AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

「先生、来たぁ、ちゃんと歩いているし、麻痺なんかないよ」と看護師が驚いた表情で、さも不思議といわんばかりに微笑みながら、話しかけてきた。デスクに向かって仕事をしていて「何の話?」と訊ねると・・・先日、発熱した御嬢さんを連れて中国系カンボジア人の男性がやってきた。診察をしている最中に「うちのお母さんが脳卒中で倒れて半身が麻痺している。いま、○○病院に入院していて大変だ」と言うので、長く高血圧他で受診している彼の母親が倒れたのだと思いこんだ。今、70台の後半、たぶん27年近く拝見しているはずだ。最近やってきたときにもそのような気配は何もなく、血圧もキチンとコントロールされているし、心房細動などもなく・・・なぜ脳梗塞になったのか?といぶかしく思っていた。日本語が上手になったとはいえ、この日本で倒れてしまえば、その面倒を見るために一家が大変なことになることは目に見えていており、心配していた。それが・・・「せんせい、おはよう」とごく普通ににこにこして入ってきた。僕も一瞬、ポカーンとしてしまった。恐る恐る聞いたところ、倒れたのは彼女ではなく、発熱した御嬢さん、すなわち彼女の孫を連れてきた父親である男性の奥さん、彼女からみたら息子のお嫁さんであるということがわかった。「お母さん」の意味もむずかしい。彼は家では自分の奥さんを「お母さん」と呼んでいたのだろう。そのまま言われると、このように誤解してしまう。たしか、このお嫁さんはベトナム人で、まだ40台だ。彼女の話ではもともとベトナムの両親が高血圧で糖尿病、お嫁さん自身も高血圧で、病院に行くようにと話しても、行くことはなかったとのことだ。東南アジアではまだ若いのに、このように倒れて、人生の大きなハンディキャップを背負ってしまうケースが少なくない。医療に恵まれた日本にいても、故国の家族にお金を送るために、わが身を顧みずに働き続け、その結果、故国にお金を送り続けるどころか、日本での家族に大きな負担をかけるような状況になってしまう。なんとも残念だ。冒頭に書いた発熱の御嬢さんは先天性脳性まひ、そしてその母親が脳梗塞で半身麻痺、この家族の行く末が気になってしかたない。
  • 2018/3/13 9:03
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つい数日前のこと、受付の職員から「○○市の方から海外でうちのクリニックが詐欺に使われているって電話ですけど受けますか?」と連絡があった。怪しい電話かもしれないが、オレオレ詐欺ではなさそうだし・・・話の内容を聞いておこうかと受けた。穏やかな男性で、この方の親族がインドネシア旅行中に夜の繁華街で現地人?に話しかけられ、「自分の親族の女性が看護師で4月から日本の神奈川県の病院に研修に行く。だから日本について教えてあげてほしい」と言われ、当クリニックのホームページのコピーを見せられたそうだ。ついていったところ、トランプ賭博に誘われたそうだが、その方は看護師で日本に研修に行くという女性が日本語がまったくできないことを不審に思い、誘いを断ったそうだ。この件についてはもちろん当クリニックはまったく関係していない。どのようにして当クリニックを「探し出したのか?」「選び出したのか?」、そこが不明だ。海外でこのような、「自分の親族が日本に今度行くことになっている」→「だから家に来て日本について教えてあげてほしい」→「ついていくとお茶や酒がふるまわれ」→「そのうちにどこかのお金持ちという人物があらわれ、お金をかけてカードをしようといい」→「話しかけてきた男が、あの人は金持ちでカードが弱いからいっしょに少しカードゲームをしてお金を巻き上げてやろう」・・・というのは現地大使館のホームページにも載っている典型的な詐欺である。この手の詐欺は東南アジアで広く確認されており、始めると最初は勝ちますが、最後には大負けし、現金で支払えないとカードでの支払いを求められる。これっていくつかのバリエーションがあり、女性に話しかけられた場合は誘われてついていくと、なぜかお酒を出され、なぜか「マッサージをしてあげるから脱げ」と言われ、マッサージの間に共犯が、あるいはお酒に眠り薬を入れられて、寝ている間に持ち物を全部盗られて・・・というのも典型的だ。酒が出たり、マッサージをしてあげるから脱げなどと言われた時点でこりゃおかしいとどうして思わないのか、不思議でもある。この手の詐欺は東南アジアで広く確認されており、始めると最初は勝ちますが、最後には大負けし、怖い男たちが登場し、現金で支払えないとATMに連れて行かれ、カードでの支払いを求められるものなので、ぜひ気をつけてほしい。海外でこの手の輩に話しかけられた方が当クリニックのホームページを見てそれと気がつくように、ホームページにもアップした。
  • 2018/3/12 9:00
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昨日、昼休みに近くの独居の高齢者の方を往診。いわゆる在宅医療だ。帰りに昼ごはんを買おうとスーパーに寄った。食料品のところをうろうろ、フィリピン人の患者二人に出会った。こちらは手には昼ごはんにと狙いを定めた商品を持っていて、こういうのって恥ずかしい。二言三言言葉を交わしてレジへ。会計を済ませて外に出ようとすると、目の前にドイツ人の患者がベビーカーを押している。こんにちはと言いつつ、ベヒーカーを覗くとお嬢ちゃんが両手でバンを持っておいしそうに食べていた。別れた直後に後ろから「こばやしせんせい」と母親に呼び止められた。花粉症がひどくて僕のクリニックで薬を出してもらえるかどうか?という相談。日本は本当に変った。スーパーに行ってもお弁当屋さんに行っても、どこに行っても外国人の店員がいることに誰もが驚かなくなっている。それなのに、あらゆる分野で日本語がうまく理解できない人たちを支えるしくみができていないような気がする。医療もその一分野だろう。
  • 2018/3/10 9:00
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フィリピン人スタッフが休暇を取っている影響が昨日は現れたと思う。いつもは毎日一人は「必ず」いるはずのフィリピン人患者がゼロ、そして夕方の診療終了時間に気がつけば、僕が一日診た外国人患者はゼロ、そして小児科を受診した外国人患者はペルー人とカンボジア人のわずかに二人だった。毎年、台風直撃の日など、こういう極端に外国人患者が少ない日があるが・・・久しぶりすぎる。ということは来週の月曜日、フィリピン人スタッフの休暇があけると、どういうことになるのか、そちらの方が心配になってきた。
  • 2018/3/9 9:00
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九州の某県の国際交流協会の方が医療通訳のことで午前中半日の見学にいらっしゃった。数年前にこの国際交流協会主催の講演会で講演させていただいたためのご縁で連絡をいただいたものだ。いつも、このようにどなたかが見学にいらっしゃる日にはあまり外国人がやってこないというジンクスみたいものがあって・・・平日にいらっしゃるのが多いのもその一因かとは思っていたが・・・このところ、平日、週末問わず、外国人患者が多く、あまり心配はしていなかった。ところが・・・フィリピン人スタッフが久しぶりに家族と里帰りすることは聞いてはいたが、「いつ」とは聞いていなかった。月曜の診療終了のころに「じゃ、せんせい、すみませんが、日曜まで行ってきます」と言われ、呆然。いつも来てくれるフィリピン人患者には手回しよく、自分がいない間は緊急時以外、来ないようにと話してあると教えてくれた。これでますます呆然。火曜の朝、見学の方がいらっしゃったときにこの話をして詫びた。心配していたが、診察が始まったら、午前中に僕のほうだけでフィリピン人3人、韓国人1日の受診、小児科にもフィリピン人の受診があってほっとした。フィリピン人スタッフには早く帰ってきてほしい。
  • 2018/3/8 9:06
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朝からカンボジア人女性、カンボジア人男性、ポーランド人男性と続いた。この中には横浜の保土ヶ谷区からやってくる人もいて、こんな遠方までと気の毒に思ってしまう。午後になりフィリピン人女性54歳来院。先週の金曜日、県医師会の経理常任委員会で午後を休診とさせてもらったときにやってきたそうで、内容はフィリピン人スタッフから聞いていた。フィリピンで抜歯してもらったところが痛く、近くの公立病院の口腔外科に診てもらったところ、神経が残っているそうで、その神経を抜く作業をするために事前の検査として血圧を計測したら190/110だったとのこと。日頃、僕のところで降圧剤を処方されているというので、もっとコントロールをしてほしいとの歯科医からの文書を持ってきた、それが金曜日。もともといい加減な彼女、内視鏡検査の予約を黙って来ないときもあるし、降圧剤の内服の仕方もいいかげん、血圧を測定すると132/80ぐらい、不思議に思って訊ねたら、この3日間は余っていた降圧剤を内服していたのだそうだ。血圧についてはきちんと処方通りに内服しなかったのがいけなかったのだろうと「お小言」を言った。そのときに彼女の左太腿に大きな皮下血腫があるのに気がついた。ご主人が暴力をふるうとは以前に彼女から聞いていたので、これもご主人に?と尋ねたらそうだとのこと、何かを投げつけられたのだそうだ。たまたま娘さんが小児科に来ていたので、彼女には外来に待っていてもらって、この娘さんに事情を聞いてみた。すると・・・・何をやってもいいかげん、近くの公立病院の口腔外科に行った時も予約時間をはるかにすぎてから到着、診察を一番後回しにされて、文句を言って、病院側から反論されたそうだ。日頃からいい加減さに怒っていたご主人の堪忍袋の緒が切れて、近くにあった缶を投げつけたら、たまたま大腿にあたってしまったのだそうで、ご主人の「暴力」にも理由があったわけだ。ご主人にしてみたら、日頃の彼女の行動からは日本の中では受け入れられないと判断したのだろう、その通りだと思う。娘さんはそのあたりのことを冷静に判断しているようだ。困ったことに当の本人には反省の色が全くない。
  • 2018/3/6 9:00
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インドネシア人女性27歳、ジャカルタの病院で甲状腺機能亢進症で内服薬を処方されている。前回は現在の甲状腺ホルモンの状態を知りたいとやってきて採血、その結果はすべての項目で正常範囲内だった。処方を依頼されたのでチアマゾールを同量処方した。目の乾燥が続いていると言うので、「眼科を紹介する」と日本語で話したところ、「癌科」とまちがったようで、「えっ、癌ですか?」と言われた。日本語がある程度できるゆえのまちがいだ。フィリピン人女性45歳、高血圧で処方をしていたが、しだいに血圧が下がってきて、今や、最高血圧が110台か100台のときもあると言う。計測するとたしかにその程度になっており、降圧剤を軽いものに変更した。ガーナ人男児6歳、頭部を怪我をして来院。切れてはいるがたいしたことはなく、そのまま経過観察とした。フィリピン人女性53歳、10月2日にどうしてもと言われて3か月処方した。もし適切に内服しているとしたら、とっくに薬はないはずなのになぜかまだあったと言う。正直に話すと、3か月処方は怖い。血圧はそのときの状況で上がったり、下がったりする。その状況を見て処方しないと、体に危ない時だってありうる。どうしても・・と言われると処方しないわけではないが、いつも言うのだが・・・責任が持てない。医療費の面からも患者にとっては自己防衛のための3か月処方なのだろうが・・
  • 2018/3/5 9:12
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ナイジェリア人男性46歳に振り回された。11月に体調が悪くてやってきたときには血圧が高かった。降圧剤を処方し、その1週間後に来てもらって降圧効果をチェックしたところ、血圧はほぼ正常値に近くなっていた。空腹で来るようにとお願いしておいたので、採血し、肝機能、腎機能、コレステロールや中性脂肪などの項目をチェックした。降圧剤を処方しようとすると、「血圧は正常になったからいらない」と。具合が悪くなったらまた来ると言い残して帰って行った。それが11月。そして今回やってきたのはそのときの血液検査の結果を聞くためだと受付で話しているとフィリピン人スタッフが教えてくれた。今はもう3月、4か月前の血液検査の結果が今と同じとは限らない。僕からみるとなぜやってきたのかがよくわからない。血液検査の結果は末梢血で異常なく、肝機能、腎機能も正常、HDLコレステロールもLDLコレステロールも正常だが、中性脂肪だけが186と高値だった。それはどういう意味かと尋ねるので、中性脂肪が高い場合になりうる疾患について説明、そして食事療法が書かれた用紙を英訳して、中性脂肪がたくさん含まれている食べ物、食べた方がいい食べ物などについて話して、最後に血液検査の結果を手渡した。しばらくしたら受付のほうから彼の大声が聞こえてきた。フィリピン人スタッフが困惑した表情でやってきた。彼が「今日は検査の結果を聞いただけなのに、なぜお金を請求するのか?」とごねていると言う。「単に手渡したならお金は必要ないが、あれだけの時間をかけて疾患や食事療法まで説明したのだから、健康保険のシステムに則って医療費を請求したのだ、これは正当なことなのだ」と話してほしいと頼んだ。そう、これは僕がお金が欲しいからしていることではなく、健康保険のルールから考えて当たり前のことなのだ。こういうときはあくまでも「そういうルールになっている」と話した方がわかりやすいはず。しばらくして「し支払って笑顔で帰りました」と報告を受けたが、気持ちがあまりよくなかった。これは日本人でもあるが、薬を処方していないのだから、医療費を請求するのはおかしいという考え方、薬の処方だけが診察ではないのだ。
 フィリピン人女性44歳、2月10日に高熱で診察し、その時はB型インフルエンザだった。今回は昨日から発熱、38度を超える熱と体の痛みあり。インフルエンザ検査を行ったところ、今度はA型インフルエンザだった。次のシーズンからはぜひインフルエンザ予防接種を受けてくれるように頼んだ。携帯電話から職場の上司に電話、なんでも野菜を切っている職場だそうだ。「せんせいがはなしがある」と日本語で話すと「せんせい?」と聞き返す声が聞こえた。そこで携帯電話を渡してもらって医師であることを告げ、診察の結果と学校保健法で定められている休むべき日数を話し、これはあくまでも目安であるので本人と職場で話し合ってほしいと続けて話した。
  • 2018/3/3 9:00
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まか不思議な日、いつもやってくる日本人の患者でミクロネシアのポンペイに頻繁に出かけている方がいる。その方から近々、ポンペイからやってくる人がいるので胃の内視鏡をしてほしいと依頼されていた。やってきたのは僕より数歳、年下の方で、父親は日本人ね母親はポンペイの人で、ご自身は日本国籍と教えてくれた。医師となって2年目、ちょうと大学から大和市立病院に初めて出張となったとき、出張までの1週間を使ってミクロネシアのヤップとパラオに行ったことがある。グァムを真ん中に西へヤップ、パラオと続き、東へトラック諸島、ポンペイ、メジュロ、クェゼリン、ジョンストン アイランドがあってハワイとなる。ミクロネシアは戦前、国際連盟日本信託統治領であって、日本人も多く、土地のこどもも日本人のこどもも同じ小学校で日本語で学んでいたと聞く。ヤップに降り立ったときも土地の高齢の男性数人に話しかけられたが、東京の街中のような日本語に戸惑った記憶がある。ポンペイは昔はポナペといい、海中にあるナンマドールの遺跡から古代ムー大陸があったところではないかと言われているところで、世界でも屈指の多雨地帯である。こんな話をしていたら僕があまりにも詳しいので相手の男性も驚いたようだった。過去にパラオの人を診察したことはあるが、日本国籍とはいえ、ポンペイの人を診察したのは初めてで、僕も少し興奮していた。その方が帰った午後、頭痛がひどいという若い女性がやってきた。カルテにミクロネシアと書いてあるので、ミクロネシアのどこの島からやってきたのか?と尋ねたら、「ポンペイ」と教えてくれた。「えっ、午前中にポンペイの人、来たよ」と話すと、何の話?という感じで・・・そんなばかなという気持ちだったらしい。一番驚いたのは僕だ。医師になって44年、開業して28年になるというのに、初めて来た中部太平洋のごく小さな島の出身者が同じ日に全く別に二人も来るなんて。
  • 2018/3/2 9:04
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大和市市役所からの連絡でとんでもないことがわかった。国民健康保険を使って定期的に受診していたフィリピン人の夫婦、実は2年前に国民健康保険から抜けて、社会保険になっていた、だから国民健康保険でお支払をしていた医療費を返還してほしいというのだ。要するに、社会保険に加入したときにそれまで加入していた国民健康保険の保険証を役所に返すのだが、それを2年間も怠っていた・・・それどころかその国民健康保険の保険証を毎月受診時に受付で見せていたということになる。保険が替わったら、それまでの保険証は役所または事業所に返すのがルールなのだが、よく言えば「知らなかった」のだろう。役所も2年間もよくまあ、レセプト通りに支払っていたものだとそのいい加減さにもあきれる。まずは彼らに保険証を返還することを言い続けなければならないのに、たぶんそれを怠ってきたことと、もはや国民健康保険の資格がない人の医療費をこちらの請求通りに支払ってきた、この2つのいい加減さだ。このケースでは国民健康保険に返還する医療費については、あらためて社会保険に請求すると支払われるはずなので、実害はないといえばないのだが、手続きなど面倒くさいし、そもそもそんな手続きはしなくてもよかったはず。日本人でもこういう件はないことはないが、ここまで期間が長いのはあまり記憶にない。それでは医療機関として予防のために何ができたかといえば・・・それは「一番新しい保険証を見せてほしいと窓口で言うしかないだろう。それでも以前の保険証を見せられたら、その保険証の有効期限内である限りは防ぎようがない。
  • 2018/3/1 9:03
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