AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

きのうの小児科は国籍たくさん。フィリピン4人、中国2人、韓国、ペルー、メキシコ、インド各1人。夕方、クリニックの職員通用ドアを出たらクリニックの入り口のところでインド人のお嬢ちゃんが小児科でもらったシールに夢中になっていた。どこの国でも子供は同じ。朝、ひさしぶりに見る顔、日系アルゼンチンの70歳の男性、いまは茅ケ崎市に住んでいるという。風邪をひいたのでみてほしいが、ついでに心臓もコレステロールもと言いだしたので、日本の保険はなにか症状があるなど病気じゃないと使えないと言ったら・・
心臓のバイパス手術をアルゼンチンで受けてきたという。抗凝固剤、降圧剤、高脂血症の薬などアルゼンチンから送ってもらっているが、検査はしていないから診てほしいとのこと。これなら保険診療することができる。それにしても薬は全部送ってもらって日本では定期的に医師に診てもらう必要はないという考えはどうだろう。僕としては非常に心配になる。こういうケース、ものすごく多い。けっきょく薬は自己管理だが、ほとんどの場合がいいかげんになってしまっている。長い期間、日本に住み続けるならなんとか考えてほしい。
  • 2011/10/14 13:46
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先日、某国の女性を保健所から「エイズはない」ということで頚腺結核を頼まれて診ていたが、9月30日に検査したらエイズ陽性だったという話の続き。結核で入院していた国立系某病院の責任者から手紙が届いた。読むと「現場の責任者の医師の話ではこの患者のだんなさんという日本人が身なりもしっかりしていたのでエイズ検査はしなかった」と書いてあった。この現場の責任者の医師としての力量を疑う。エイズかどうか、HIVに感染しているかどうかの検査を施行するかしないか、それを患者の身なりや配偶者の身なりで判断するなどお笑いだ。もし本気でそう思い込んでいるとしたらエイズ患者やHIV感染者に対する偏見である。エイズやHIV感染は金持ち、貧乏人、関係ない。エイズが出現した初期のころには医師、弁護士の中にもエイズ患者、HIV感染者はいた。今でもいるかもしれない。このように外見から人を判断していたら彼らはまた同じ過ちを繰り返すだろう。懲りない人たちである。一般社会のことならそれでもいいが、命に関係あること、それでいいわけはない。第一、外見で判断するということは自分の主観に頼るということだ。まあ、本気で思っていない、単なるいいわけだろうからこれ以上、つついてもばかばかしいだけだ。それにしても「ごめんなさい」が言えない人たちだ。僕への言い訳はもういいが、患者にどのように詫びるのだろう?
  • 2011/10/13 13:28
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きのうの午後になってフィリピン人男性がやってきた。高血圧と高脂血症で診ているのだが、なかなかおなかがひっこんでくれない。僕がそれを指摘すると、いつも自分の手でおなかをたたいて「小さくなってるよ、ドク」と真剣な顔で話す。きのうは診察室のいすに座った瞬間、おやっ?と思った。おなかだけじゃない、顔もすこし小さくなった気がする。もちろん降圧剤も内服はしているのだが、血圧は今までになく下がり、先月に行った血液検査でも中性脂肪が下がっている。ほほう、何をしたのだろう?運動かな?と思って尋ねてみた。
彼はもともとクリニックから20分ぐらい離れたところでフィリピンレストランを経営していて自分ですべての料理もつくる。それがペンキ屋をしていると言う。最近のあの店のようすから判断すると「お店が儲からなくてやっていけない→だからペンキ屋やってる→だから深夜まで飲んだり食べたりはしていない」ということなのだろう。「ペンキ屋やってる」というのは「ペンキ屋を経営している」ということではなく「ペンキを塗る仕事をしている」ということだろう。彼の周りにそういう会社に勤務しているフィリピン人が数人いることは知っている。あの日、朝早くクリニックに行こうと車で出て、途中でコンビニに入ったら、そこの駐車場で知り合いのフィリピン人患者に声をかけられたことがある。これから仕事?と尋ねたら、たしかペンキ屋さんって答えたっけ。たぶん本職がうまくいかなくなって、アルバイトに始めたのだろう。それが結果的に体の改善につながったというわけだ。皮肉なものだ。でも生きるために一生懸命、もがいてがんばっている彼の姿には好感がもてる。
  • 2011/10/12 8:59
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きょうは小学校・中学校の秋休みの最終日、そのためか外国人のお子さんの予防接種も多い。大人はというと火曜日でタイ語の通訳が来院する日なので、朝からラオス人、タイ人、タイ人、タイ人と続いた。最初のラオス人は胃潰瘍のために行ったピロリ菌除菌療法の効果判定のための呼気試験の結果説明。まだ朝一番で通訳が来ていなかったが、僕のあやしげなタイ語とラオス語の説明で理解して帰ってくれた。ディーチャーイ(うれしい)。次のタイ人女性は職場の健診で白血球が多いと言われて来院。正常範囲が8900までと書いてあって9200だった。この程度は異常がないと言ってもいいが、健診機関としては正常と再検を要するという数値との境をどこかでクリアカットに決めなければならないのでやむをえないだろう。ただし本人はあまり日本語がわからず、知り合いのタイ人仲間に「血液のがんということもある」と言われておびえながらやってきた。たぶん白血病のことを言っているのだろう。なかなか賢い友人がいるようだ。その後にやってきたのはインフルエンザの予防接種と婦人科の人。婦人科の人はきょう来ている通訳を付けて近くの婦人科に行ってもらった。本来は患者だけで行ってもらってもよいと考えている。なぜならその医療機関で通訳が必要ならそこでどうするかを考えてもらわないと、いつまでたっても外国人は特定の医療機関に集中してしまい、僕が理想とする「日本人同様に地域の医療機関でまずは診てもらえる」システムづくりが進まないからだ。まあ、そこまで堅苦しく言わないというより、やってきたこの患者が「通訳を連れてこないと診ない」などと言われ、場合によっては診察さえしてもらえないことがあるので僕のクリニックにやってきた通訳に同行してもらったのである。だから再診が必要なら医療機関は自分たちでなんとか工夫してほしい。そうじゃないと通訳がいると思って僕のクリニックにやってきたほかのタイ人患者に場合によっては迷惑をかけることがあるからだ。
  • 2011/10/11 17:24
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なにしろ団体旅行したことなど記憶にないぐらい昔の事、おみやげもの屋に連れて行かれるのもあまり記憶がない。ガイドの話では香港も景気が悪く、ここ数年前年の経済を下回って最悪を更新しつづけているそうだ。泊まった高層ホテルから見ていると理解不能に近い話なのだが、きのう日本人相手のおみやげもの屋に連れて行かれた時、シヤッターが下りっぱなしの商店をいやというほど見た。場所は昔の空港の付かく、九龍城の近くだ。富は一部の産業を率いる一部の人たちにだけ還流されているということなのだろう。失業率も4%を超えるそうだ。ちり一つ落ちていない道路を通ってホテルに戻るとホテルの入り口、ロビーに置いてあるオブジェをいやでも見なくてはならない。軍服に似た服装の兵士かなあ、手に赤旗を掲げた大きなものだ。香港は変わったと思わせる瞬間だ。きょう、団体旅行の皆さんの乗る飛行機とは別便に乗るため、観光に行く彼らを送り出してから一人でチェックアウトしてタクシーで九龍駅に向かった。途中ネイザンロードを横切ってさらに小さな路地を横切った瞬間、この路地に沿って無数の現地の生活用の屋台が出ているのが見えた。喧騒と活気、懐かしいアジアの姿だ。人間は突然変わることなどできない。最後にいいものを見た。
  • 2011/10/11 10:21
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久しぶりに香港で目覚めた。昨日、午後4時半発のキャセイパシフックに乗った。羽田での搭乗の時のことだ。僕は今回、エコノミーに乗ったが、この便がJALとの共同運航便だったのでワンワールドエメラルド会員の僕もファースト・ビジネスの優先搭乗に並ぶことができた。15時45分から優先搭乗が始まるとアナウンスがある。優先搭乗はまずは身体に障害を抱える方や妊婦、小さなお子さんを連れた方から始まる。車イスに乗った方や視力の落ちている方が支援の人たちと出かける団体旅行があったようだ。たぶん10組に近いそういう方たちが乗り始めた。このグループにはツアーコンダクターらしき女性がいたのだが、彼女の仕切りが悪くて一組乗ったと思ったらキャセイの地上係員がまた一組を探してきて乗ってもらうというようなことが続いた。旅慣れていない彼らを非難することはむずかしいかもしれない。そうこうしているうちに時間は4時をすぎ、僕の並んでいるファースト・ビジネスの優先搭乗の列も長蛇の人だかりになってしまった。ところが地上係員は3人も4人もいるのにあちらこちらと飛び回り、誰一人として並んでいる搭乗客に「なぜ優先搭乗開始が遅れているかについて」の説明しようとしない。とうとう先頭の欧米人男性が怒り始めた。やっと始まったと思ったら僕のような当日ビジネスやファーストには乗らないワンワールドの上級会員やキャセイ・パシィフックのマルコポーロ会員が「あなた方は搭乗を待ってくれ」と列からはじき出された。これには別の欧米人男性が怒り始める。混乱をしないためにと係員は説明したが、これはこれらの会員に提供するサービスプログラムに違反する。要するに地上係員の彼女たちは誰一人として目の前に並んでいる搭乗客には目が行かず、頭がまわらず、目の前のパソコンの画面ばかり見てり、あっこっちは走り回っている。そのために今の事態を声に出して客に説明するといういろはのいの字が抜けているのだ。愉快ではもちろんなかったが、一つの会社のミスを言いたいために書いたわけじゃない。これって電子カルテを導入した医療機関での出来事に似ている。医師は目の前の電子カルテの作成に追われ、目の前に座っている患者との会話、診察がおろそかになることがある。結果的に説明責任がなされない。患者から苦情が出る。苦情の内容についてはもちろん頭ではわかっていても、「ああこういうことなのか」と思い知らされた一件だった。
  • 2011/10/11 9:10
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きょうは診察を終えてから羽田へ、そして香港へ。医師会旅行に参加のため。僕以外の参加者は朝からバスで出かけて行った。顔ぶれをみると勤務医会員やその家族、リタイアしたりもう「代りのいる」先生方が多く、そうでもなければ、風邪のはやり始めのこの時期、休診にして出かける勇気はあるまい。本当は僕も行くたくなかったのだが、というよりどうせ行くなら別に行かなければならないところがあったのだが、執行部で誰も参加しないというのはないよねという先輩方の脅しに屈して僕だけが人質のように香港に行くことになってしまった。朝、彼らのバスを中央林間駅で見送ってから自分のクリニックにやってきたわけだが、やはり外国人の患者、とくに小児科が多い。風邪や喘息だ。とくに土曜日は4時間という診療時間の割に外国人の患者が多い曜日なのだが、きょうは特に多い。平日休めないという人たちが多く、初診の患者も多いからだ。きょうのこの混雑を見ていて、今日の診察を休診にして朝から出かけなくて本当によかったと思った。きょう不思議だったのはベトナム人の患者が多かったこと。通訳がやってくるのは来週の土曜日なのだが、来週の土曜を待てなかったということだろう。
  • 2011/10/11 9:08
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風邪がはやり始めるこの時期になると思いだす。外国人患者に限らないが、診断書を書いてほしいという要望が多くなる。職場を病気で休んでしまい、さらに休もうとすると当然だが、会社からそれ以上休むなら病院を受診して休みが必要という診断書をもらってこいと言われる事態になるのだろう。この診断書が曲者で「○○日から具合が悪かったと書いてくれ」と言われても証拠がない。粘られても「本人がそう言っております」としか書きようがない。また実際に診察すると、「どうしてこれで休みが必要なの?」と思うことも少なくない。そういう時に「休みが医学的に必要です」とは書けない。だから「本人が働けないと言っている」と書くことになる。僕が心配するのはこんなに休んで会社を首にならないかということだ。6年ぐらい前だったか、公立学校の先生から同校の英会話の先生が休みすぎたが、医師の診断書があれば何とか処理できるので書いてほしいという依頼があった。これは違法なのでお断りした。はっきり言うと、こんなことまで医療機関や医師に責任を持たせないでほしい。いずれにしても「すぐに休みたがる」外国人が少なくなく、僕がいつも思うのは、彼らを雇っている中小企業の社長、職場の同僚は大変だろうということだ。。ところが昨日やってきたフィリピン人女性、風邪だがすでに病状はピークを超えている。診察を終えたところで「会社に・・・」と言いかけたので、会社に提出する診断書を書いてほしい、休みたいから・・と言うのかと思ったら・・わが耳を疑った。「会社に行ってもいいですか? 私の代りがいないの」。みんな苦労して日本人的感覚を学んでいるのだなと思った。
  • 2011/10/7 8:57
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昼休み直前になってエイズ拠点病院に紹介した患者が日本人とのハーフのこどもを連れてやってきた。逆算すると彼女が生まれた前後に感染した疑いが強いので、こどもさんの血液検査も必要だと話しておいたからだろう。こどもはまだ8歳だから、もちろんどうして採血するのかなどということはわからないにちがいない。けなげな子で採血してもじっとがまんして泣かなかった。即日検査法で調べた結果は陰性、よかった。その国の言葉で「心配ない結果だ」と話すと小さな手を合わせてワイをして「お医者さん、ありがとう」と言ってくれた。この子の幸せを祈らずにいられない。きょうは風邪気味、薬の副作用で眠い。
  • 2011/10/6 14:58
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めっきり寒くなってしまって僕も一昨日からのどが痛い。朝起きてみたら痛みはだいぶよくなってきた。まあこの程度で治るならよしとしなければならないだろう。最近、僕が親しくしてもらっているタイのバンコック病院が日本のいくつかの病院と提携したと聞いた。このバンコック病院は巨大病院グループであって、その心臓部はペッブリーというところにあり、一般病院、心臓センター、リハビリテーション病院、外国人病院、ほんの少し離れて歯科病院を抱えている。医療のレベルも医療費も一流である。さらにバンコック市内には同じグループに属するスミスベート病院、バンコックナーシングホスピタルがあり、プーケットやパタヤなどの世界的観光地だけでなく、いくつかの国内都市に、さらにはカンボジアのシェムリアップなどに病院を持っている。理事長先生は華僑系いわゆる潮州系タイ人であるが、とてもいい方である。この病院が日本の医療機関と提携した理由を推察してみた。理由の一つは同病院が同じ私立のバムンラード病院と並んで日本語を話す医師、看護師、通訳をそろえてバンコックにおける邦人診療の中心だからだろうと思う。観光客や海外勤務の日本人がタイと日本を行き来することに伴って診療情報の提供や診療の継続性が求められるケースも急増しているのだろう。ただし、たとえ日本のいくつかの医療機関と提携しても帰国した患者が遠距離を通院できるわけではないだろうし、入院してしまっても看病する家族も困ってしまうだろう。第一、ただ患者を日本の医療機関に紹介するだけなら患者本人や家族の方から居住地の近くの医療機関または日本で通院している医療機関を聞きだして、そこに紹介状を書けばいいだけだ。僕はもう一つの理由があると思う。たぶんバンコック病院の狙いは日本からのメディカルツーリズムだと思う。いま、円高だけではなく、タイでもドルに対してバーツが上がっている。ユーロも安くなっている。同病院では積極的に外国人の健康診断、いわゆる人間ドックなど受け入れているが、欧米からやってきて健診や治療を受ける人の数が減っているにちがいない。ドルやユーロがタイの通貨バーツに対して安くなっているのは先に書いたが、バーツに対して高くなっている通貨がある。それは日本の円である。数年前に一時1万円=2800バーツなどということもあったが、今年の春あたりからは1万円=3400バーツぐらいであった。9月に入って1万円=3800バーツを超えている。すなわち日本人にとってはタイで健診や治療を受けることが安くなったというわけだ。治療については日本人は国民皆保険制度なので、例外を除けばタイで治療を受けてそれを社会保険や国民健康保険でカバーすることはできないから日本国内のほうが安いはずだが、健診、人間ドックとなるとニーズがあるかもしれない。要するに日本人に対する「タイへのメディカルツーリズム」の勧めである。どこも生き残りで必死なので、この動きを笑うことはできないが、つい昨年まで日本への外国人のメディカルツーリズムについてシンポジゥムや研究会が官民一体で開かれていたことを考えると皮肉なことである。
  • 2011/10/5 9:03
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