AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 7月 » »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

寒い。先日、嫁いでいる娘を訪ねて日本にやってきているフィリピン人の母親が具合が悪くてやってきたが、きょうまたやってきた。娘さんにちゃんと血圧を家で測るように話をしておいたのだが、この娘さん、測っていてくれた。240/100もあり、驚いて連れてきたというわけだ。測ってみるとたしかに220/100ある。日本ではセロケンという名前で売られている薬をフィリピンで飲んでいたらしいが、量も少なく、これじゃ対応はとてもじゃないができないのでアムロジピンとメインテートを処方した。この組み合わせはけっこう血圧が下がるはずだ。今週の金曜か土曜に再検するために来院するよう話しておいた。たぶん日本での寒さ、慣れない土地での生活で極端に上がっているのだろう。娘さんが4ヶ月の女の子を抱いていたので、もしかしたら娘さんの育児の手伝いをするということでビザが出たのかもしれない。ところでこのお嫁さん、日本人と結婚して座間市に住んでいるのだが、座間市で外国人登録をしている方は僕のクリニックでも予防接種を無料で受けることができる。外国人の場合は言葉の問題があるからということなのだが、このお嫁さんの4ヶ月の娘は国籍が日本なので僕のクリニックで予防接種を受けると有料になってしまう。4ヶ月の娘がひとりでクリニックにやってくるわけもなく、主にフィリピン人のお嫁さんが連れて行くことになるだろう。すると予防接種の問診表への記載ができないなどいろいろな問題が発生するはずだ。どうか国籍が日本であっても保護者のどちらかが外国人の場合も僕のクリニックで予防接種を無料で受けてもいいことにしてほしい。同じく隣接する綾瀬市は日本人であっても外国人であっても予防接種、特定健診、綾瀬市内の医療機関で受けるのと同じ条件で僕のクリニックで受けることができる。綾瀬市の場合はたぶん医療機関が少ないのでこういうことにさせてくれたと記憶している。座間市の場合は医療機関は少なくないが、外国人に関しては言葉の問題から僕のクリニックでもよいとなったと記憶している。しかし、たとえ国籍が日本でも付添の外国籍の母親が納得するように説明しなくてはならないのだからなんとか許可してほしいものだ。横浜市泉区からのベトナム人も多いのだが、こちらはまったく対応してくれない。隣の海老名市、相模原市も同じ。平成2年1月の開業以来、外国人初診患者7705人のうち、受診時綾瀬市在住は608人、座間市在住は435人、相模原市在住は382人、横浜市のうち大和市に隣接している瀬谷区・泉区だけで379人、海老名市在住は212人。行政も大変だろうが、このあたり、市が入り組んでいる。患者の利便性をもうすこし考えてほしいのだが。
  • 2012/1/30 11:34
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1864)
ああああぁぁぁぁ とうとうインフルエンザ大流行の兆し。診察の合間に書いているブログもきょうは数行で許してほしい。疲れたあ。フィリピン人、ペルー人、ベトナム人、タイ人、ラオス人、カンボジア人、マレーシア人・・・インフルエンザだけじゃなくて急性感染性腸炎も。あっちでもこっちでもこどもは泣き叫ぶし・・患者に話をしていると泣き叫ぶ声でかき消されてしまいそう。きっとこれから2週間、3週間はすごいことになるだろう。そうそう、きのうからB型インフルエンザが数名いる。症状が軽いけど・・でも検査しておくかとやってみたら出てしまった。
  • 2012/1/30 9:08
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1756)
朝一番にやってきた20代のアメリカ人男性、いつもは喘息でやってくるのだが、きょうはちがうという。数日前から頭痛はするし、寝られないらしい。ひょっとして片頭痛かとも思ったが、前兆らしいサインもなく、過去にも頭痛はなく、頭痛があっても働ける程度というので、片頭痛は否定できると思った。血圧もまったく正常範囲内。どうも寝られなくなってから頭痛がするらしく、すると問題はなぜ寝られないかということになる。プライバシィを尋ねることになるので看護師のIさんには部屋の外に出てもらい、ふたりで話を始めた。新しい仕事を探しているが・・と言う。たしか近くの英会話教室でこどもに英語を教えていたはずなので、どうして?と聞くと、マネージャーの女性がうるさいからと答える。ああ、あの女性かと思った。前回、彼が感染性腸炎でやってきたときに、後から彼を連れて状態を聞きにきた人だ。当日、すごく混んでいたのに「さきほど受診した件について聞きたい」と強引に入り込んできた人だ。ブルドーザーみたいな印象でたった一回しか会っていないのに覚えている。その女性が朝になると電話してきたり、家のドアをノックしたりなんてことがよくあるらしい。そこまで聞いて気がついた。彼はたぶん心の病を抱えている。原因は何かははっきりしない。仕事が忙しいのかもしれない。忙しくなくても彼にとってはストレスが多いのかもしれない。ところがこのマネージャーの女性からみると外見は普通なので、ずる休みが好きか怠け者と考えられているのだろう。たぶんそれで彼は次の職探しをしようとして、うまく見つからずにさらにストレスとなっているのだろう。まずは頭痛をとるために軽い眠剤だけ処方し、必要があったらマネージャーには僕が話してもいいよと言っておいた。英会話教室の先生の労働条件があまりよくないことは小耳にはさんだことはあるが、彼の場合はどうなんだろう。きょうの彼の顔の表情はいつもの彼ではない。もしかしたら本格的にメンタルクリニックに行かねばならないかもしれない。
  • 2012/1/27 15:26
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1658)
午後から県医師会の会長会へ出席。ごはんをゆっくり食べる暇もない。朝からフィリピン人の新患が多い。偶然なのか、みな隣の座間市から。最初の女性、50台、娘さんが日本人に嫁いでいて親族訪問でやってきたのだが、ときどき朝一瞬だが倒れるとのこと。昨年フィリピンでも同じことがあったらしい。とりあえず血圧を測ったら172/110。高い。娘さんが心配でひっぱってきたのだが、薬をたくさんのんでいるというので出してもらった。4種類、フィリピンで飲んでいる薬なので、何なのかまず調べてみた。台紙を裏からみて書いてある英語をみながら、日本医薬品集の英文名のところでひいてみる。こういう作業は時間がかかって面倒くさい。きょうも患者のカルテが並んでいてううーんと思ったが、こういう作業はどんなに忙しくても省いてはいけないと心に決めている。薬は高血圧、抗凝固剤、高脂血症のスタチン製剤そして糖尿病の薬だった。高血圧はたぶん寒さとはじめての日本の医療機関のせいだろう。顔をみても不安そうなのがわかる。糖尿病の薬が効きすぎているのかとも思ったが、日本で発売になっている名前ならダオニールという薬が一日一錠なので薬が強くて効きすぎて低血糖になっちゃったという雰囲気でもない。血糖値を念のために計測しても低くはない、むしろ高い。結論としては長期に糖尿病があるらしいので、その合併症ではないかというところにきょうのところは落ち着いた。これだけ薬をのんでいて糖尿病以外は自分が何の薬をのんでいるのかわからないのだから、やはり怖い。11月に親族訪問の3か月ビザでやってきて在留期限が2月27日に切れてしまうそうだ。もしこのままよくないなら寒いし、早めに帰りたい、もしよくなるものなら在留期限を延長してもっと日本にいたいという。もっといたいと言ってもそれは適切な理由がなければ入管で延長許可にはならない。きょうはこれまで、慢性疾患があまりにも多く、早くフィリピンのいつもの先生に診てもらうようにと言ったせいか、入管に提出するから診断書をくださいとは言われなかった。ここまで終わるのに30分近く。机の上にたまっているカルテの列も倍に伸びていた。
  • 2012/1/26 15:11
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1435)
月曜の夜から火曜にかけての雪で午前中に診察を受けにきた人の数、少なかった。午後になって急増。一時は待合室のいすがいっぱい、もうかっているのだろうとお思いになるかもしれないが、そうじゃない。小児科のほうは赤ちゃんやこどもが一人でやってくるわけじゃない。中には親だけではなくおじいちゃん、おばあちゃんが付いてくることもあるので、ひとりの診察にたくさんが付添ということだ。靴の数だけでは一見混んでいるようにみえる。でもきのうの午後は本当に混んでいた。インフルエンザが一気に広がった感がある。来週さ来週にかけてすごいことになるのではないかと心配になる。インフルエンザにかかると頭痛や関節痛がはんは゜じゃないことが多い。外国人の中にはインフルエンザにかかるとその痛みに耐えかねて、死ぬんじゃないかと不安になる人がいた。無理もない。普通の風邪とはちがうし、熱帯からやってきた人たちにとっては新型インフルエンザは別として、インフルエンザに罹るなど経験がないのであるから。だからこそ予防接種を受けておいてほしい。僕のクリニックでも近年、外国人のこどもたちのインフルエンザ予防ワクチン接種がすごく多い。母親が学んでいるのだ。最近、エイズの啓蒙番組でもテレビであったのだろうか、午前2人、午後1人、エイズ即日検査希望者がやってきた。さいわい、3人とも陰性。当たり前といえば当たり前だがよかった。
  • 2012/1/25 10:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1483)
大阪市は橋下氏が市長に就任して、早くも無駄な経費の洗い出しをしているらしい。基本的にはけっこうなことだ。しかしNPOいじめにならないようにしてほしい。NPOと言ってもほとんど行政でしょと言いたくなるような財団もある。そういうところには市の職員が天下りしていることが多い。課長や部長の席が少ないからと早期退職させてそういうところに天下りさせ、そこに予算をつけるというやりかただ。財団をつくったあたりから当初の狙いは自分たちのポストづくりかというような感じさえする。それに対して純粋にNPOでやってきた団体は血がにじむような会計努力をし、ただでもいいよと言ってくれる貴重な人たちの志によって会社組織なら考えられないような安価な費用で運営している。こういう団体がいまや行政の隙間を埋めているわけだが、そういう大切な部分を任され、いまや社会になくてはならない組織と言われながら、一方では実態はワーキングプアであり、言わばワークシェアで働きたいという人たちの最終ネットにもなっている。こういうところにお金が流れれば隙間がうまるだけでなく、社会の安定にもつながると思うしだいだ。
  • 2012/1/24 14:30
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1576)
やはりインフルエンザが確実に増えてきた。専門家の話によると今年のA型の流行の中心はこの2年騒がれてきたいわゆる新型インフルエンザではなく、香港型らしい。5年ぶりとかでとくに5歳以下のお子さんには免疫がないらしく、こども中心の流行となるだろうということだった。気をつけよう。フィリピン人男性、お弁当屋さんで働いているが、下痢をおこし、他院での便培養でサルモネラが出てしまった。こうなると症状がおさまり、次回の便培養でサルモネラ陰性になるまで仕事場に出てはいけないが、同じフィリピン人の奥さんに休まないで仕事に行くように言われて来院。経済的なこともあるのだろうが、このケースは働いてはいけない。なぜ働いていけないのかをよく話したらわかってくれた。この奥さん、風邪をひいたから薬と言われたが、カルテを見ると高血圧で昨年の1月に降圧剤を処方している。勝手に休薬してしまい、今に至っている。フィリピンから降圧剤を送ってもらって内服しているからやってこないのかと思ったら、まったく内服していないとのこと、ときどき頭痛があるらしい。しばらく話したが、薬が欲しいという雰囲気ではなかったので、そこで話を打ち切った。午後の最初にやってきたガーナ人男性、高血圧のチェックをしていると何か話しかけてくる。耳に聴診器がはまっているので聞こえない。血圧測定してからよく聞くと、ガーナにいる姉が心筋が痛くていい薬が日本にあるなら欲しい、送ってあげたいという。まずは彼のカルテすなわち社会保険を使って処方することはできないこと、心臓の薬といってもいろいろな病気があり、お姉さんを心配する気持ちはよくわかるが、状況がわからないとむしろ害になる薬もあるかもしれないので、お姉さんのためにはむしろ処方しないほうがいいと話しておいた。
  • 2012/1/23 16:25
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1585)
きのう、1時に仕事を終えてから朝のうちに予約をしていた美容室に行ってカットしてもらってきた。もう1か月半、カットしていなかったので髪も長くなり、うっとおしくてしょうがなかった。若いころ・・といっても外科医としてスタートして数年後、あの頃、長髪が流行していて僕の髪も長かった。静岡の日赤に勤務していたころ、僕の髪を短くしようと上司がありとあらゆる悪意なき圧力をかけてきたが、受け付けなかった。あの頃が懐かしい。いつもの美容室はおばあちゃん、おばあちゃんの兄弟、そのこどもさん、お孫さんまで患者で来てくれる。ついイスでうたた寝してしまう。カットが終わり、すっきりしてから遅い昼ごはんを駅前のカレーハウスで済ませた。オーダーして待っている間、朝刊を読ませてもらった。昨年の来日観光客、激減とあった。東日本大震災の影響と書いてあったが、その後の円高で観光客は戻ってきていないとも書いてあった。たしかに1ドル=70円台ではそうだろう。この大和の隣には厚木の米軍キャンプがある。というか実際には大和市に隣接していて地域に密着している。軍人やその家族がキャンプの外に出てくるのでキャンプの周辺の彼ら目当ての飲食店はいま大変らしい。そろそろみな、観光客が病院にやってきて山ほどお金を落としてくれるなどというメディカルツーリズムの幻想から目を覚ましたほうがいいのではないか。このところ、昨年1月1日から12月31日までのセンター東京の電話相談の日誌のデーター整理をしている。仕事の合間にしているのでまだ4月分までしか終わってはいないが、毎月20数件、医療機関のソーシャルワーカー、医師、看護師、薬剤師などから電話通訳を含めた電話がある。年間ベースに直すとおそらく昨年の総相談件数1779件中、少なくても240件はそういう医療機関からの電話がある。医療機関は首都圏が多いが、日本全国に及ぶ。特徴があるとしたら個人の医療機関というより、地域の中心的医療機関が圧倒的に多い。ソーシャルワーカーが勤務している規模の病院だ。たぶん僕自身がソーシャルワーカーの学会や地域の研究会で話をさせていただいていることから彼らの中でAMDA国際医療情報センターの情報が浸透しているのだろう。相談内容をみると医療費にからんで在留資格や制度についての問い合わせが多く、通訳では中国語、スペイン語、タイ語などが多い。通訳内容では病状の説明、会計の説明などがめだつ。エイズの治療について通訳なども少ながらずあり、こういうケースは電話通訳も含めた通訳がいなければ患者が困るだけではなく、医師や看護師、ソーシャルワーカーなど日本の医療機関側の人たちも困ってしまう。相手とコミュニケーションが取れない状態での医療など恐ろしくてできやしない。と言って患者をほおっておくわけにもいかず、良心的な医療機関、医療従事者ほどこういう無理な状況に直面して悩むことになる。彼らがこのような思いをすることなく、医療に専念できるようにAMDA国際医療情報センターは支援したい。僕自身、医師として医療にかかわってきて38年、大げさに言えば、自分の仕事仲間が困り果てているのを放置してはおけない。こういう外国人患者のほとんどは地域に住んでいる人たちだ。皆さんの家の周りにも住んでいる人たちだ。すなわち外国人医療は地域医療。ここがポイントだ。いま、AMDA国際医療情報センターがもしも対応できなくなったら、外国人だけでなく、医療機関での診療にも大きな影響を与えるかもしれない。だからこそ安定経営が求められる。NPOと言えども経営なのである。
  • 2012/1/23 9:52
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1452)
きのうの夕方、久しぶりに唸った。ペルー人女性、数年前に市内のある病院で胆嚢結石で内視鏡手術を受けている。昨年の後半になり、右の上腹部に痛みがあり、来院。血液検査ではγ-GTPやAL-Pが上昇していて、直接ビリルビンも上昇していて胆管内圧が上昇している所見であったので、総胆管内の遺残結石を疑って、近くの総合病院に紹介状を書いた。
手術をしてくれた病院ではすでに医師が転勤していて何度受診しても何もしてくれない?から僕のところにやってきたということだったと記憶している。最近退院したらしく、紹介した総合病院からの返事を持ってきた。肝内胆管にも総胆管にも石はないが、砂があったとのことで、それを洗い流して退院となったようだ。書類の最後に「今後は貴院にて診てください」と書いてあった。それから彼女と息子さんの質問の嵐。どうしてこんなことになるのだろう? 本人に尋ねてみたら、詳しいことは僕のクリニックで説明してもらってくれと言われたとのこと、そう、たぶん主治医は僕に返事を書いてその通りに僕から患者に話してもらいたいと思ったようだ。そちらのほうが楽なのだろう。まあ悪いとは言わないが、自分の患者なのだからなんとか自分で説明する努力はしてほしい。たまたま雪で患者が少なくゆっくり話ができたので、ついでに静脈瘤のことや手の指のヘバーデン結節の質問までされて説明した。とりあえずにこにこして「わかりました」と帰ってくれてよかった。
  • 2012/1/23 9:51
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1712)
あああ、久しぶりの雪、喜んでいるのはクリニックのフィリピン人スタッフぐらい。先週から続きのペルー人のA型肝炎陽性だった男性患者、HA IgM抗体は陰性だった。ということはA型肝炎に感染したのは今ではなくてずいぶん前の話だろう。幸い、S-GPTもγ-GTPも前回よりは下がっているが、まだ相当高い。肝機能庇護剤を処方しながら来月また採血して経過をみることにした。フィリピン人患者、風邪ひき、かわいそうに声が出なくなっている。2日もすれば出るだろう。外国人患者のことではないが、最近会社の健診などでピロリ菌の検査を受け、陽性でやってくる人が少なくない。ご丁寧に会社からも依頼状みたいなものと医療機関からの返事をほしい旨、書かれた文書を持ってくる。はっきりいうとこれが迷惑千万、ぜひ会社の社医または保健室または人間ドックなど行っている機関でご本人に説明しておいてほしい。ピロリ菌が陽性であった場合、医療機関に受検者がやってくるのはもちろんそのピロリ除菌の相談である。現在、社会保険、国民健康保険などの保険診療のもとにピロリ菌の除菌療法を受けるには「胃潰瘍または胃潰瘍ハンコン、十二指腸潰瘍または十二指腸ハンコン」という病名があることが条件である。ハンコンとは治癒した痕のことである。かんたんに言うとこれは保険診療に関する法律での決まりごとである。だから何も検査せずに、または内視鏡など検査を行ってもこれらの病名がつくことがなければピロリ菌の除菌に関しては保険外の自由診療となり、保険点数10割でも1万円程度にはなるだろう。ここまで話すと不満顔の方がいらっしゃるが、これはまちがいのない事実である。僕がいやみを言ったり、いじわるをしているのではなく、保険診療上のルールなのである。ゆえに医療機関にて険悪な雰囲気にならぬよう、ピロリ菌の検査を健診などで行うのなら、陽性の場合、除菌療法はこうなりますという保険診療上のルールは会社や人間ドックなどの健診施設のほうでよく説明をしておいてほしい。どうも最近の健診、人間ドックはさらっと説明して終わるか、郵送して異常項目は医者に相談に行けなどと「やりっぱなし」に近い印象を受ける。消化器関係の学会が胃炎でのピロリ菌除菌も保険適用になるように厚労省に働きかけていると聞くが、今は「胃炎」でも「胃がん」でも「胃ポリープ」でも、もちろん「異常なし」の場合も保険適用にはならない。
  • 2012/1/20 15:31
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1670)