AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 12月 » »
25 26 27 28 29 30 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

9時半、通常の診療に特定健診にがん検診とあわただしい中、ペルー人男性、特定健診の受診券を持って現れた。職員の話では11時ごろに脳出血で半身麻痺の後遺症が残る方の特定健診も入っていて・・という話だったが、受けた。食べずに来たと言うし、もう一度別の日に来てというのもかわいそすぎる。で終わって喜んで帰ってくれた。対照的だったのは胃がん検診を予約していたフィリピン人女性、検査をしようと内視鏡の部屋に行ってみると泣きはらしたように目が腫れあがっている。国にいる2つ年下の弟が喘息で亡くなったとのこと。47歳だったそうだ。早く帰りたくても飛行機のチケットが高くて・・と話していた。検査の結果は異常なし。いつもは陽気でおしゃべりな彼女なのに・・・やはりフィリピンの大衆は医療の恩恵にあずかることができない経済状況なのか?または公衆衛生教育がいきわたっていないのか・・・かわいそうに思っても何もしてあげられない。僕らは日本とフィリピンの医療を比較することができない、フィリピンの医療について知らないから。でもフィリピン人の患者なら比較ができる。彼女たちの弁によると「フィリピンには救急車も無料であるが機能していない。どうしようもない」そうだ。
  • 2012/6/25 16:46
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1472)
半日で80人超える患者、小児科と僕とで診てもやはり疲れる。きょうはベトナム人の通訳がやってくる日なので、やはり外国人ではベトナム人が突出して多い。通常の診察、がん検診を受ける人、特定健診を受ける人、そして胃の内視鏡検査を受ける人に小児科。ここはどこ?と思うほどベトナム語が飛び交っている。これもいい通訳に恵まれているせいだと彼女に感謝する。内視鏡検査を受けた男性も安堵して帰って行った。ふつうは同一日に同一人物にがん検診と特定健診は行わないようにしている。大混乱になるからだ。ところがベトナム人の場合、通訳の女性が来てくれている日でないと検査が進められないし、彼らも心配になるようだ。というわけで次に通訳がやってくる日の胃がん検診としての内視鏡検査、特定健診はベトナム人で満員御礼になってしまった。
  • 2012/6/23 13:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1293)
台風崩れのすごい雨の日、それでも外国人の患者、来てくれる。午前中はフィリピン人の女性、胃がん、肺がん、乳がん、大腸がんの「がん検診フルセット」。肺がんは胸部レントゲン写真を撮影してあとはダブルチェック。乳がん検診は触診、よく産婦人科でも行っているが、基本的に専門としては外科になる。開業前はよく乳がんの手術を行い、検診に駆り出されていた。胃がん検診は内視鏡の予約で終り。小児科のほうは同じくフィリピン人、ペルー人のこどもたち。午後になってときどきやってくるベトナム人の男性患者が現れた。特定健診を受けようとやってきたのだが、朝も昼もごはんを食べたと言うので、あすにしてもらった。あすはベトナム人の通訳もやってくるのでそちらの方がいいだろう。彼とは開業以来のつきあいで今は彼ももう55歳になっている。彼が自分のことを指して「ぼく、ぼく」という発音がとてもかわいくて聞いていて暖かい気持ちになる。夜はまた会議。
  • 2012/6/22 16:21
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1520)
午前中に中国人女性の胃内視鏡、大和市がん検診で施行。大和市が自慢できることがこの「胃がん検診を希望者にはバリウムの検査することなく、初めから内視鏡で行う」というシステムだ。はじめてからことしで3年目、毎年大和市全体として二桁のがん患者が見つかっているが、そのほとんどは早期胃がんである。これだけは費用がかかるのに・・とためらいがあった市役所内部を説得した市長を褒めてあげたい。話はそれたが、やはり日本人以外の人に内視鏡を行うのは大変だ。日本人はもともと胃がんの多い人種であって、胃カメラも苦痛ではあると言われながら普及していた。ところが外国人の場合はちがう。内視鏡など見たこともないという人が少なくない。もう10年以上、前になるだろうか、イギリス人の若い女性に胃の内視鏡を行う必要が生じ、診察時にこれを入れるのと内視鏡を見せてあげたところ、オーノーと泣きだしてしまい、拒否されてしまった。貴重な体験だった。それ以来というわけではないが、外国人患者の内視鏡検査に関してはサイレースを10倍に薄めて静脈注射して軽く寝てもらって、その間に施行している。きょうの中国人の方はその麻酔の注射を行っても内視鏡挿入時に自分の手で引き抜こうとしてやや大変だったが、こちらも慣れているし、けっきょくは終了の後、アネキセートを静脈注射して麻酔を覚ましてあげた後に尋ねたら「気持ちよく寝てた。もう終わったの?」であった。よかった。もちろん結果も異常なし。特定健診を受ける中にフィリピン人女性がひとり。わりと神経質で最近よくやってくる人だった。いろいろと関連の書類を書いてからレントゲン室にいる彼女のところに行って写真を撮ろうしたら・・ちがう、別人。聞いてみたらフィリピンでもそんなにある名前ではないという。もう少しでまちがって記載しそうになった。しかしこんなこともあるのね。
 昼休みに職員が「よくわかりにくい電話が入っている、検査の結果を聞きたいらしいが・・」と言うので電話を代わったところ、眠そうなしかも日本人のものではない日本語、フィリピン人の患者だ、と思った瞬間になぜか頭がくるくる回転して名前が僕の口をついて出た。これには彼女も相当驚いたようだった。
  • 2012/6/21 17:02
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1613)
昼から雨、なんと台風がやってくるらしい。6月だというのに。きょうは「おなじみさん」ばかり。タイ人女性、娘さんが書いた手紙を持ってきた。太る薬が欲しい、血圧が低いのでふらふらするのだろう、血圧を上げる薬が欲しいと書いてあった。僕が医師になったころはステロイドホルモンの副作用を利用して「太る薬」として処方している医師がいた。正直に言えば驚くべきこと、危険極まりないことだが、実際にそういう医師を見たことがある。そのように書いてお断りした。次に血圧を上げる薬についてだが、あまりの低血圧のときにそういう薬がないわけではない。しかし前回も今回も110台の終りか120台の血圧で「低い」というほどではない。だからこのような薬は必要ないし、ふらふらする原因はちがうだろう。もともと精神科的要素が強い患者なのだが・・・僕の診断と治療に不満とたぶん不安を抱き、いくつかの診療所、総合病院を受診しても彼女が満足する結果は出ないし、患者が多いのだろう、話もあまりできないようだ。けっきょく僕のところに戻って来る。僕がいいというより、僕以外に話を聞いてはくれないのだろうと思う。けっきょく、ストレスが多い、先生以外、どこの病院に行っても話を聞いてくれないと言っていつもの安定剤、睡眠導入剤の処方箋を持って帰って行った。僕の目にはどう見ても精神的な要素が強いとしか映らない。彼女の場合の問題は言葉の問題と自分の考えを曲げないという問題(たとえ医学的には明らかにまちがっていても)、そして家庭内の問題が大きいと思う。ときどきは攻撃的になるのだが、きょうのようにしゃげかえって涙を流されるとなんとかしてあげたいと思うのだが。
  • 2012/6/19 15:51
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1451)
先日、近くの公立病院の今後の5カ年計画が明らかになった。実はこの委員会の委員長は僕なのだが、こういう委員会にあがってくるたたき台はすでに行政側で綿密につくられている。それにすこしずつ足したり修正を加えたりして市民に見てもらって計画が正式に決まるという仕組みになっている。今回の5カ年計画も広域救急やがん治療など、よく書かれていると思った。最初にたたき台を読んだときに今後の重点項目の中にもしかして外国人対策とか外国人診療とか書いてあるかと思ってかすかに期待しながら読んだが・・・なかった。実はこの近辺、外国人登録をしている人は市民全体の人口の6%を占めるそうだ。この数字には驚いたが、こういう数字を行政側の人間が把握している以上、なんらかの方針が書かれているのかとも思ったし、もし積極的な外国人受け入れについての書かれているようなら画期的と思ったが・・やはりなかった。やんわりと外国人については書かれていないのですねと話してみたが、行政側の人たちは困った顔をするばかりで、まあ今回はこういうことで・・と言うので、ああこれは彼らの頭の中には外国人については何もないのだなと思ってそこで話を打ち切った。僕が口をすっぱくして何度繰り返しても残念ながら彼らには興味がないことなのだろう。しかし日本人、外国人にかかわらず、税金を払っている市民のことを考えなければならない人たちがこんなことでいいのだろうか。
  • 2012/6/18 18:06
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1423)
雨が降っていて患者の数は少ないのに、外国人だけは多かった。フィリピン人7人、ペルー人2人、ベトナム人2人、ブラジル人2人、カンボジア人、タイ人、アメリカ人各ひとり計16人。フィリピン人男性50歳、隣の市の総合病院の泌尿器科で数日前に前立腺肥大の薬をもらっている。ほかに別の市の総合病院で痛み止めももらっている。主訴は下腹部が変な感じというだけ。痛いの?と尋ねると痛いのではないと答える。なんだかよくわからない。もしかしてそけいヘルニアかと思ったが見せてもらっても何も異常はない。とりあえず前立腺肥大のようすを聞こうと排尿回数を尋ねたところ、夜中に3回も起きるという。念のために検尿をしてみたら・・・糖が2+、朝の6時半に食事を終えたというのに血糖値は337、高すぎる。りっぱな糖尿病である。排尿回数が多かったのは前立腺肥大のためではなく、糖尿病のためだったのだろう。糖尿病のときには尿の中に比重の高い糖が入るので一回の排尿時の尿量が多くなる。ここが前立腺肥大のときの頻尿と一番ちがうところだ。
もしかして背中から腰にかけての違和感も糖尿病に合併する神経症状かもしれない。やはり言葉が通じないと言うことはこういうことになるのだ。あさっての月曜は仕事があると言うのだが、それどころではないので来てもらうことにした。原因がわかったということでむしろほっとしたと話して奥さんと帰って行った。
  • 2012/6/16 13:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1452)
難題を持ち込まれた。79歳の韓国人女性が息子に伴われて現れた。いっしょに現れたのは数年前に高血圧と脳梗塞で診ていた男性の娘で先の息子とはいとこになるらしい。最初のメモにはめまいと吐き気、すこし風邪をひいていると書いてあった。公的保険にも入っていないようだし、日本語も話せないようなので、韓国から息子を訪ねてきて風邪をひいたのだろう、なにか薬を処方すればいいのだなと思っていたのだが・・・とくにめまいと吐き気はひどくて2ヶ月前からある、先日は救急車で某病院に運ばれ、CTスキャンなど撮影しても異常がない、それでもめまいはひどいというあたりから、これは単純な風邪の話ではないなと気がついた。実はオーストラリアに住んでいる。妹ふたりがオーストラリアにいてそこにいるのだが、オーストラリアまで心配で帰せないという言葉が息子から出てくるに至り、これは病気で日本にいることが必要だという在留資格取得のための入管あての診断書を求めているのだとはっきりとわかった。要するに不法滞在になっているか、なりかけているということだ。お恥ずかしいがオーストラリアの妹ふたりが仲が悪くて母も帰りたがっていない、向こうに帰るとよくなるとは思えないし、本人も不安になっているとたたみかけてくるが、診断書は感情に溺れて書いてはいけない。診断書を書いてほしいという希望が何より強いので、けっきょく現在の状況を正確に書くだけにとどめた。疑問があれば入管サイドから連絡があるだろう。それにしてもこういうケース、心の負担が大きい。
  • 2012/6/15 16:52
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1453)
朝一番にインド人の女性が同じインド人のご主人に付き添われてやってきた。この2カ月ぐらい、体が弱くなったような気がするし、ときどき動悸や心臓が痛くなるらしい。つい先日は夜中に苦しくなり、救急車を呼んで近くの公立病院に運ばれ、CTなど検査を受けたがなんでもなかったとのことだった。一言僕が話すたびに首をうねうねとまわす。インドの女性、特有のしぐさである。これって否定の時ではなく、同意のときの「そうなのよお」とも言うべきしぐさなのだろう。まだ28歳、結婚してそのままコンピューター関連会社に勤務するご主人と日本にやってきたらしい。インドで生活しているときはどうなの?と尋ねたら、インドではいっしょに生活したことがないからわからないと話していた。ご主人は彼女のことが気になり、午後8時半には帰宅しているというのだが・・・話していると奥さんの目から大粒の涙。やはり精神的な問題が大きいのだろう。疲れやすいというので肝機能などはチェックはしたものの、どうもこれらに異常はない気がしてならない。日中、ひとりでいて友達もいないということが問題なのではないかな。もしかしたら短期間でもインドに帰国したらよくなってしまうのじゃないだろうか。次回、やってきたらこういう提案もしようかと思った。心配なことがあったらいつでも電話するようにとも話しておいた。
  • 2012/6/14 13:46
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1264)
ひさしぶりにけっこう遠いところからタイ人、フィリピン人患者がやってきた。タイ人男性は動悸がおさまらないという主訴だったので循環器の専門医に診てもらわねばだめかと思ったが、実際に拝見するとすでに脈は正常、もっとよく聞くと9日の土曜日、酒を大量に飲んだあとにそうなったらしい。心電図は心室性の期外収縮、あまり害のある不整脈ではなさそう。付いてきた日本人男性にもその旨、話して帰ってもらった。僕のようなへたなタイ語でもタイ語で話すと安心するらしい。よかった。その後続けてフィリピン人の尿管結石がふたり。近くの公立病院の泌尿器科に紹介した。ベトナム人の患者から前回の血液検査の結果の問い合わせ。ゆっくりと日本語で話すとわかってくれた。10時半から日本人患者の胃のポリープを3つ、内視鏡で切断、摘出した。きょうはいつものクリニックの器械ではなく、販売会社からの借り物なので出血などとても気を使う。あまりやりたくないが、今まで行っていたのでせがまれるとついなんとかしてさしあげなくてはと思って行ってしまう。合併症なく終わってほっと一息。午後から県医師会の会議で休診。ああ、どこかに遊びに行きたい。
  • 2012/6/12 13:22
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1434)