AMDA国際医療情報センター
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プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

発熱して先週の木曜から休んでもらっていたフィリピン人スタッフが月曜のきのう、元気に出勤してきた。彼女が休んでいる間、フィリピン人患者が異様に少なかったので、彼女が操作しているか、フィリピン人患者たちが日ごろからいつ受診したら彼女がいるのかなど彼女に問い合わせしているのではないか?と推察していたのだが・・・尋ねてみたら、「そんなことありませんよ、休み中に連絡してきたのはたった一人で、具合が悪そうだったので、私がいなくても早く行きなさいと言いました」という返事だったのだが・・・きのうは僕の診察を受けた外国人は13人、そのうちフィリピン人が8人もいた。彼女が発熱して休んでいるという事実がどこからかフィリピン人コミュニティに拡散していたにちがいないとますます確信するに至った。でもそうであれば、フィリピン人コミュニティに情報を流すことも比較的簡単にできるのではないかと考えた。フィリピン人8名のほかはペルー人が2名、アメリカ人、タイ人、韓国人が1名ずつ。フィリピン人女性35歳、会社で行う健診を受けることができず、かわりに健診を受けてきなさいという会社の指示で午前の終わりに来院。ごはんを食べてこなかったのはよかったのだが・・・どのような健診内容なのかという用紙を持ってくるのを忘れたために、値段を聞かれても項目がわからないので答えられず。採血があるかないかさえわからない。とりあえず、空腹時の採血と検尿だけしておいて、午後から会社から配られた健診の用紙を持ってきてもらうことにした。午後4時ごろ、来院。やはり採血はあった。
  • 2017/3/7 9:00
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おとといの土曜日は外国人患者はわずかに8人、それにいつもなら一番多いはずのフィリピン人がたったの2人、一人は花粉症がひどくなった女性、もうひとりはお子さんの風邪ひき。やはり土曜まで休んでいたフィリピン人スタッフが操作をしている・・・というか、フィリピン人患者が彼女を頼っていて、やってくる前には彼女に連絡をして彼女がいるかいないかを確認しているのだろうと確信するに至った。プライバシィの時間にまで電話をされてしまうのは面倒だろうし、仕事とオフの区別がつかなくなってしまうので、僕自身は好きではないが、そこまでするから信用度があがるのだろう。こういうスタッフを持ったことを幸せに思わなければいけないとつくづく思った。ペルー人のご夫婦はいつもの診察と奥さんの風邪ひき。花粉症は今まではないというが、発熱もなく、鼻水が多いという症状からはどちらなのかややこしい。ベトナム人男性61歳、高血圧の診療。きちんと内服してくれているようで安心した。
  • 2017/3/6 9:00
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クリニックのフィリピン人通訳が突然の発熱、元気になったが念のために今日まで休んでもらっている。彼女がいないとわかることは外国人が受付に来ていろいろとリクエストをすると、それが直接僕のところに来るということ、そしてフィリピン人患者が皆一様に彼女を探すということだ。とくに英語がうまく理解できない、話せないというフィリピン人では顕著だ。こんなに頼られているのだなとつくづく思い知らされる。彼女の性格によるのだろうが、いいスタッフがいてくれているうれしさを感じた。ペルー人女性48歳、高血圧で通院しはじめてすでに10年以上経過している。患者が少なく、すいていたのでよもやま話などした。男のお子さんを一人で育てていた記憶があるので、尋ねたらもう大学生だそうだ。東京の某私立大学に通っていて今度は2年生になるとのこと、ああ、がんばったのだなと思った。がんばったのだなと思ったのは息子さんのことではなく、彼女のことだ。大学の入学金、授業料は安くはないはずだ。それをひとりで働いて払っているのだから。そういえば先月来た時だったか、5種類処方していた薬のうち、血圧と中性脂肪の薬だけでいい、胃の薬などほかはいらないと言ったことを思い出した。どうして?と尋ねたら、少し笑いながら「お金がないから」と答えた。以前は自分のこどもが中学または高校を卒業するとすぐに働かせる南米出身の親が多かった。もしかしたらこどもの希望でもあったのかもしれないが・・・長い時間を経て、すでに南米ではなく、日本で生きていくことを決めた人たちは、こどもが日本でいい生活をするにはまずは大学を出なくては・・と気付いたのだと思う。彼女に限らず、こどもを大学まであげる南米出身の親が明らかに多くなってきた。幼い鳥をかばう親鳥のように、必死に働く姿にときに感動する。僕がしてさしあげられることは、その親鳥が病に倒れないように支えてあげることだけだろう。
  • 2017/3/4 9:00
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今はもう31歳を過ぎた息子と30歳まであと3週間を切った娘の子育てをしていたころ、
相談されたときにはすでに選択肢がなくなっていて・・・・もっと早く言ってくれたらほかの選択肢もあったのに、この忙しい身なのに・・、でもこどもにむかって「真剣に」怒るわけにもいかず、いらいらしたことがあったような記憶がある。そんな気持ちを思い出すような相談がAMDA国際医療情報センターに寄せられた。フィリピン人の女性が臨月なのだが、一度も妊婦健診を受けておらず、ビザも切れていて、公的保険にも加入しておらず、受け入れてくれる病院が見つからないというのだ。某役所からの相談なので内容にはまちがいがないと思う。自宅出産かどこかの医療機関に「飛び込み出産」をするかもしれないと相談者は続けたらしいが・・・なんでこんなことになっちゃったの?とまずは言いたい。AMDA国際医療情報センターの理事長としてではなく、一人の医師として状況を考えた場合、受け入れない産婦人科を非難することなど到底できない。産婦人科はそうでなくても訴訟がもっとも多い診療科であって、このように妊娠の経過もなんにもわからないお産を突然受け入れろということは危険に身をさらせと言っていることにほかならない。こうなってしまってはだれかが受け入れざるをえないのだろうが、その「だれか」にとっては降ってわいたような災難であるにちがいない。僕自身も突然、臨月に近いフィリピン人女性がやってきて、お産を受け入れてくれる医療機関を探してくれと言われたことがある。
少々腹がたったが、それでは何も解決しない。このようなことがないよう、妊娠したら産婦人科を受診し、母子手帳をもらって・・・と日本での出産に至るシステムを外国人コミュニティの人たちに教えてあげることが手っ取り早いと思う。実際、大和市医師会では僕が経験したこのケースを機会に、医師会として外国人コミュニティに対して通訳付きで日本の医療制度とくに予防接種や妊娠出産について話をしたことがあった。しかし、この相談ケースのようにこれに在留期限切れという要素が加わると、これはもう一医療機関の努力ではいかんともしがたい。
  • 2017/3/3 9:00
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フィリピン人女性53歳、動悸がするし、具合が悪いと来院。11月までの半年間ぐらい、高血圧で降圧剤を処方していた。血圧を測定すると188/120 、つらいはずだ。カルテを見るとアイミクスHを処方して、なんとか130台に抑えていたのに・・もううんざりするぐらい、慢性疾患を抱える人にはいつも話しているのだが・・・高血圧の人なら、降圧剤を内服してよくなって・・・内服を中止したらまたもとの値にはねあがるよと・・・でも明らかに日本人に比較して多くの割合の人がわりと短期間で自己判断で内服をやめてしまう。結果がこうだ。外国人を診るということに関しては言葉の壁や医療費の問題、医療分野の風俗・習慣のちがいなどさまざまな問題がある。僕のクリニックには通訳もいるし、スタッフも5か国語程度の外国語には対応可能で、医療費の問題にしても医療分野の風俗・習慣の問題にしても開業以来27年、これらの問題を乗り越えてきた実績がある。ところが・・この慢性疾患のフォローアップについては、その対象となる外国人患者に対して口をすっぱく・・毎回毎回話をするのだが、結局、いつも同じ。あるとき来なくなってしまい、具合が悪くなるとまたやってくる。理由がわからない。お金の問題があるのか、はたまた基礎教育の欠落なのか? それこそ故国での医療分野の習慣なのか? このフィリピン人女性もまたいつか急に来なくなるような気がしてならない。不思議なのは・・・そういう「慢性疾患で来なくなっても風邪をひいたり・・そういう別の問題が発生するとやってくるということだ。はじめのころは嫌われたのかと思ったけど、そうじゃないらしいとすぐに気がついた。で・・別の問題が発生してやってきたときに・・血圧はどう?と尋ねるとたいてい「うん、今は薬がなくてもだいじょうぶ」とにこにこして答えてくれる。要するに僕の言葉をあまり深く考えていないということなのだろう。
  • 2017/3/2 9:00
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午後になってフィリピン人男性62歳、診察室の入り口から中を除いて、だれもいないとわかるとにこにこしながら入ってきた。後を追いかけるように職員がカルテを持ってきた。「今日、来る気はなかったけど、近くに来たので、この前の血液検査の結果を聞いていこうと思って」と言う。なるほど、結果を聞きにきたので受付を通さずに診察室の僕のところにやってきたのだなとわかった。カルテに貼ってある結果を話すと、ああよかったと出て行った。その後、職員がカルテに記載がないと再度持ってきたが、記録も必要ないし、お金も必要ないと話して、カルテをもとに戻した。フィリピン人女性32歳、5年も前から甲状腺機能亢進症で受診しているのだが・・甲状腺機能を抑える薬をはじめに大量投与し、漸減していき、維持量でフォローアップする、この簡単なことが何度話してもできない。動悸がすると訴える。前回の日付をみると2月10日となっている。しかし・・・よく見ると平成28年の2月10日だ。いつもお子さんの診察に小児科にやってきて待合室にいるのを見ているので、こんなに時間がたっているとは思わなかった。たぶん・・いやまちがいなく、甲状腺機能の亢進がまたおこっているのだろう。たしかに脈拍も早い。人にいやがられるのはこちらもごめんだけど、病気にならぬよう、病気が進まぬよう、言わなければならないことは言わなければならない。「あれほど、ちゃんと内服しないといけないと話したでしょ」「はい」と微笑む彼女、ため息をつきながら甲状腺機能の採血を行って、とりあえずまた、機能を抑える薬を一週間だけ処方した。結果をみてその後を考えるつもり。眼球の突出もさらに進んでいるように思える。怒ってはいけないと思いながら・・・でも笑顔がなかなかつくれない。よくよく考えてみたら、この5年間、こんなことの繰り返しだった。それでもなにかあったらやってくるということは信用はしてくれているのだろう。
  • 2017/2/28 9:00
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25日の土曜日は月に一回、ベトナム語の通訳が勤務してくれる日であったので、外国人患者22人のうち、10人がベトナム人だった。80歳のベトナム人女性、認知症が進んできて、クリニックに行くのもいやだと言って、家人が説得してもだめでずっと薬をご主人が取りに来ていたが、すごく久しぶりに笑顔で来てくれた。日本語がわからないこういう方が認知症になったら介護サービスは使えないだろう。今後に大きな不安がある。65歳ベトナム人男性、同じベトナム人の奥様が診察の前に話があるというので、診察室でまずは面談。すると・・・最近、ご主人が自殺したいとか殺してやるとか言うそうで近くの心療内科を紹介してほしいということだった。心療内科に行ってもご主人の日本語力では適正な診察がむずかしいと思うのと、どこの心療内科も初診の予約をしてから診察まで3週間程度の時間がかかるので、近くの精神科の病院を紹介しようかと話したら、それは絶対にだめだと。その病院に奥様と息子さんが受診中で、本人があそこの病院には絶対に行きたくないと話しているとのことだった。やむを得ず、不眠に関しては睡眠導入剤を、そしてマイナートランキライザーであるalprazolamを処方した。ベトナム人男性47歳、いつもの診察が終わったころ、39度近い発熱があると言い出した。3か月前からと言うのだが・・・この間も1か月に1回は受診していたので、理解ができない。彼自身、精神科疾患があるのだが、それでも捨て置けず、不明熱として採血しての検査を行った。小児科にはベトナム人のこどもたち5人、保護者に通訳をまじえて予防接種の問診など、相当に時間がかかっていたが、皆、通訳がいてくれることで安心して帰ってくれる。
  • 2017/2/27 9:00
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フィリピン人男性58歳、高血圧で受診中、2か月ぶりに顔を見た。フィリピン レストランだけでは食べていけず、ペンキ屋の手伝いもしているが、それも一区切りついたので、来月にはフィリピンに一時帰国すると話してくれた。また食べ過ぎなければいいのだが。ペルー人女性68歳、高血圧の定期受診に来院。前回、息子さんが無保険状態なのに旧保険証で受診した分の費用を受付で請求したところ、怒り出したと報告があった人だ。そのころ、ご自分も無保険状態だったので、その分の費用を2か月ほど前に請求し、支払ってもらったのだが、再度請求されたと勘違いしたようだ。日本語のわかる娘さんに付いてきてもらって説明してわかってはくれたが、いつもの診察の時と違って笑みがなかった。こういうことは心が痛む。こちらが悪いわけではないのに。アメリカ人女性55歳、潰瘍性大腸炎の治療に来院。精神科疾患の治療がうまく運んでいるようで、極めて「普通」の状態だった。これで続くことを願いたい。某雑誌社から依頼された4月から来年2月までの外国人医療に関する連載、6回分のうち、担当する5回分をとうとう書き上げた。連載が始まる前に書き終えるなんて。これで心置きなく依頼されている別の原稿を書くことができる環境が整った。
  • 2017/2/25 9:00
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隣のA市からやってきた日系ブラジル人のご夫婦、患者は奥様のほうで最近頭が痛いと訴える。血圧を測定したところ、150近く、いつもは120台だそうだ。このご夫婦、非常に日本語が上手、聞けば3世だそうだが、にわかには信じがたい。ただお顔が「全くの日本人」であることから推察すると移民した日本人の子孫同士の血縁から生まれた方かもしれない。こんなに日本語が上手であっても、「せんせいはスペイン語使ったり、ポルトガル語使ったり、うれしかったし、よくわかった」と言ってくださった。確かに医学用語は日本人にとっても難解な時があるが、そんな単語は使わないようにしている。「少しのスペイン語でもポルトガル語でもうれしいよ、私たちのこと、来ても大丈夫ってことだから」と最後に言われたが、これが一番大切なことだと思う。ほんの少しの単語でも、それはあなたがたを受け入れますよというサインなのだと彼らは言いたかったのだと思うし、そう受け取ってほしいといつも僕が思っていることだから。フィリピン人女性32歳、とうとう来ましたとやってきた。一番嫌な花粉の季節、内服薬はどうしてもいやなので、目薬とスプレイだけ欲しいと言われたが・・・内服薬だけでもいけるかもと説得したが、聞きいれてはくれず、内服薬がいやな理由はどうしてもわからなかった。ペルー人女性58歳、御嬢さんに引っ張られるようにしてやってきた。たしか・・高血圧で処方したのが11月頃、案の定、血圧測定してみると160台だった。もちろん内服はとっくに終わってしまっている。いつも日本語が達者な娘さんの都合が合うとは限らないということなので、本人が一人でやってきてもなんとかするからいいよと話しておいた。
  • 2017/2/24 9:00
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10年ぶりぐらいに現れたタイ人女性、このあたりに住んでいるタイ人としては珍しく南部のプーケットの出身ということでよく覚えている。朝から軽い腹痛と下痢、たぶん感染性腸炎だろう。都心のタイ料理店に勤務しているということで、今日は電車に乗れないと途中で帰ってきたそうだ。ビフィズス菌の製剤と痛み止めとしてブスコパンを処方した。その後、しばらくこの10年間の彼女の話など聞いていた。10年前にやってきたときには神奈川県内のタイ料理店に勤務していて、そこのオーナーの女性が自分はもうすぐ引退するので、あなたがたに経営を渡すと言っているとうれしそうに話していたことを思い出した。そんなうまい話があるのか、いやないだろうと瞬時に思ったが、喜んでいる彼女の顔を見ていると、そうも言えなかった。今、都心の店に勤務しているということはその話はうまくいかなかったということだろうと推察していたら、彼女の口からことの顛末を聞くことになった。やはりうまい話は転がってはいなかった。彼女には姉がいて、姉も診察していたことがある。たしか日本人と結婚してプーケットタウンに住んでいると聞いたことがあったが・・・恐る恐る尋ねてみたら、今もその日本人のご主人とプーケットタウンに住んでいるそうだ。なんちゃって結婚ではなかったわけで、よかった。お金のために、あるいはビザのためにというなんちゃって結婚を何度か目の当たりにしてしまうと、ついつい人を疑ってしまう。気をつけなくては。姉が春先にご主人と日本にやってくるそうで、「姉ちゃん、連れてくるね、喜ぶから」と帰って行った。
  • 2017/2/23 9:00
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