AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年9月13日火曜

平成23年9月13日火曜

以前は昼休みの時間帯に大腸内視鏡も行っていたが、医師会の仕事で昼休みなどないに等しい。大腸内視鏡は油断したり、時間がないとあわてると合併症を起こすことも多い検査だ。市立病院に勤務していた若い専門医がふたり相次いで開業したので僕はもう例外的に今までようすを見ていた人だけ、頼まれたら大腸内視鏡検査を行い、あとは若いばりばりのふたりに紹介させてもらっている。なのに・・・先月からやってきている横浜在住のフィリピン人女性、どうしてもここでやってほしい、通訳がいるからという。やはり英語で話しても母国語であるタガログ語で表現するのとはちがうのだろうなと思った。こういう感覚は日本人にはわからないのだろう。でせがまれてせがまれて、とうとう今日の昼休みに大腸内視鏡を行うはめになった。興奮したり、過度に痛がったりしてあばれると危険とも思ったが、思いのほか簡単にあっけなく終わってしまった。「どこに行っても検査してくれない」は大げさだとしても、ああだこうだと症状を言うとうるさい人と思われるのかもしれない。午後になってフィリピン人男性のアテロームの摘出術。アテロームの小さいものはふくろを破かずに摘出するのも比較的簡単だが・・彼のは背中の上部に直径6センチ以上に育ってしまったアテローム、だれがどう見ても摘出は大変だ。あのあたり、そもそも皮膚が厚く、おまけにあの大きさのアテロームを摘出したら大きなデッドスペースができてしまい、とてもじゃないが縫っただけでつぶすことは困難だ。切開して本体に近づくに従い、波動を感じる。案の定、一部は膿となっていた。中味を摘出してかきだしてからふくろを摘出、そして蒸留水とイソジンで何度も洗ってガーゼドレーンを挿入して荒く縫った。細かく縫えば行き場を失った細菌がまた膿になりかねない。だからあれほど「できるだけ早くやろうね」と勧めていたのに。こういう「ほおっておいても入院なんかしません」なんて病気だと決心がつかないのだろう。しかし「やりにくい」状態になってやらされる僕などたまったもんじゃない。なんで俺なんだと心でぼやきながらたっぷり40分かかってしまった。摘出手術中、ずっと彼の「ドク、ごめんなさい」を聞いていた。
  • 2011/9/13 16:56
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