AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2018 7月 » »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

 フィリピン人女性、今秋になってから花粉症がひどいと来院。お弁当屋さんで働いていて、鼻水が出て仕事にならないと言う。クリニックのフィリピン人通訳の話では、お金に余裕があるフィリピン人たちはこの時期、フィリピンに里帰りして花粉症から逃れているらしい。この女性、勤労意欲満々。「働く者、食うべからず、だから働くよ」という言葉にはびっくりした。こんなに花粉症ひどかったら、あなたもフィリピンに帰る?と尋ねてみると「冗談じゃないよ、休んじゃったら首になっちゃうでしょ。日本にいるなら働かなくちゃ」と答えた。彼女によるとフィリピン人は怠け者なのではなくて、フィリピンには働こうにも働き口がないそうだ。だから日本にいるときっぱり。頼もしい。
 AMDAグループとの間で協定書を結び、全面的に支援している岡山県総社市の市役所からAMDA国際医療情報センター協力によって作成した外国人患者対応の問診表、薬の説明の仕方など一部送られてきた。完成したので送りますと数日前に担当者から電話があった。総社市は岡山市に隣接し、岡山空港からもすぐのところにある。市内にたしか三菱自動車の工場があって日系ブラジル人たちが多数働いている。彼らが働くということは当然だが、コンビニやスーパーで買い物もするわけであって、市内の財政的活性化にもつながっていることになる。送られてきた袋を開けてみたが、AMDA国際医療情報センターでは今まで、問診表、薬の説明などと時期的に別々のタイミングで作成したために目的別に一冊の本になっているのだが、総社市作成のものはこれを言語別に一冊ずつにしてある。なるほど、賢い。実際にはそちらのほうが使いやすいはずだ。内容はAMDA国際医療情報センター作成の物と全く同じだが、これについても総社市と取り決めを交わしている、ぜひ総社市在住の外国人、総社市の医師、看護師、薬剤師の皆さんのために役だってほしい。
  • 2012/3/17 8:50
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1659)
相鉄線の沿線でフィリピン料理の店を経営しているフィリピン人男性がやってきた。高血圧で診てからもう2年、定期的にやってくる。彼の場合は日本人の奥さんがいて、よくよく尋ねると離婚が制度上、認められていないフィリピンに戸籍上の奥さんがいて、子供ももう大きいとのことだ。彼の場合は日本人の奥さんにこのあたりの事情を全部話してあって、日本人の奥さんも了解していると言う。何度か、この日本人の奥さんと話したことがあるが、とてもいい方だ。きっと心底、彼を愛しているのだろう。きょうやってきたのを見たら少しおなかが小さくなっている。奥さんがよく見張っていて塩味など見張っているらしいが、彼のレストランに行った時の話、その奥さんが言うには「先生、あのね、先生にしゃべっちゃいけないと言うけど、実はね、あのブルブルブルというベルトを使っているのよ」、すると彼が横から「おしゃべりだなあ。しゃべって」。と笑いながら。そういうふたりの顔に幸せって書いてあった。
  • 2012/3/16 15:23
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1347)
 まだインフルエンザ、流行っている。きょうの午前中、B型インフルに罹ったフィリピン人がふたりいた。やはり頭痛と体の痛さ、だるさが経験したことないほどひどいと訴える。
 センター関西の日誌が数週間分、まとめて送られてきたので目を通す。西日本の某県に住んでいる日本人女性から、故郷を訪ねてそこで倒れてしまったタイ人のご主人の件についていて、保健福祉事務所を介しての相談があった。奥さんはご主人を日本で治療しようとご主人を日本まで運んでくれる手立てを考えたらしい。患者の搬送は株式会社で行っているところが2社ある。1社に聞いてみたところ、500万ぐらいと言われたらしい。ほかの会社では250万とか、いずれにしても高額だ。旅行保険に加入しているとカバーされるが、入っていなかったとのことで全額負担になってしまう。この費用には日本側の医療機関の紹介料も含まれているとのことだが、やはり株式会社が医療に入って来ると、こういうところまで高額な費用を請求することになるのだろう。費用に困っているとのことだが、こういうケースを引き受けて交通費だけでタイまで行ってくれる医師もなかなか見つからないと思う。実はこのケース、日本人の奥さんとタイにいるご主人の親族との間で書類のやりとりなどうまく行っていないようだ。大家族で暮らしているタイ人と夫婦が単位の日本人、日本に連れて帰ってこちらで治療を受けさせたいというのは日本人の奥さんだけの希望であって、タイ人のご主人の親族はそうは思っていないのではないかとも思う。このあたりを確認しておくべきケースだろう。
  • 2012/3/15 13:57
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1340)
きのうの朝、クリニックのフィリピン人スタッフから家庭内暴力を受けたフィリピン人女性を連れて行くからと知り合いの同国人の女性から携帯に連絡があったという話を聞いた。午後から出かけるので、午前中忙しく、こういうときに来られたらゆっくり話も聞けないなと心配していたら昼までに来なかった。こういうケース、深刻な話になっていたらシェルターに一時的に収容するしかない。神奈川県にはたしか民間が運営するシェルターが二つあったはずだ。そして収容してもらうためには僕がシェルターに直接交渉するのではなく、まず市役所の担当課に連絡し、そこから依頼してもらわないと収容してはもらえない。本来ならソーシャルワーカーが行う仕事なのかもしれないが、僕のクリニックのような小さい組織であれば、そこまで僕がやらねばならない。こういう喧嘩、カップルによりいろいろな原因があるだろうが、一番多いのはフィリピンにいる親族への送金をめぐるトラブル、そして同じぐらい多いのは日本人男性の暴力である。もちろん両方がからみあっているときもある。過去にも数件、こういうケースを持ち込まれたことがある。文化の違い、経済力の違い、そして悲しいことにカップルで忌憚なく心の中まで話しができないお互いの語学力、やはりこういう国際結婚は難しい。
  • 2012/3/14 8:53
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1438)
昨日の午後、診察終了の5時も近付いてきたころ、何かあると通ってきてくれるペルー人の夫妻が来院。奥さんが日頃から便秘の上にこの数日吐き気がするということらしい。拝見するとたいしたことはなさそう。それでも彼らの顔には不安と書いてある。おなかを診た後、僕がなんて言うのか、僕の顔をじっと見ている。そこで一言、スペイン語で「妊娠」と言うと夫婦で大笑い。もう50台にならんとする彼らだからすぐに冗談とわかったはず。奥さんは大笑いで「困るぅ」、だんなさんは「これから恋人で暮らそうと思ったのに、あははははー」、彼らにはもう成人したお子さんが2人いる。だからこれからは昔のように恋人みたいに暮らしたいそうだ。ああ、いい考えだなあと思った。これからまたこどもが生まれてお弁当作ったり、父兄会に行ったり・・・もう疲れたそうだ。
夜は外務大臣のレセプションに行って来た。確かにやってきているのは外国人、それも大使館員や軍人ばかり。僕以外の日本人ってホスト役の外務省の職員ぐらい。やはり外国からの支援に感謝する会だった。AMDAが各国で医療活動をしているためなのだろうか。
被災地ではイスラエルの医療団の受け入れに協力したと聞いている。それにしてもああいう場所にやってくる各国の外交官というのはどういう人たちなのだろう? 明らかにアフリカの国と思える人たちでも顔つきがアフリカっぽくない。みなエリート中のエリートなのだろう。しばらく凡人としての孤独感を味わってきた。心を打たれたのは特別に招待されて歌を歌ってくれた福島の中学生だ。全国コンクールで最多の優勝回数を誇っているらしい。地震で校舎がつぶれたそうだ。彼らが謳う「ふるさと」はすばらしかった。聞いている外国人の人たちにはあの歌の意味がわかるまい。あの歌はメロディだけではなく、歌詞に心打たれる。政治家のスピーチの通訳ばかりではなく、ああいう歌詞を訳してあげてほしかったなあ。
そういえば昨日、イギリス大使館からお花見のお誘いが来ていた。30日だそうで、僕自身はこの日、すでに別の会が入っている。AMDA国際医療情報センター東京の人たちに代理で参加してもらうことにした。私よりもきっと英語が上手だろうし、なにより顔つなぎは大切だ。
きょうは午後から県医師会代議員会、そのあとにさらに県医師会の会があって、夜は大和市医師会の臨時総会。あまり質問がありませんように。胃が痛くなる。
  • 2012/3/13 9:32
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1373)
 寒い週明け、まだまだイルフルエンザがいる。午前中だけで小児科に4人。きょうは6時半から外務省で外務大臣のレセプションに代理参加する予定。東日本大震災の一周年に際して、救援など支援してくれた国々に対するお礼のレセプションであるらしい。AMDAは震災直後より現地に入り、精力的に活動してきた。それでNPO法人AMDA代表の菅波茂先生に外務省からお招きが来たのであろう。しかし日程が合わずに、僕に代理で出席してほしいと打診があった。僕自身はNPO法人AMDAの中における肩書きは理事ではなく、総会出席の資格を持つ単なる社員(会社の社員とはちがう)ので、きょうはAMDAグループ副代表の肩書きを使うつもりだ。何回か、書いたかもしれないが、いまだにマスコミも支援してくださる方々もAMDAの組織図を知らないと見える。というよりややこしいから混同するのも無理はない。AMDA国際医療情報センターの内部でも内輪では同センターのことを略して「センター」とか「AMDA」とか呼ぶこともある。名称が長すぎることもあるだろう。
 ここで再度、AMDA関連の組織図に触れておこう。AMDAと冠につく、お互いが組織的にも会計的にも独立した組織が4つある。NPO法人AMDA(岡山)、NPO法人AMDA社会開発機構(岡山)、NPO法人AMDA国際医療情報センター(東京、大阪)そして任意団体であるAMDA国際貢献事業団の4つである。これらを中心に共通する考え方「困った時はお互い様」をモットーとするゆるやかな結合体がAMDAグループである。ともすると組織が大きくなると段々と疎遠になるものだが、そうなることなく、有機的に結びつくことにより、お互いの力をさらに増幅することができる。こういう同じ考えをモットーとしたNPOのグループというのは珍しいだろうと思う。
 夜は上記のレセプションに出かけるので、昼休みに大和市がん検診の説明会であいさつ。夜の部の説明会は欠席にさせてもらった。
  • 2012/3/12 16:02
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1458)
きょうは雨ではなくみぞれ。寒いはずだ。日系アルゼンチンの男性65歳、とうとう生活保護になってしまった。彼の場合、働けるところを転々とし、僕より二つ上というのに夜勤をこなし、降圧剤を内服していてもおさえられずに血圧が高めだっただけに心配はしていた。日本中、不景気で生活保護が増えているそうだ。僕のクリニックの患者でもいま40人を超えている。中にはどうして働けないのだろうか?という人もいないわけではないが、彼の場合には必死に働き場所を探してやってきた結果だけに、やむをえないのかとも思う。妹さんの一家も日本にいるが、ブラジル人の奥さんとは別れてしまった。原因は詳しくは知らないが、同じ南米でもいろいろとあるらしい。たぶん、彼にとっては帰国という選択肢もないのだろう。僕のところに最初にやってきたのがもう20年前だから、今まで生きてきた1/3を祖先の国とは言え、彼にとっては異国の日本で生きていることになる。あまり日本語も上手にならず、不器用な彼、奥さんとも別れ、子供もいず、これから彼にどのような生活が待っているのかと思うと、日本に生まれ、こうして仕事をしている自分の境遇に感謝せずにいられない。生活保護になってはじめての診察だったが、いつもとちがって目を伏せるように恥ずかしそうにしているのを見たら、この人の心に配慮してあげなければと強く思った。
  • 2012/3/10 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1496)
きょうも朝から冷たい雨、でもすこしずつ春の足音。朝、いつも7時20分にはクリニックに到着している。書類の整理など経営者としての仕事を片付けておかねばならない。雨が降っていたのでさしていた傘を柄を上にして逆向きにほおりだし、ドアのカギをあけ、中に入ってスイッチをオンにしてから傘を取りに戻ったら、ペルー人の小学生がランドセルを背負って不思議そうな顔をして見ていた。おはようと言うとおはようと返して駆けていった。こどもらしくてほほえましい。こういう心がずっとあるといい。きのうの夕方からきょうの午前中にかけて小児科は満員御礼。インフルエンザに急性感染性胃腸炎。インフルエンザもいっとき少なくなったと思ったが、ここにきて雨ふりで湿気が多くなってきているというのにまた盛り返してきた。ペルー人やフィリピン人のこどもがお母さんに連れられてやってきている。インフルエンザを疑われているこどもたちは通常の待合室ではなく、奥でイスにすわったり、母親のひざに乗ったりしているが、みなぐったり、つらそう。おかげで・・・というべきか、午前中、おとなの僕のほうはひとりも外国人が来なかった。
  • 2012/3/9 13:18
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1392)
日系ブラジル人のおばあちゃま72歳、、いつも高血圧で拝見している。3カ月ぶりに採血をするつもりで前回、食事抜きで来るように話しておいた。採血しようとすると、血液型も知りたいと言う。危いところだった。血液型を調べるための採血管は肝機能など生化学の採血管とはちがう。採血後に話をされたら再度、採血しなければならないところだった。また手術前などの場合を除けば、血液型の検査は保険適用にはならない。外国人の中には自分の血液型を知らない人が少なくないが、それにしても72年間知らないとは・・・
結果だがABO式はだれでも知っている。ところがRh式というものを知らない人がほとんどだ。だからRhはプラスとか陽性などと結果を伝えると、その時はわかっているようでも「何を持っているの?」「何が悪いの?」と尋ねる人が多い。だからRhについてはプラスのほうが圧倒的多数であって病気ではないと話しておかねばならない。ついこの間までは孫を連れて来ていたのだが、きょうは「孫が待っていてくれるから・・」と帰って行った。いつのまにか待つ方と待たれるほうが代わってしまったようだ。マレーシア人の大学院留学生、前胸部痛、1週間前も同じ症状で大きな病院に運ばれ、心電図、胸の写真で異常がなかったとのこと。とくに夜間に強いという。この9月に帰国するそうで研究がすこし進んでいないらしい。こういうメンタルなことが引き金になっている感じ、薬を飲むほどではないというので、経過観察で帰ってもらった。
  • 2012/3/8 15:19
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1461)
 きのうの夜は医師会の理事会だった。主な議題は新公益法人設立に向けた定款、それに伴う規約など、来週の臨時総会に提出する議題とその内容のチェックだった。それにしても全国で社団法人、財団法人のこの新公益法人法による公益法人、一般法人への変更が平成26年4月だったか、そのころまでにという期限付きで進められている。もし変更できなければそこで解散となるわけで、これはある意味、政府による強制的なものだ。定款からすべて自分たちで決められるほど甘くはない。どこの組織でも会計士事務所に200万近いコンサルタント料を支払って設立を手伝ってもらっている。きっと大きな会計士事務所にとっては降ってわいたような「新公益法人法景気」だろう。組織をより透明に運営するためということだが、大和市医師会でも毎月一回会計士事務所と会議を持ち、事務方はうんうんうなりながら財務表など作成している。それもすでに1年以上である。いったい、こんなに皆が時間と頭とお金を使って行う意味はどこにあるのだろう?ぜひこの「改革」の立案者に尋ねてみたい。公益法人を選ぼうと一般法人を選ぼうとどちらにしても法人の中に資金を留保しておくことが難しくなることは確実だ。ひょっとしてこの法律は一部の社団法人、財団法人が抱え込んでいるお金を世間に吐き出させるための法律ではないだろうか。
 きょうは水曜休診日、午後から保健福祉事務所でエイズの講演を依頼されている。僕自身、エイズの専門家ではないが、検査、日和見感染の治療、AMDA国際医療情報センターがエイズ治療の現場において外国患者や診療する医師をはじめとする医療スタッフを言葉の上での支援することや啓蒙活動を行っている。外国人医療に携わっているとエイズ問題に首をつっこまざるをえないという現実が悲しい。
  • 2012/3/7 9:03
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1479)