AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年9月10日土曜

平成23年9月10日土曜

金曜日、いろいろとバラエティに富んだ人たちがやってきた。ペルー人の9歳の女の子、月曜に飼い猫に噛まれたとのこと。右足の親指の爪のわきを押すと膿が出てくる。かわいい黒い瞳に涙。51歳のフィリピン人女性、この3カ月生理がない、妊娠ではないかと心配してやってきた。ええっ妊娠?と思ったけど、どうしても検査してほしいというので検査、もちろん妊娠反応は陰性。恥ずかしいと言い残して帰っていった。会社の検診で胃のバリウム検査で胃炎と言われ、精査してほしいと来院。都内の大学病院に行ったところ、12月までいっぱいと言われたとのこと、本当に病気なら3カ月待っていたら病気によっては悪化してしまうだろう。検診結果を見ると別にがんを疑われているわけではないので緊急性はないと判断、2週間後に内視鏡を行うことにした。ペルー人の男性、右の大腿に紫色がかった病変がある。本人はがんかどうかを心配しているようだ。見たけど見ただけでは僕にはわからない。皮膚科の専門医に紹介すると言ったら、いま言ってきたという。どこに行ったのかと尋ねたら、携帯電話を取り出す。なんだろうと思ったら先に行ったその皮膚科の医療機関の玄関の写真があった。よく見ると内科の先生で皮膚科も診ていますという先生だった。こういうことは外国人にはわかるまい。もしかしたら日本人にもわからないかもしれない。日本では開業するときに○○科と標榜するには何の研修も不要だ。ただ保健所に届けるだけ。普通の感覚なら自分に自信のない科目など届け出ないのだが・・・届けてしまうとこうなってしまう。たとえば長年、外科の訓練を受け専門医でやってきた僕が開業するときに皮膚科や耳鼻科も届け出ると認められてしまう。これはやはり何か違和感を感じざるをえない。彼には「ほんとうの」皮膚科専門医を紹介した。午後になって片頭痛のフィリピン人女性、とうとう生活保護になっていた。日本人のだんなさんがひどい糖尿病なのに料理はまったくせず、いつも夜、スーパーで安くなった惣菜を買いまくっている。きょう尋ねたらだんなさんはけっきょく腎不全を併発して入院してしまったとのこと。こういう綱渡りの生活、いつまでするのだろう? 右腹部が痛いときのうやってきたベトナム人女性、中性脂肪値が400を超えている。このせいで右腹部が痛いというわけではないと思うのだが、本人がなぜか納得して帰ってしまった。一応、食事療法を指示した。そういえばタイ人の通訳に血液データーの説明を通訳してくれるときに僕が中性脂肪が多いというと「カイマンが多い」と訳していることに気がついた。カイマンとは脂肪という意味だ。医学的な中性脂肪というのとはちがう。このあたり、どのように適切に訳すのかを話し合わねばならない。たとえば「カイマン ユゥッユゥツ」と言うと「脂肪が多いよ」という意味になり、タイ人患者は自分の体の皮下脂肪をつまんで笑う。でも中性脂肪と皮下脂肪は全然ちがうものだ。英語ならともかく、他の「特殊」言語ではこういう訳のまちがいをされても違うと指摘できない。気をつけなければいけない。予防する方法はなにしろやさしい言葉で通訳担当者が誤訳しないような日本語を話してあげることだ。それにしても自分のタイ語能力もいつのまにかここまであがったかと感無量になる。夕方にやってきたフィリピン人女性、特定健診を受けた結果を持ってきた。はじめてこういう検査を受けたというので、特定健診は40歳から始まる検査だって教えてあげたら、知らなかったらしく、それじゃ年とったってことねとがっかりしていた。肝機能が悪い。よく聞くとフィリピンにいるお兄さんがB型肝炎だというのでウィルス性肝炎の検査を行った。そういえば内視鏡検査を予約していたペルー人男性、何の連絡もなく来なかった。日頃からいいかげんなところがあるので来ないかもとは思っていたけど、これで明日来て「してくれ」と言われても困る。胃がん検診で混雑して予約がとりにくいときにこういう事態はちょっとがっかり。
  • 2011/9/10 9:00
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