AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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理事長 Dr.小林米幸の独り言カテゴリのエントリ

ナイジェリア人男性、たしか数カ月前に高血圧で一か月分処方してすでに薬がなくなっているはず。血圧を測定すると156/100と高い。「高いだろう?」「高いよ」という会話をした。この間、ほかの医療機関を受診してはいなかったそうだ。どうして放置していたのか?と訊ねると「忙しかったから」という返事。北隣のS市に住んでいて、「忙しくて数カ月も来れない」なんて考えづらい。治療の継続性の意義は常に話しているはずなのだが・・・これ以上は患者の責任としか言いようがない。フィリピン人女性56歳、同じく北隣のS市の米軍基地から来院。アメリカ系フィリピン人と結婚しているという娘さんが付き添って来た。風のうわさに僕のクリニックにフィリピン人スタッフがいると聞いてやってきたそうだ。上腹部の痛みがあり、S市の医療機関を受診したところ、超音波検査で胆石と言われ、鎮痛剤だけもらったとのことで、セカンド オピニオンというか、今後の相談に訪れたと話してくれた。超音波の写真を持っていて、大きな胆石がはっきりと映っていたので、無駄な医療費は省こうと超音波検査は行わなかった。治療法としては手術しかないことを話した。本人は米軍属の家族として基地内で暮らしているので、日本の住民基本台帳には掲載されておらず、したがって国民健康保険を含む我が国の公的保険には加入できない。すなわち保険外診療となってしまう。手術のおよその費用は?と言われても保険外診療では医療機関により費用が異なる。保険外診療を保険点数10割で計算している町田慶泉病院の院長を務めるAMDA国際医療情報センター副理事長の中西先生に電話、中西先生のところではおよそいくらになるかをお訊ねしたところ、たぶん50万から60万、それに術前検査費用等がかかるだろうという返事をいただいた。このお返事を患者に伝えながら、横須賀の米軍病院での治療はどうなのか、検討してみてはとも伝えた。帰り際にきょうの診察について、保険会社に請求するための書類作成を依頼された。ということは海外の民間保険に加入しているということだと思う。これについてはさきほど、教えてはくれなかった。大切なことだったのに。フィリピン人女性から午前中に電話あり。就職のための健診を受けたいがいくら費用がかかるか?と。検査の内容によって費用は異なることを話して、検査項目を教えてもらったが、これがけっこう多項目にわたっている。およその費用を聞かれたので、計算して伝えるとお金がないので後払いにしてほしいとリクエストされた。フィリピン人スタッフとも話し合ったが、見ず知らずの初診の人なので、断った。いつも来院していて知っている人ならば、家族構成なども知っていて、それなりの信用があって後払いでもOKすることがないわけではないが、初診となるとちょっと厳しいと言わざるをえない。
  • 2019/1/22 11:09
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1月19日の外国人患者の総数は18人、フィリピン人7人、ベル―人4人、ベトナム人2人、タイ人、韓国人、カンボジア人、ナイジェリア人、ネパール人各々1人。当日の外来患者総数が84人なので21.4%を外国人患者が占めていることになる。とすると、これは僕のクリニックのおよそ平均値、いつもの光景ということになる。29年も同じような診療を行ってきたので、とりたてて「大変」ということもなく、それでもときどきは考え方のちがいなどで少しばかりいらいらすることもあったり・・・で、すごしてきた29年だった。人間、頼りにされるとそれなりに嬉しいもので・・医師から見ていい加減な受診状況だと判断できても、嘆くことはあっても怒ることはなく・・嘆きの理由をその時その時、説明して来たつもりだ。このクリニックの存在意義があるとすれば、だれにでも門戸を開いていることだろうか。カンボジア人の母親に付き添って、日本に帰化した娘がやってきた。僕が初めて彼女と会ったのはたぶん彼女が2歳のころ。日本人と結婚し、数カ月前に待望のあかちゃんが生まれた。つい一週間ほど前に用事があり、電話をしたところ、声が別人のように暗い。育児で考え込んでいるのだと言う。母親の診察の後、少し話をしたが、いわゆる育児ノイローゼの入り口にいるようだ。帰り際に心を込めて抱きしめた。
  • 2019/1/21 9:13
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立て続けに二人、フィリピン人男性46歳、フィリピン人女性59歳、高熱で来院、検査の結果はA型インフルエンザ。その後にやってきたベル―人一家、やはりA型インフルエンザ。いずれも予防接種を受けていない。どれぐらいの外国人患者がインフルエンザの予防接種を受けているのか、気になり、慢性疾患で通院している人を含めて訊ねてみると、やはり国籍にかかわらず、受けている人が圧倒的に少ない。インフルエンザに対する認識がどうも甘い気がする。フィリピン人女性63歳、日本で結婚している妹に会いに来た後、そのまま帰国していないのか? 前回、やってきてから時間が経過しているが不自然。もしそうだとしたら大きな病気になったらどうするつもりなのかと心配になる。付き添ってきた妹に、採血の結果がいつわかるかを話したところ、電話で姉に連絡をしてきてもらうと話していたので、これはいっしょに住んではいないということなのだろう。結婚相手を探しているとか、もう探したとか、へんてこりんな話になっていなければいいのだが・・・
  • 2019/1/21 9:11
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アメリカ人男性38歳、隣のE市からやってきた。フィリピン人スタッフが先に問診をしてくれていて「胸やけ」というメモがついていた。この若さで逆流性食道炎というのも考え難いので、詳細に話を聞いてみることにした。すでに内視鏡検査は市内の病院で受けていて、ヘルニアがあると言われたそうでH2receptor antagonistが処方されていた。内服して少しはよかったが、すぐに「もとの状態」に戻ってしまったとのこと。その時点で、担当医から僕のクリニックに行くように勧められたとのことだった。その病院の内視鏡検査のレベルはよく知っていて、大きな病変を見逃すこともないだろうと判断した。逆流性食道炎と鑑別診断が必要になるのは心疾患だろうと思い、心疾患に関する検査を受けたかどうかも訊ねてみた。すると日本ではないが、米国にいたころに何回か胸が苦しくなり、狭心症かと疑われて専門病院で検査を受けたが、そのような異常はなく、ただし、病的ではない不整脈があるとのことだったという。したがって内服薬も必要ないと言われたとのこと、これでとりあえず心疾患は否定してもいいと思った。さらに訊ねるとirritable diseaseと言われたことがあるとのことで、irritable diseaseの存在や病的ではない不整脈が現れるときがあることなどを考え合わせると、かなりメンタルに繊細なのだろう。とりあえず、H2receptor antagonistで治療効果が薄いということなので、Protonpump inhibitor に変更して酸を強く抑えてみようとオメブラゾール20ミリを就寝前に1錠処方してみた。効いてくれるといいのだが。気になったことがもうひとつある。不法滞在でもなく、短期滞在でもないのに日本の公的保険に加入していなかったことだ。たぶん加入資格があり、かつ加入が義務であるのに加入していないということなのだろう。罰則がない義務なのでこういうケースがありうる。つぎにやってきたときに詳しく訊ねてみようと思う。
  • 2019/1/18 10:18
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生活保護になってしまっているアルゼンチン男性71歳、そういえば妹さんも通院していたことがあったが、ずいぶん前から姿が見えなくなった。高血圧でフォロー中。次は採血するから食事しないで来てねと日本語でもスペイン語でも話したはずなのに・・・さあ採血をしようとすると、朝の10時に食事をしたと・・・5時間経過しているので、食後5時間と見越しての採血でいいかと思い、採血しようとすると「いま、待っている間にチョコ食べた」と。これはもうできないと判断、「ついさっき飴もなめた」そうだ。少々がっかり。イギリス人男性24歳、感冒症状に高熱が続いている。検査でインフルエンザA型。会社から派遣されて学校で英語を教えているそうだが、学校でこどもたち相手に教えるなら、ワクチン接種をしておいたほうがいいと思うが、そういう指導を会社はしないのだろうか? フィリピン人女性43歳、不定愁訴が強く、血圧も高く、降圧剤に安定剤、睡眠導入剤を処方しているのだが、もう一軒、別の医療機関に通院していてそちらでの処方を見せてくれた。次回よりまとめて僕のところですべて診てほしいとのことなので。見て、驚き。抗うつ剤に睡眠導入剤が2種類。僕の処方と併せると安定剤に抗うつ剤そして睡眠導入剤が3種類、こんなに内服していては体によくないと話したが・・それより不思議だったのは「体によくない」という前に「こんなに内服していて仕事がきちんとできているのか?」ということ。普通なら眠気が強く、仕事どころではないはずだし、彼女の笑顔や体調とこんなに内服が必要だと想像される体調等に乖離がありすぎる。目の前の彼女からは想像できないということだ。今後の処方には結論は出さなかったが、併せて処方するとは言わなかった。彼女が帰った後、フィリピン人スタッフからどうやら自分ですべてを内服しているのではないらしいと聞いた。それなら理解できる。他人に譲りわたしているのか?売っているのか?あるいは国の家族にわたっているのか? 睡眠導入剤を売るという話は割合、よく聞く話だ。気をつけなければ。
  • 2019/1/18 10:16
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ナイジェリア人男性57歳、あんなに怖がっていた内視鏡検査の当日、外来診療を行いながら10時半から1件目の内視鏡検査を終え、再び外来診療を行いながら、11時から検査の彼を待っていたが、なかなか現れない。朝、胃が痛いとやってきた女性の準緊急内視鏡を行ってしまおうと準備をし始めたところに彼がやってきた。理由を話して、彼には3件目となってもらった。いよいよ準備を開始してもらうと担当の看護師が、「注射で麻酔をしてもらうことが怖いので、のどの麻酔だけでいい」と話しているという。母国で一度受けた内視鏡検査が痛かったそうで、あんなに怖がっていたので「それでは注射をして少しうとうとした状態で検査を受けることもできますよ」と話し、それで納得したはずなのに・・いよいよ検査が始まり、内視鏡を挿入、げっぷも何もなく、すっと入ってしまった。そして一回も空気を出してしまったりすることなく終了してしまった。彼が心配していたような胃潰瘍や胃がんはなく、食後におなかが膨るのは機能的疾患と判断し、DIMETHICONEを処方してみた。検査のあとは笑顔、あの体で挿入時に暴れられたら・・・とこちらも心配していたので、ほっして握手した。以前、タイ人男性に内視鏡を挿入しようとして内視鏡を噛まれたことがあり、その時は修理代が50万円もかかってしまった。こんなことが何度もあってはかなわない。
  • 2019/1/15 9:19
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フィリピン人女性62歳に振り回された話。いつもの診察の後に処方薬を書いていると、肩が痛いので鎮痛剤がほしいと言う。いわゆるリューマチがあり、専門医からプレドニンの処方を引き継いでおり、なおかつ胃潰瘍の既往があり・・・そこに鎮痛剤を内服すると、胃潰瘍の再発につながりかねないので内服薬の処方はではきないと話すと・・・「ステロイドは内服していない」と切り返してくる。ずっと内服しているこれがステロイドですよと告げても、きょとんとしている。少し理解力の弱いところがある人ではあるが、この返事には驚かされた。いつもの処方なので、しばらくは処方について説明もしなかったが、こういう理解とは・・だから湿布にしようと提案すると、それでもいいと言うのでケトプロフェンの湿布を処方して帰って行った。しばらくすると近くの調剤薬局から電話があった。直接、僕と話したいということなので、電話に出ると、すでに湿布は近くの整形外科からたくさんもらっているとのことで「それでも出しますか?」と訊ねられた。「では必要ないので処方はやめます」と話して電話を置いた。その後、彼女が戻ってきて、別の方法をと訴えることもなく・・・この話は何だったのだろう?としばらく考えてしまった。
  • 2019/1/15 9:16
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朝一番になじみの日本人患者がやってきた。彼の勤務している会社には日本政府の許可のもとに32年前にカンボジア難民としてやってきたNさんという男性が務めている。カンボジアのポルポト政権が倒れた後、母国に出かけ、若いお嫁さんを連れてきたことなど、話していたら・・・驚いたことにその1時間後にNさんがやってきた。咳に痰に高熱、体の痛み、調べてみたら案の定、A型インフルエンザだった。学校保健法では診断が下ったら、登校できない期間が決まっている。しかし、学校保健法に縛られない人たちの場合は医師としては何日間は休んだほうがいいよとアドバイスをするが、法的拘束力はないので「あとは会社の指示に従ってね」と話すことにしている。すると「会社の旅行で土曜日から沖縄に行くんです」と言う。2日間しかない。ゾフルーザを処方したが、それでも医師としては「あさっては無理でしょう」と思う。飛行機に乗れば、たくさんの人に感染を広めてしまう可能性が高いし、もしかしたら空港の赤外線装置で、高熱者としてはじかれてしまうかもしれない。会社から今回はだめよと言ってもらったほうが彼も納得がいくのではないかと考えた。
ナイジェリア人男性49歳、高血圧の治療の後で、ドク、○○を知っているか?と英語で訊かれた。えっ、もう一回と言うとULCERとはっきり聞こえた。ナイジェリアで胃潰瘍になったことがあるそうで、ここのところ、胃のはりが強くて手が震えるようになるという。胃潰瘍で胃のはりが強くなるとは思いにくいが、それはまずは内視鏡で検査すべきと話すと、
「痛いし、怖いし、いやだ」と目をむいて言う。サイレースを1/10に薄めて注射して寝てもらって内視鏡を行う方法を説明して、ようやく明日、検査を受けけることで納得してもらった。胃の病気が見つかればそれはそれで解決法があるが、明らか疾患が見つからなかった場合、こういうケース、いわゆる風土病的な熱帯の疾患なんてものはないのだろうかと不安になる。
  • 2019/1/11 10:01
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初診のアフリカ系と思われる女性、HIV検査にやってきた。出身国を訊ねてみたところ、○×△でよく聞き取れない。英語で話し、英語で答えてくれているのに・・・最初の発音がかろうじてMに聞こえるので、ひょっとしてモザンビーク?と聞き返すと、そうだとのこと。検査を行って20分後に結果を話そうと名前を呼んだところ、受付の職員がお金の支払いを求めたところ、持っていなくてATMに行くと出て行ったと教えてくれた。他の方の診察を進めているうちに帰って来たと連絡があった。結果は陰性でほっと安心して笑みがこぼれていた。診察室を出て行ったのだが、今度は受付から証明書を欲しがっていると内線電話があった。ボーイフレンドに見せるので英文でお願いしますと言ったそうだ。いざ、書こうかとしたとき、費用のことも話しておくべきと思い、証明書の値段を受付から本人に伝えてもらったところ、有料ならいらないと帰って行った。診断書や証明書が無料ということは通常はない。たとえ、数行のものであって、数分で書ける内容であっても、医師はその内容に責任があり、場合によっては訴訟になることさえあるからだ。すなわち医師免許を賭けて書いているということなのだが。こういうことがなかなか理解されない。
 フィリピン人女性52歳、仕事が忙しいとやらで、降圧剤を1カ月内服していない。最近、後頸部がはると言うのだが・・・案の定168/118。口をすっぱくして、必ず毎日内服してくれるよう、話しているのに。もうこれ以上は本人の責任、なにがあっても本人の人生というしかない。
  • 2019/1/10 15:30
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本年の最初の診察日だった昨日、日本人患者もインフルエンザなどの急性疾患が中心で、慢性疾患でいつも通院してくださる方々の姿は少なかった。これは毎年の傾向で、○○日から診療しますというと、その日は混むだろうと思って敬遠する「患者心理」に基づいている気がしてならない。外国人患者も同じようで、昨日の患者数は10人、ごく平均的な数字で、慢性疾患でいつも通院してくれる人はわずかに一人だけだった。ベル―人女性29歳、南隣のF市からやってきた。その1時間ほど前にクリニックに英語で電話があり、フィリピン人スタッフが対応していたが、それがこの彼女だった。厚木の米軍基地に勤務する軍属と結婚するために必要な健康診断を行ってほしいとのことだった。米軍の軍属と結婚するためには、所定の健診を受けなければならないが、その中にはHIVや梅毒の検査も入っている。ほかには胸部レントゲン、婦人科の健診結果も求められるが、僕のクリニックではそれには対応できない。健診を開始する前にまず、費用を知りたいとのことだった。米軍所定の診断書の用紙はないとのことだったので、英文で「適当」いや「適切」に書くことにして、費用の概算を示したところ、それでいいというので、検査を行った。HIVと梅毒はイミュノクロマトアッセイを使い、胸部レントゲンを撮影し、すべてに異常がないことを確認して、書類を作成、40分ほどで帰って行った。大和市が米軍の厚木や座間の基地に近いためか、軍属との結婚のための健診を受けにくる外国人女性が少なからずいる。僕のクリニックではこのような健診も、もちろん日本人の自由診療もすべて保険点数10割で計算している。今、いろいろな会議に出ていくと、外国人の自由診療について20割とか30割というような「価格設定」を行っている公的病院の話を実際に聞く。外国人患者からも高いという苦情が寄せられたことがあるそうだ。自由診療だから法律上、いくら請求しても法的に問題があるわけではないのだが、自由診療に関する患者向けの情報公開は必要だろうと思う。高いのを承知で受診するのなら、それは本人の責任。しかし情報が公開されないままに医療費を請求され、それが思っていたよりはるかに高いとしたら・・これもインフォームド・コンセントに基づいた医療とは言えないと思う。
  • 2019/1/8 9:32
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