AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 12月 » »
25 26 27 28 29 30 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

先日から蜂窩織炎で抗生剤の点滴を行っていたペルー人男性、朝見せてもらったら発赤も治まってきてずいぶんとよくなってきた。金曜日だったか、抗生剤を使っているのに悪くなりかけたときにはいったいどうしたのかと思ったがほっとした。朝から霧雨のような細かい雨。タイ人女性がふたり続いていた。日本人のだんなさんとやってきた女性、隣の市の急患診療所からの紹介状を持っていた。土曜日、おとといの夜に受診したらしいが、「下腹部痛でやってきた」と書いてある。薬も整腸剤と抗生剤が処方してあった。薬を見る限り、急性感染性腸炎を疑ったのだろう。ただしこういう場合、一般的には抗生剤は処方しないと思うが。タイ語で話しを聞いていくと、おしっこをするたびにすごく痛いという。おしっこは一日に何回ぐらい行くのか?と尋ねると「ものすごくたくさん」とタイ語で答える。検尿してみるとたしかに尿の中に多数の白血球が出ている。これは膀胱炎にちがいない。別の抗生剤を処方し、水分をよく摂るように、おしっこしたくなったらがまんしないようにと話して帰ってもらった。このように言葉の問題があるといともかんたんに誤診につながる。こういう点からもAMDA国際医療情報センターの無料電話通訳の意義は患者にとっても医師など医療機関側にとっても大きいと思うのだが、どうだろう。まだまだ医師など日本の医療機関側にAMDA国際医療情報センターの存在を理解してもらえていない気がする。
  • 2012/6/11 13:54
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1368)
先週から慢性膵炎を疑っているフィリピン人女性。最初の血中、尿中アミラーゼの結果は血中が正常範囲内で尿中が正常より高くて1060、フォイパンの内服を始めて2週間、すこしまだ痛みがあるというが、尿中アミラーゼだけ計測したら1870、最初よりはるかに上昇している。最初のデーターを見る限りは血中アミラーゼが正常、尿中アミラーゼが高値ということは膵臓炎もおさまりつつあると思っていたのに・・どういうことだろう? 本人に酒を飲んでいないかと尋ねたところ、絶対に飲んでいないときっぱり言う。そこで膵臓の専門家に尋ねてみたら「小林君、それはアルコール飲んでいるって」という返事。患者を呼びだしてわけを話し、何度尋ねてもお酒はきっぱりやめていると一点張り。そしてそれから一週間後、再度血中と尿中のアミラーゼをチェックしてみた。今度は血中アミラーゼ80で正常範囲内、尿中は1080で先週に比較してぐっと下がっている。常識的に考えれば尿中アミラーゼが1800を超えていた1週間前は血中アミラーゼも高かったのだろうと疑わざるをえない。僕が呼びだして厳しく言ったので、今度は酒を本当にやめたというべきなのか、いずれにしても人を疑うというのは気持ちがいいことじゃない。
  • 2012/6/11 9:02
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1491)
一か月ほど前から横浜市内のIT企業に勤務しているインド人社員の健診を頼まれている。会社から頼まれているのではなく、もともとそのうちの一人が僕の患者であって彼からの依頼なのだが。15人働いているそうだが、毎土曜日に2人か3人ずつさせてもらっているが、もう10人終わった。みな働き盛りの20台から30台の男性で、中には家族で赴任している人もいる。10人終わってみての感想は・・・血液検査がすべて異常なしという人はたったふたり。残りは全員中性脂肪かLDL-コレステロールが高値だ。中にはりっぱな糖尿病の人もいて本人はまるで気がついてはいなかった。食事療法の話をしてもみな、すぐに薬をくれと言いだすので、まずは食事療法をきちんとすることと説得している。そして中性脂肪やコレステロールを多く含んだ食品を話して、こういうものは少し控えるようにと話すと、異口同音に「そんなものは食べていない」と言う。家族的な因子もあるのだろうが・・・と思っていたころ、日本人の患者で20年以上拝見している方がやってきた。この方のご主人は某建設会社でずっとインド駐在をしている。たぶん現地の人と人間関係が濃密になり、転勤させられないというたぐいの人なのだろう。実は僕の友人でもある。ご主人も高脂血液症があるので、インドの食事についての話を奥様にうかがったところ・・・あのカレーにすごいたくさんの油その他のエキスが入っているらしい。先生、カレーのね、作るところ見ていたらとても食べられないわよ、すごい油、きっとすごいカロリーよ。だから主人はね、食べていないの。地方に行く時は日本のなんとかごはん(忘れた)みたいな食事があってそれを持って行くのよ。この一言で気がついた。健診で拝見しているインド人も原因はあのカレーなのかもしれない。加工されてしまってカレーの汁になってしまっているので、「こんなものは食べていない、あんなものは食べていない」ということになるのだろう。ひとつお勉強をした。
  • 2012/6/8 9:18
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1372)
火曜日の続き・・・・このフィリピンから連れてきていまはあかちゃんのいる娘さんについては名前が僕の娘と一字ちがいのこともあり、やさしい子なので来日当初から気にはなっていた。ずっと日本で生きて行くつもりと言うので定時制の高校に入った時もほっとした。なんと言っても日本は学歴社会だし、大学卒とは言わないが、高校卒の資格がないと専門学校などに進学して資格をなにか取ることもむずかしい。いまの日本、不況だがやはりなんらかの資格を取っておくと強い。もし何もなければ・・・一番心配するのは手っ取り早く夜の街で働くことだ。出稼ぎに日本にやってきている南米やアジアの人たちにとってこどもたちの学費は日本人以上に頭の痛い問題だろう。そこで中学を卒業すると目の前のお金につられて高校進学することなく働き始めてしまうこどもたち、それを容認する親たちがたくさんいる。夜の街で働くことが倫理的に悪いなどと言うつもりはない。だが生活が不安定、年を取っても若い時と同じように働けるというわけじゃない。そういうところから抜け出すのにはまずは高卒の資格を取ることと思っている。在日インドシナ難民の間でも親がこのあたりに気がついてこどもの教育に力を入れている家庭の子弟はなんらかの資格を取って経済的にもやっと一安心というところまで来ている人が少なくない。だから定時制高校に入って高校卒の資格を取ればこの子にもその先に世界が広がるだろうと期待をし、数回、通訳のまねごともしてもらったりしていた。しかし、ボーイフレンドができ妊娠した時点でやめてしまった。そうでなくても人種的偏見とは言わないが、ハンディキャップはまちがいなく背負っているので彼女がそれを乗り越えるのにはこのまま学業を続けてくれたらと思っていた矢先だった・・・けっきょくこの子はいま、生まれて1歳のわが子を母親に託して夜の街で働いている。ここまで知ったら少し無力感に襲われた。
  • 2012/6/7 9:05
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1395)
 きのう、少しほっとしたことがあった。午前の終わりころ、ひさしぶりにやってきたフィリピン人女性がいた。カルテが机に並んだとき、おやっ、どうしたのだろう?と思ったが。2年前、この彼女、大騒ぎをおこした。自分自身が10台の終りに産んだお嬢ちゃんが結婚するしないで、彼女の干渉を嫌って家を飛び出してしまい、半狂乱のようになったのだ。このお嬢ちゃん、ある病気でやってきたときに血液検査を行ったらわずかに値が上昇しており、精査の結果、B型肝炎のキャリアということがわかった。中学が終わる年齢でフィリピンから母のいる日本に引き取られ、学業も何もかもいい加減になりそうで心配していたところだった。その治療も開始したころ、定時制の高校に通い始め、これでレールに乗ったかと思っていたら・・昼のアルバイトに溺れ始め、定時制の高校からもしだいに足が遠ざかってやめてしまった。そのころ、ボーイフレンドができたらしく、妊娠。本人たちは結婚するつもりだと言ったらしいが、彼女の母親、すなわち僕の患者が大反対、別れさせようといろいろとしたらしい。その結果、娘のほうが彼女を見捨ててしまって、家を出て行ってしまった。当時は病気でもないのによく僕のところにやってきた。だれかと話さないと不安なのだろう。携帯に残された娘からのメールは「もう二度と会わない、連絡しない」と厳しい言葉が並んでいた。相手の男性の親の家に行っても追い返されたらしい。
 それからどうしたのだろう?と思ってはいたが・・・診察が終わるとにこにこ顔で「はい、これっ、私の孫さん」と得意げに携帯の写真を見せてくれた。なんのことはない、毎日楽しく子守に通っているらしい。あかちゃんももう一歳、よかったじゃないかと言う。ところでなんて呼ばしているの?と尋ねると「マミーだよ、マミー。だってまだ私若いもん」と返してくる。たしかにまだ44歳だ。「おばあちゃんて教えなさい、正確に。いずれわかるんだから」と意地悪く言うとにこにこしながら「やだあやだあ、でも孫さん、かわいいよ。せんせい、まだいないでしょ、孫さん、かわいそうね」とまた切り返してくる。「俺は孫はいらない、これからまだマニラでこどもつくるんだから」と言ってやった。
  • 2012/6/5 9:02
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1384)
しかし日本人の医師のモラルも落ちたものだ。土曜日にお台場の日航ホテルで行われたある薬の研究会に行って来た。研究会というからにはいろいろな研究者が自分のデーターを発表するわけだ。研究会に先だって、未発表のデーターもあり、写真を撮ったり録音しないでほしいとアナウンスがあった。当然のことだろう。未発表のものもあるからというより、あのスライドひとつひとつに著作権があるようなものだから。ところがである。僕の前に座っていた太めの大男はスマホで大量に写真を撮っているし、左手に座っていたちょんまげをつけた男は係員にわからぬようにというのか、周りを気にしながらカメラで撮っている。240人も入った部屋なのでわかりにくいといえばそうだが、咳がまだ止まらないので最後列に座った僕から見るとあちらこちらにカメラでスライドを撮影している人がいる。参加者全員が医師、それも卒後まもない研修医など参加していない、そういうところでこの行為。研究の成果がいかに大事かということを十分にわかっている立場の人たちがこういうことをする。日本も情けなくなったものだ。外国人がどうのこうのと言ってはいられまい。
  • 2012/6/4 16:49
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1451)
 昼から雨、午前中にペルー、フィリピン、カンボジア、ラオスの人などやってきた。ペルー人男性51歳、4日ほど前から左の下腿が赤くなってきたとのこと。ひどくなったのは昨日かららしい。触ると熱くて熱感がある。蜂カ織炎でまちがいないと思うが、原因がはっきりとはわからない。足の先に水虫はあるが、そこから入ったとするなら足の甲も赤くなっていなければならないはずなのに、まったく正常で熱感もない。糖尿病でもあるのかと思ったが、こちらも会社の健診ではないそうだ。いずれにしても白血球数もCRPも増加しているので細菌性と考えて抗生物質を点滴すると話した。ベッドに休んでからは携帯のカメラで自分の足のその「悪いところ」を記念撮影していたらしい。たぶん数日続けなければならないだろう。この彼から興味ある話を聞いた。ペルーの景気はどう?と尋ねると、うん、あまりよくないね。こっちにきてもうこんなに長いとね、むこうに帰っても合わなくて結局日本に帰ってきてしまうよ、みんなそうだ。
 この「みんなそうだ」が果たしてどれぐらいの割合の人のことを指しているのかと議論は別として、彼の身の周りでそういう例が多いというのは事実なのだろう。もしかしたら僕はいま、戦後の移民政策の結末を見ているのかもしれない。
  • 2012/6/1 17:05
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1476)
 午前中にやってきたフィリピン人女性、相当前に糖尿病の相談で来たことがある。きょうは体がだるいと来院。何も食べていないと言うので血糖値を測ったら235もある。尿糖もツープラス。母親も母親の兄弟もみな糖尿病で亡くなっているそうだ。そういえばこの女性とはフィリピン料理店の「食べ放題」で何度か会ったことがある。やはりカロリーを過剰に摂取し続けたためなのだろうか。どうしてもここで治療をしてほしいというのでそのようにすることにした。
 実は11時ごろから近くの公立病院に行って来た。19日ごろからアフター性口内炎ができ、その後のどの痛み、黄色い痰、咳が出るようになった。26日ごろは声がかすれて出なくなり、ようやく回復してきたと思ったら再び咳と痰が多くなり・・朝、採血をしてみたら多血液症のようなデーターだった。これじゃ脳卒中でもおこしかねないと思い、あわてて公立病院に行ったというわけだ。結果は血液試験官の中の抗凝固剤のなせる変化であって、とんでもない病気ではなかった。単なる気管支炎というわけだ。正直ほっとした。
  • 2012/5/31 16:50
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1419)
きのう、実習の看護学生たちが帰った直後にカナダ人の男性がやってきた。腹痛を訴えてのことだが、痛みの性状と嘔気があることを考えると急性感染性腸炎でいいかなと思い、薬を処方した。まだ30台前半だが8年間日本に住んでいるということで、日本語はなかなか上手だ。なのに国保や社保には加入していない。こういうケースは不法滞在というわけではなく、日頃は健康なので掛け金を払いたくないとか母国で民間の保険に加入しているので日本で公的保険に加入することは二重に掛け金を支払うことになり、払いたくないということが圧倒的に多い。ただし彼に言ったが、これは外国人である彼にとっても法律上義務とされることなのでよく考えてほしい。彼の場合は「日頃、健康なので掛け金を払いたくない」のだと思う。なぜかというと民間保険に加入している場合は保険会社に対する英文の証明書を求められるからである。午後5時の診察終了時間の少し前になって1年前に帰国した日系ペルー人の男性が、日本でずっと働き続けている娘さんとお孫さんに付き添われて?現れた。懐かしい、元気だったと握手しあい、よく見ると帰国するころより痩せている。あんなにやせられなかったのに・・・尋ねると6キロ減ったとのこと、とくに運動もしていないというから理由がわからない。いずれにしてもいいことだ。ペルーで医師に処方された降圧剤を見せてくれたが、これが高いと示されたのはノルバスクだった。こっちは安くて・・と見せてくれたのはアムロジピンだった。すなわち化学的には「同じ」薬であって、ノルバスクは先発品、アムロジピンは後発品、すなわちジェネリックだった。日本では社保、国保をはじめとする公的保険に加入していると患者の支払いは3割なので、あまり大きな値段の差に感じられないのかもしれないが、ペルーのように公的保険がない国では患者が全額負担となるので負担を感じやすいのかもしれない。帰りにペルーのおみやげをくれた。甘いお菓子だよ、冷蔵庫に入れちゃ固くなるからだめよと言って彼がクリニックの外に出て行ったとたんにがまんできずにあけてみた。おなかすいちゃう時間帯だったので。出てきたのは真四角なパンのようなもので密封されている。包丁で切ってみる少し硬めのパンのようなものの間に蜂蜜のような甘いものが何段にも挟み込まれている。職員みんなですこしずつ食べてみると・・おいしい。ただ甘すぎてとてもじゃないが一気に全部は食べられない。東南アジアでケーキを食べるとものすごい甘さで圧倒されてしまう。これとまったく同じ感覚。すこしずついただこうと思う。
  • 2012/5/30 9:06
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1419)
東邦大学看護学部の学生5人が研修でやってきた。たまたまスタッフをよく知っているので数年前から頼まれてはいるのだが。こういう日にあまり混みすぎると説明してあげる時間がない。あまり混みませんようにと願っていたら本当に患者の少ない一日だった。こういう日もあるのねって感じ。それでも僕のほうはフィリピン人2名来院。ひとりは内視鏡も行った。研修は午後3時までなのだが、彼女たちが帰った3時15分ごろ、カナダ人男性から電話。おなかが痛いらしい。拝見したが急性感染性胃腸炎と診断した。平和に一日。夜は医師会の定例総会。帰宅するのは10時ごろか。
  • 2012/5/29 16:07
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1445)