AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2017 11月 » »
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 1 2
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

平成23年9月4日日曜

平成23年9月4日日曜

3日土曜の終りにフィリピン人の一族がやってきた。奥さんはものすごい肥満、高血圧に高脂血症、だんなさんも右にならえ。だんなさんも終わったころで下にカルテがもう一枚、おおっ、甲状腺機能亢進症の25歳の女性、親子ではなく、姪だそうだ。カルテの上に発熱、咳と書いたメモが付いている。きょうはこういう症状で来たという意味なのだか゛。彼女、甲状腺機能亢進症での初診は2009年12月17日、脈も速く、眼球も突出していて見ただけで診断がついた。血液検査の結果を待たずにメルカゾールを大量処方、1ヶ月半かけて減量していき、甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモンも正常範囲内に戻り、メルカゾール5ミリを朝夕食後に1錠ずつでコントロールしはじめた。彼女には来るたびにメルカゾールを突然中止するとショックになりかねないから絶対にだめ、ひとつ多く飲んでみようかなあなんてのもだめ、なにしろ僕の言うとおりに内服するようにと話しておいたのに・・・
2010年の2月27日を最後にぷつっと来なくなり・・次にやってきたのが2011年2月21日。再び動悸など甲状腺機能亢進症の症状あり、苦しくてやってきたのだ。初回同様にメルカゾールのコントロールを開始し、4月になってようやく落ち着いたと思ったら4月30日に3週間処方して次にやってきたのが7月4日、2週間前にメルカゾールがなくなったというので、それまでも飲んだり飲まなかったり、いいかげんに内服していたはず。毎度のことだが、どうして来ないかと尋ねたら「仕事が忙しい」と。僕のところまで来るのが遠かったら、あるいは仕事の時間に合わなかったら他の医療機関でもいいから行きなさい、紹介状を書くからと言っても、ちゃんと来ますというのでまたメルカゾールを処方したら・・・次にやってきたのが9月3日。また本人がすまなそうな顔をして「ごめんなさい」というので、僕は怒っているのではなくて、あなたの体を心配しているだけなんだと話した。こういういい加減な通院、いいかげんな服薬管理はフィリビンではよくあるそうで、タイの親友も「タイでもそうだ」と言う。わかっているのはどうも僕が嫌いだから来ないというのではないらしい。こういうケース、よくあることだ。これを読んでくださっている医師、看護師の方がいらっしゃったら覚えておいてほしい。彼らがいいかげんに通院してくるのは決してあなた方が嫌いなわけじゃない、ただ自分の国でしているとおりのことをしているだけなのだ。それが証拠に困ったらまたやってくる。だから怒ってはいけない。怒って言うことを聞いてくれるなら僕なんかいつでも怒る。常に口をすっぱくして説得すること。言うべきことを言っても聞いてくれなければ、しょうがない。結果は患者である彼らが責任とらざるをえないのだから。あまり気持ちを入れすぎるとむなさしを感じてしまう。
  • 2011/9/4 9:00
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1632)

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://amda-imic.com/modules/blog/tb.php/90