式のあいさつをした。彼女が来たら説明してあげようと思ったのに、彼女のほうが反応が早かった。1枚の仏さまの写真を見つめながら、この仏様は手がどうこうして足がこうなっているから・・・なんとかですという。なんとかって言われてもこちらはわからない。よくよく尋ねてみると曜日によって敬う仏様が異なるというか、仏さまの姿が異なるということであった。だからあのスタイルの仏様は月曜日、こちらの仏様は手をこうしているから火曜日、あちらの仏様は足を組んでいるから水曜日とかそういうことだ。タイ人はみな自分が何曜日に生まれたかを知っている。とても重要なことなのだ。月曜、火曜、水曜・・・日曜と産まれた曜日によって色が決まっている。現在の王様、ラマ9世は月曜に生まれたので黄色、現在の女性首相の実兄、例のタクシン元首相は日曜に生まれたので赤というわけだ。昨年はじめのあのバンコックのデモ騒ぎのとき、タクシン派が着たり、頭に巻いたりしていたのはタクシン元首相の誕生日の色、赤であったのは記憶に新しい。反タクシンが使っていたのは黄色、現国王ラマ9世を表している。なぜ反タクシンが国王を表す黄色を使っていたかというと、タクシンの言動から彼が王政を廃止するのではないかと強く疑っていたからだ。タクシンを支持する人の中にも当時の政府は嫌いだが、王政は支持するという人が少なからずいる。
タクシンは古い利権政治の改革者のようにとくに貧しい人たちに思われているらしいが、実像はちがう。首相時代にバンコックの広大な国有地を自分のIT関連会社や家族の会社に払い下げ、巨額の富を手にいれている。新興勢力として富を築く中で、古くから政権と癒着していた守旧派の財閥と利権争いでぶつかってしまったというのがあのトラブルの真相だ。ただタクシンには味方があまりいなかった。そこで頭のいい彼はいなかに住んでいる人たちの税金を安くする政策を実施した。それで都会ではなく、いなかでは圧倒的な支持を得るにいたったわけである。それまでの政権の中に力が弱い人たち、いなかの農村部の人たちのことを考える政権はなかった。あわてた反タクシンの前政権は相続税導入を検討すると発表した。タイには相続税はなく、金持ちの家系はずっと金持ち、貧乏人の家系はずっと貧乏人で、なかなかそれをひっくり帰すチャンスが世の中になかったのである。ただ相続税を導入するという反タクシンの前政権のお約束は政権の崩壊とともに消えてなくなってしまった。為政者が本当の意味で賢くないと民衆は大変だ。どこかの国のことと似ていないだろうか。
  • 2012/1/17 14:36
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1589)
みんな風邪をひいている。フィリピン人、カンボジア人、ベトナム人、ペルー人、韓国人、オーストラリア人そして日本人たくさん。韓国人女性、冬場になると両手の指先が真っ白になるとのこと、喫煙歴あり。バージャー病かレイノー病か? ユベラ・ニコチネートを処方してみたが、あまり効果がないかもしれない。調理でカニやほっけを冷たい水で洗うというので、そうかそういう韓国料理店なんだと思い込んでいたが、よくよく聞くと葬儀のときの仕出し料理を調理しているとのこと。こういうところまで外国人が働いて支えているのね、いまの日本はといまさらながら思った。昼休み直前、ペルー人の女性があわてた顔でクリニックのドアをあけて入って来た。ちょうど、やれやれ午前の部が終わったかとトイレに行った帰りだった。左の前胸部が苦しい、おばあちゃんもお母さんも狭心症があるとのことであわててやってきたというわけだが・・・苦しいという割には元気そう、心電図も胸部レントゲン写真もまったく異常がなく、フォローアップとした。それにしても寒い一日。
  • 2012/1/16 16:17
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1669)
先週土曜に横須賀からやってきてクラミジアの検査を受けたアメリカ人、先週はお金が足りずに帰ったのだが、きょうちゃんとお金を持ってきた。結果も聞きたかったのだろうが、当初結果は電話で聞きたいと話していたので、未収金を踏み倒すつもりは初めからなかったのだろう。するとどういうことなのか? 要するに悪意がなく、「そういう人だ」ということだ。ほっとはしたけど、こういうスタイルでは日本社会に溶け込むのはむずかしいだろう。結果はIg G が陽性で、IgAは陰性、すなわち過去には感染したことがあるが、現在はありませんということ。たぶん治療歴があるのだろう。結果説明をしたが、淡々と話を聞いて結果を持って帰った。きょうは夕方から歯科医師会の新年会に招待されているのだが、11時ごろから光がまぶしくなって見つめにくくなり、ああ片頭痛がくるなと思ってイミグランの点鼻薬を使った。片頭痛発作は昔、若い時ほどひどくはないが、軽い頭痛がする。年とってよかったと思うのはこれぐらいだ。自分が患者でもあるので、僕のクリニックには片頭痛の患者が多い。
  • 2012/1/16 9:31
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1700)
なんとも不思議な話ってあるものだ。きょうは外国人医療を離れて個人的なことを書かせていただく。昨日夕方、北海道新聞の記者から電話があった。僕の故郷、栗山町の担当だという。何事かと思ったら僕が11月に母を偲んで故郷の栗山町の町立図書館に母の名前のついた児童文庫をつくってもらおうと寄付した件であった。「小林さん、昨日、お母様の名前のついた児童文庫が開設されてこどもたちがとても喜んでいて、電話取材をさせてください」。これには絶句した。きのうからみて「昨日」の1月12日は母の命日だからだ。今回の寄付にあたり、町の側には母の命日を伝えた覚えがない。偶然にしてはすごい偶然だ。もっと驚いたのはこの記者が僕を栗山町出身とは知らずに、過去の北海道新聞の記事のデーターベースの中から探したことだ。たしかにもう15年近く前に外国人医療のことで北海道新聞の取材を受けたことがあった。この年になって、いつまでも亡くなった母のことを書くのは恥ずかしいので、このあたりで止めておこう。
  • 2012/1/16 9:29
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1712)
 朝、11月下旬に対談を行った保健師を対象とした月刊地域保健の初稿が送られてきた。巻頭だろうか、堂々の20ページ、カラー写真も入ったもので加筆修正を数か所に行って先方にお知らせした。けっこう楽しみだ。
 先日、生活保護のペルー人男性がやってきた。風邪症状で頭も痛いというので、念のため血圧も測ったら高かった。この時点では風邪プラス高血圧と考えていた。ときどき風邪程度でやってくる人で、比較的年齢も若く、採血さえしたことがなかった。今回、高血圧が判ったので風邪薬と降圧剤を数日分だけ処方し、数日後に空腹で来てもらって採血をした。その結果は翌日に判明したか、GPTが160と異常に高い。γ-GTPも高い。なにかしらの肝障害があるのではないかと疑い、まずは話を聞いてみたら、痩せたくて11月中旬まで中国製の痩せ薬を自分で入手して飲んでいたとのことだった。中国製のいわゆる痩せ薬による肝機能障害や死亡例は報告もされており、可能性は否定できない。ただしウィルス性肝炎の否定もできないので結果を話しながらA型、B型、C型肝炎の検査を行い、肝機能も同時に再検したところ、1週間しか経過していないのにGPTは240を超え、ほかの肝機能を示す項目も軒並み急上昇していた。こうなると11月にやめたという中国製痩せ薬のせいではなさそうだ。A型肝炎の抗体であるHA抗体だけが上昇していたが、これだけでは過去に感染したことがあるのか、現在も感染が続いているのかわからず、HAIgM抗体検査などはきょう行った。本人はいたって元気。体のだるさなどない。とくに海外からやってきた人たちについては現地にいたころの健康状態がまったくわからないことが多く、またA型肝炎は風邪をひいた程度であまり重症化しないと聞く。とりあえず、きょうはさらに肝機能もチェックし、肝機能庇護剤を降圧剤とともに処方したが、疑心暗鬼の診察治療だ。あす帰って来る肝機能の改善を祈りたいが、さらに悪化していれば入院しての検査・治療も考えねばならないだろう。
  • 2012/1/13 18:24
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1871)
朝から発熱のペルー人女性、持ってきたかばんの中にはペルーから送られてきたという風邪薬、飲んだ後の台紙にはアルゼンチンと書いてあるのでアルゼンチン製なのだろう、それと日本の薬局で買った風邪薬、それにチオ○○というドリンク、元気になると勧められたらしい。チオ○○で元気になるだろうか? けっきょく回り道をしているうちに状態が悪くなり来院。幸い、インフルエンザではなかった。この近くでもインフルエンザの集団発生があったらしく、学校が始まったのでそろそろ来週あたりから増え始め、月末から2月にかけてピークになるかも。久しぶりにやってきたフィリピン人男性、たしか高血圧のはずなのだが・・・血圧測定すると最高血圧は150、最低血圧は100と上がっている。うふふふ、もう薬なくなっちゃったよって言うが、怒るのは禁物。怒って言うことを聴いてくれるならいくらでも怒る。こここは冷静に怒らず゛に、どうして薬をいいかげんに飲んではいけないのかについて話した。来週からフィリピンに一時帰国するとのことで長期処方した。そういえばおなかが少しすっきり。あのテレビで宣伝しているブルブルする奴のおかげらしい。フィリピンに行ったら食べたいものある?と尋ねると「ないよ、こっちに何でもあるもん」と答える。よくよく考えたら彼の仕事はコックだった。さあ、きょうから月末まで新年会8つ、夜の会議が6つ、研究会ひとつ、自分の健康に注意しなくちゃ。夜は11時には寝よう。
  • 2012/1/12 13:45
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1613)
連休明けでちょっとほほえましい話。ペルー人男性48歳、咳、痰、鼻水、のどの痛み、発熱で来院。3日前からだそうで、体はだるそう。診察して念のため、インフルエンザの検査を行った。検査の結果も陰性で呼吸音を聴き、処方箋を書き始めたころ、隣に座っていた付添の日系人の奥様が「わたしもきょうからのど痛い」と言い始めた。処方箋を書いている間、ちょっと冗談でも飛ばすかと45歳の奥様に「クリスチーナ、きのうだんなさんにチューしたんじゃないの?それでうつったんだよ」と言うと、横からだんなさんが「ごめん、僕のわがまま」と言って自分のおでことほっぺたを示した。よくよく聞いたら「きのうはね、熱が出てせきやたんで怖かった」→「さびしかった」→「だから奥さんにほっぺたとおでこにチューしてと頼んだ」→「だから風邪がうつったとしたら僕のせい」と言いたいわけだ。こちらは大笑い、「そう、○○さん、つらくてチューしてほしくなっさたんだ、奥さんに。仲好くていいね」と言ってしまった。日系人の奥様は赤くなってこちらを笑いをこらえてみているし、だんなさんは小さくなっているしで、またまた大笑い。いいなあ、こういう雰囲気。
  • 2012/1/10 14:18
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1539)
新年はじめての土曜日、おとなの方でもA型インフルエンザがいた。来週になり、学校が始まると本格的流行になるような気がする。土曜の4時間で日本人にまじって外国人15人、国籍もバラエティに富んでいる。はじろのころにやってきた華僑系のカンボジア人、息子さんも高血圧でその話をしていたら・・娘さんが話に割り込んできた。お兄ちゃん、離婚したんだよ、先生って。ベトナム人の奥さんは浮気のあげくにマンションはもらうと大騒ぎになり、裁判所まで行ったとののことだ。ふんふんと話を聞きながら診察を終え、次の人を呼んだらベトナム人女性、新患。さっきの妹が入ってきた、日本語わからないから通訳するとのことで・・うう、どういう関係だろうと思っていたら、お兄ちゃんのお嫁さんとのこと。あのお兄ちゃん、次の行動も早いのだなと驚いた、いや感心した。11時近くになって横須賀からわざわざアメリカ人女性来院。初診だ。先日、クラミジアの検査をしてほしい、そこまで行くからと電話があった、その女性だった。検査の費用などフィリピン人の通訳から話してもらっておいたのだが・・検査の採血をして会計をするところでトラブル発生。彼女、もともと日本の公的保険は持っていないし、症状もないので保険外診療で6千円近くなのだが、3千円しか持っていないと言う。いつもなら所持金を聞くか、検査の前にいくらかかるか話をするところだが、今回は通訳から話が行っていたので払えないなんて話にはならないと思っていた・・思っていた僕がばかだった。ただ実際、横須賀から大和まで1時間半近くかかって来たとなると、はじめに3千円しかないと言われても拒否はしにくいだろうと思う。いったいどうしてこういうことになるのか、当の患者に聞いてみたい。一般的にいえばディスカウントはしてはいけない。ディスカウントするとでは最初のお金は何だったのか?ということになるし、仲間がやってきて同じ検査を受けたいと行ったときにディスカウント前の通常の料金を請求するともめごとになる。払えないなどと言う話になる前には、結果は電話でいいと話したが、それでは未納を認めることになる。ゆえに来週の土曜日、もう一度来てもらってその時に残りを支払ってもらいながら結果を話すことにした。
  • 2012/1/10 9:02
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1401)
昨日、診療も終えようかという時間になり、クリニックの職員が「タイ語の通訳を探しているらしい電話がどこかの医療機関から入っているけど、どうしましょう?」と言ってきた。AMDA国際医療情報センターで電話通訳してもらえる旨、話して電話番号を教えてあげるようにと指示したのに、なんだか電話が切れずになにか話している。まちがったことを指示してはいけないと思い、僕自身が電話に出て見たら、相手は医療関係者ではなく、近隣の市の生活保護担当の人だった。先方は僕のことを知っているようだった。タイ人がどこか近くで倒れていて意識がなく、某病院に運ばれた。倒れていたのがその「近隣の市内」だったが、運ばれたのは南に隣接するF市内の医療機関で、どこのだれなのかもわからず、医療機関から個人の特定や外国人登録があるかないかなど頼まれたらしい。きっと医療費の問題についても医療機関が心配になっているのかもしれない。「近隣の市」には該当者がいないとのことだが、このあたり、いくつかの市の境が入り組んでいて、どこの住人か特定するのはむずかしい。特定できない場合、むしろ行旅病人及行旅死亡人取扱法が使えるかもしれない。どこのだれかがわからなければ住居も親族もわからない可能性がある。ただし、このあたりのタイ人は出身地別にいくつかのグループに別れているので、各々のグループの世話役的人たちに話を持っていけば意外と簡単に身元がわかるかもしれない。ただし行政にはこういう人たちとのつながりはないだろう。日頃から彼らの中に入り、彼らのことを考え、関係を構築しておけばこういうときに役立つのに・・・行政にはこういう知恵がない。これを機になんとかしておかなくては・・という気持ちにもきっとならないだろう。のど元過ぎると忘れてしまうのである。困ったときだけなんとかしようとしても、そういう一方的な考え、相手にすぐに見破られてしまう。
  • 2012/1/6 9:06
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1443)