AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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午後3時すぎごろ、待合室を通ったら見慣れた顔があった。高校生の制服を着たフィリピン人のYちゃん15歳だ。母親はフィリピン人で、父親もフィリピン人、母親が日本で再婚し、4歳か5歳のころに母親に引き取られて来日、以後ずっと僕のクリニックで診ている。
小学校の低学年のころに深夜に外を出歩いている彼女を見かけたことがあり、どうしてこんな時間にと心配したこともある。母親が夜の街で働く間、フィリピン人仲間のアパートなど転々としてあずけられていたらしいと聞いた。診察室でYちゃん、大きくなったねと話しかけても浮かない顔つき、どうしたの?と訊ねると、「私、家出してるの」と一言。いまは「保証人」の家にいるそうだ。幼いころから母親の気にいらないことがあると殴られることがあったそうで、今回はYちゃんがアルバイトを掛け持ちして疲れ果てたことから口論となり、母親が逆上してベルトで殴られたという。Yちゃんはそのまま警察に行き、これはこどもに対する虐待だと警察官に訴えたらしい。施設に入りたいと訴えたが、母親の話も聞かなければという警察官の勧めで、いっしょに母親のいるアパートに戻ったところ、母親からどこにでも行けと言われて「親に捨てられたんです」と淡々と話してくれた。その後、母親からお金を貸してほしいという連絡があり、「フィリピンに送るお金なんか必要ない、こっちでこんなに困っているのにどうして送るのかと思う。母親はフィリピンに貸している家が二つもあって、三つ目の家を建てている最中で、そんなためのお金を送る必要もないと思う」と続ける。この話、すべて彼女の言うことに嘘偽りがないのか、僕には知る由もないが、母親の行動については別のフィリピン人から聞いた通りなので、大きくまちがっていることはないと思う。救いはYちゃんの成績がそこそこいいことと、昨日も同じ制服を着た友達がずっと診察室の外で待っていてくれたことだろう。
  • 2017/12/15 14:00
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ペルー人男性57歳、水虫らしいと来院したようだが、拝見したところ、乾癬のようだったので皮膚科に行っていただいた。先日から繰り返し、包帯交換している腹部の膿瘍で来院したフィリピン人女性、ようやく治癒に向けてのめどがついてきた。カンボジア人女性47歳、夜中にトイレに行きたくて目が醒めてしまい、トイレに行った後は寝られないので睡眠導入剤が欲しいとのことだが・・・尿道炎でもなく、過活動膀胱と考えられるので、まずはその治療をすべきで、治療がうまくいけば、トイレに起きる回数も減り、寝られるはずと話したが・・・なかなか納得できないようで・・・とうとう、ベタニスとマイスリーの両方を処方することになってしまった。昼休みに日経BP社の方が来院、近未来の2040年の外国人医療について質問をされたが・・・僕の話の内容があまりにも多岐にわたっていたようで、困っていらっしゃるようだった。いったい、どういう内容の記事になるのか、不安になった。もしかしたら企画自体が没になるのかもしれない。夜になって県医師会の会議へ。会議の後の懇親会で、副会長先生と話しているうちに外国人医療の話になった。僕があることを発言したところ、「ほう、先生は外国人の味方だと思っていたけど、そういう発言もするんだねえ」と言われた。ああ、また誤解されていたのだなと気が付き、「外国人は日本語がわからないなどさまざまなハンディを背負っている、そういうことに関しては人道上支援をしなくてはいけないと思う。しかし、日本人にも行わないような種類の過剰な支援を行うことは日本人に対する逆差別になるのでそれはすべきではないという考えでずっときています」と話した。
  • 2017/12/14 9:00
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隣のS市からやってきたアメリカ人女性24歳、声がハスキーボイスになり、前日はほとんど声が出なかったと言う。体温の上昇はないが、咳も痰もあり、いわゆる風邪と判断して内服薬を処方した。日本が好きで、仕事をやめて来日、いまは公立学校で英語を教えているのだそうだ。なんとなくうれしくなった。中国人女性49歳、初めは薬だけ欲しいと受付で言ったらしい。カルテを見ると12月1日にサイレース2ミリを1日1回30日分処方している。本人を診察室に呼んで事情を聞いた。すると「12月16日に中国に一時帰国するので日本に戻るまでの分が欲しい」とのことだった。サイレースなどの入眠導入剤は公的保険の運用上は30日分以上処方してはいけないことになっている。彼女が日本に戻るのは2月だそうで、60日分など処方できるわけがない。まだあるんじゃないの、12月1日に30日分処方したのだから・・と話すと、「寝られないので2個飲んだ日もあり、あまりない」という返事。じゃ、どうするの?と少々ふてくされた態度になりだした。彼女に説明したことは「僕がいじわるしているわけではなくて、公的保険運用の法律でサイレースなど入眠導入剤は30日を超えて処方することができない、処方するとお金がクリニックに支払われなくなる」そして「サイレースの最大使用量は1日2ミリすなわち1錠であって、2錠内服してはいけない」というこの2点。彼女が「先生の顔、怖い。こんな怖い顔した先生、初めて見た」と話を別の方向に持っていこうかというようなことを言い出した。「怖い顔をしているのではなくて、これはあなたに真剣に話をしているからだ、この件は僕の裁量でどうかなることではない」と何度も話をしたところで、どうやら僕が折れることはないと判断したようだ。じゃ、どうする?と言われても方法は自費で処方することしかない。保健を使わない自費で・・・・と言い出すと、それは高いでしょうといやがるようす。まずは費用を聞こうと話し、近くの調剤薬局に電話して事情を話して費用を計算してもらった。さほど高額にはならなかったので、彼女も自費払いで同意してくれたのだが・・・・難儀した。
  • 2017/12/12 9:00
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先日から激しい頭痛でやってくるペルー人男性27歳、9日の土曜も「朝起きたら、すでに激しい頭痛があった」と仲間に抱えられるようにやってきた。前日には診察をお願いした脳外科より検査では何も異常がない旨の情報提供書が届いていた。男性であることや短期に続けて激しい頭痛がおこっていることを考えると、片頭痛ではなくて群発性頭痛かもしれない。やはりイミグランの注射は効果があるようで、ベッドで寝てもらい、注射して部屋を暗くしておいたら、昏々と寝ていた。1時間ぐらい後に、別人のような元気な顔つきになり、帰って行った。これでは会社で仮病とまちがわれるのも無理はない。たしか群発性頭痛の場合、発作は2~3週間程度、断続的におこると聞いていたので、イミグランの自己注射キットのことも話しておいた。内服薬ではあまり効果がないはずで、土日や夜間を考えると手元に自己注射を置いておいたほうがいいと思ったからだ。フィリピン人女性34歳、左の乳房の下方に大きな膿瘍を形成している。すでに蜂窩織炎もひきおこしていて、抗生剤の点滴注射をおこなって3日目、ようやく発赤部の面積が小さくなりはじめたような気がする。本来なら切開排膿を行いたいところだが・・・一定の面積を持って膿が表面に出てきており、この時点で切開を加えると出血が止まらないだろうと予測されるため、患者の苦痛の顔を見ながら、圧迫して膿を出している状態。あと年末まで2週間、それまでにはなんとかなるだろう。
  • 2017/12/11 9:00
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大和市から生活保護者の医療券が送られてきた。今回分をみると19人のうち、外国人が6人だった。大和市だけでなく、近隣の市からもその市に住む生活保護者で僕のクリニックに通院してくる人たちの医療券が送られてくるが、これよりもっと外国人の比率が高い。日本に住んでいる外国人は全人口の1.7%前後であるはずなのに、僕のクリニックに通院してくる生活保護者に限っていえば、30%近くが外国人ということになる。いま、世の中は外国人観光客狂想曲ともいえるような状態と思う。富やビジネス チャンスを運んできてくれる救世主のように思っている人たちが医療界にも少なくないようだ。しかし、観光客ではなく、我々の隣人として地域に住んでいる外国人の現状はこの数字に表れていると思う。生活保護になってしまった理由は日本人同様、さまざまなのだろうが、一度入り込むとなかなか抜け出せないし、抜け出す気がないのではないかとつい疑ってしまうような人たちも散見される。労働力不足を外国人で補おうという動きも盛んだが、こういう面もみながら国には指導をしてほしい。僕のクリニックには近隣の市からも外国人患者がやってくる。多くは日本語が不自由な人たちだ。小児科の予防接種、健診にしても問診票の内容を理解して記入することができない。それで近隣の綾瀬市、座間市にはお願いして国籍を超えて、希望者には市外の当クリニックにおいても予防接種や健診が受けられるように許可をいただいている。「国籍を超えて・・・」と書いたのはフィリピン人など外国人女性が日本人男性と結婚して生まれたこどもは日本国籍になるのだが、母親が日本語を理解できないという状況があり・・・こういうケースは「外国人の予防接種や健診はいいですよ」という許可をもらうと抜け落ちてしまうからだ。こういうお願いは決して僕のクリニックの儲け仕事ではなく、患者にとってはいつも診察を受けるところとちがう言葉の通じない医療機関で予防接種や健診を受けることの困難さを避けるためであり、そういう患者を受け入れざるをえない医師にとっては、問診票の内容を十分理解しないまま、予防接種をしてしまって副作用などが出る、そういうリスクを回避することになるだろうと思ってのことなのだが・・・つい最近だが、大和市内南部と隣の横浜市泉区にかかる団地からやってくる人たちのために横浜市の医療に関係している人に当クリニックでの予防接種、健診など許可をいただけないか、お願いしてみた。過去にもはっきりと断られたことが2回あるのだが、今回も「それは無理」という言葉で終わってしまった。
  • 2017/12/9 9:00
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午後3時から背部の大きな脂肪腫の摘出を予約していたフィリピン人患者54歳、時間になってもやってこない。午後5時45分より県医師連盟の執行役員会が横浜で予定されていて、その後に引き続き県医師会の会もあり、遅刻ができない。彼女は過去に自分からこの背部の脂肪腫の摘出をお願いしておきながら2回すっぽかした過去がある。一般的に脂肪腫の摘出は外科の経験がある医師にとっては簡単なことなのだが・・・この脂肪腫は大きさが4センチもあり、かつ背部の深いところにある感じがしていたので、そうそう簡単には終わらないだろうと3時に約束したのに・・・もう来ないならいいやと思っていた午後4時ごろになって彼女が現れた。クリニックのスタッフが時間に遅れるのは困ると話しているのが聞こえた。4時45分にはクリニックを出なければならないこともスタッフは知っていたので、「先生、いま来たけど、どうしましょうか? キャンセルして別の日にしましょうか?」と訊ねてきた。連絡なく遅れてきたことには少々腹がたったが、この日を逃したら「次の日」はないのではないかと老婆心が働いてしまい、そのまま摘出を行った。遅れてきた理由について、「怖くて迷っていた」と話していたが、いずれにしても連絡をくれるべきとだけ話した。思った通り、脂肪腫は深いところにあり、難儀はしたが、20分程度で終えることができた。
  • 2017/12/8 9:00
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前々日にフィリピン人のお子さん9歳、母親からメールがあり、インフルエンザの予防接種を行うことになっていた朝、母親から、「こどもが学校に行ってから行くので遅くなります」というメールが入っていた。あれ、予防接種を受けるのはこどもではなくて母親なのかな?と思い、診察を始めたが・・・昼近くになっても母親がやってくるようすはなく、午後になって忙しさで忘れていた午後4時半ごろ、こどもを連れて母親がやってきた。やはり、接種を受けるのは母親だったわけだ。クリニックの診察時間は5時までなので、厚労省の指示通り、副作用出現など見極めるために1時間経過をみることができない。するときょう接種ができないことになり、へたをすると接種のチャンスを失うかもしれない。そう考えて、接種のあと1時間クリニックに残っていただいた。母親からはローマ字でメールが来ていたが、書くのはABCを使ったローマ字でも、書いた日本語の内容をどこまで理解できていたのか、ちょっと疑わしい。そして母親が英語を書かなかった理由、それは英語が苦手あるいは理解できないからだ。フィリピン人でも英語が理解できない人はたくさんいる。カンボジア人女性81歳、日頃は別の慢性疾患で拝見しているのだが、風邪をひいてしまい、21歳の孫娘がついてきた。孫娘は日本生まれで、小さいころは僕のクリニックの小児科に通院してきていたのだが、こんなに大きくなるとは。感心したのは彼女がおばあちゃんとカンボジア語で話していたことだ。両親が外国人でも日本の小学校に入ると、多くの場合、母国語を忘れてしまうものなのだが・・一生懸命話しているカンボジア語、おばあちゃんからすると少しわかりづらいらしく、聞き返したり・・・ほほえましい光景だった。
  • 2017/12/7 9:05
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中国人男性24歳、HIVの即日検査に来院。陰性と告げたとたんに手にした鞄を床に落として崩れ落ちてしまった。しばらくして「先生、ありがとう」と。心配なことから半年を経過しているというので陰性で問題ないと思う。それにしても来日して1年であの日本語とは・・・若いってうらやましい。フィリピン人女性41歳、s-GPTが70程度の高値で検査を行ったところ、HA抗体が相当に高値だった。ほかの疾患もあり、フォローしていて今回、3か月ぶりに肝機能をチェックしたところ、GPTは120まで上昇していた。きっと今までもGPTが上昇したり下降したりを繰り返してきたのだろう。ウルソを処方して経過をみることにした。それにしても東南アジアの人や南米の人にはHA抗体陽性の人が多い。GPTが100に至らないような軽度の上昇を示している人に検査してみると、ほぼ100発100中だ。ペルー人女性50歳、右の季肋部痛みがずっとあるそうで、超音波でみると胆嚢にしっかり石があった。痛みもあるし、手術を勧めたのだが・・・あの日本語力では病院に受け入れてもらえるかどうか、心配になった。近くの公立病院の外科に情報提供書を書いた。
  • 2017/12/5 9:00
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11月25日の土曜日、小児科が休診のせいもあり、外国人患者は12人で土曜日にしては少なかったが・・・12月2日、おとといの土曜日は23人、土曜としてはほぼ平均的な外国人患者数だった。25日に見学に来てくれた川崎医科大学のM君にはなんだか申し訳ないような気がしてならない。ベトナム人のスタッフが月に一回、来院してくれる日だったので、やはりベトナム人が多かった。国籍別ではベトナム人8人、フィリピン人6人、ペルー人5人、タイ人2人、中国人、スリランカ人各1人だった。日本人を含めた全来院患者数は83人だったので、外国人は27.8%を占めたことになる。それでも滞ることなく、診療が進んでいくのは医師だけでなく、看護師、受付事務職員みんなが外国人対応に慣れているからだと思う。そういう点では一番近い調剤薬局のスタッフもそうかもしれない。たくさんの外国人の方が来てくれるのも、そういう慣れた対応のためではないかと思う。先日、片頭痛でやってきた27歳のペルー人男性、また頭痛でやってきた、朝、目が醒めたらすでにズキンズキンと痛くなっていて、それからトリプタン製剤を内服したが、痛みがとれないから来たと話してくれた。トリプタン製剤は痛みが「十分に」来てしまってから内服したのでは効果がないはずなので、これはいたしかたないと思い、再度イミグランを注射して寝てもらった。もしかしたら群発性頭痛かもしれない。こんなに何度も頭痛がおきるのでは脳内のなんらかの疾患は否定しておくべきと考え、近くの脳外科に診察をお願いした。
  • 2017/12/4 14:23
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ベトナム人男性31歳、のどにつかえ感があるとやってきた。10年以上日本に住んでいるという割にはむずかしい話は全くわからないようす。たぶん日本育ちだと思う「めい」が付いてきた。この「めい」に先生、久しぶりとあいさつされたのだが、まったく記憶にない。つかえ感がある≒がんというわけではないが、可能性は低いがそういうケースもなくはないので、まずは内視鏡検査を行って可能性を否定すべきなのだが・・と話した。話しながら考えたのだが、1月まで1日二人の午前中の内視鏡検査枠は大和市がん検診の人でほぼ予約されつくされている。検査をするとなると午後になるのだが、それも具合の悪い人で来週はうまっている。もしやと思って「きょうは食べていない?」と訊ねると、食べていないとのこと、「めい」が「きょうしか付いてくる時間がない」と言う。こういう経過で「きょうやらざるをえない」状況に追い込まれてしまった。不思議なことは、つい先日のパキスタン人のケースといい、予約なく急に内視鏡検査をしてほしいという外国人患者が来た日に限って、比較的すいている。きのうも寒くて小雨で、彼らがやってきた時間帯は待合室には数人の患者しかいなかった。10時半からの予約の内視鏡検査の前にやってしまおうと決断。すぐにでも前処置を始めようとしたら、看護師が「先生、いま、缶コーヒーを飲んでいましたよ」と教えてくれた。あわてて水を大量に飲んでもらい、右側臥位で15分ほどすごしてもらってから検査を行った。少しだが、コーヒーが残っていて、吸引した。結果的に十二指腸から咽頭喉頭部まで異常は認めなかった。写真を見ながら説明、安心したようで帰って行った。
  • 2017/12/4 9:00
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