AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年8月31日水曜

平成23年8月31日水曜

台風12号が首都圏に近づいている。まだきょうの朝は晴天。きのうは午後になってペルー人の女性が特定健診の結果を聞きに来た。けっこう太っているのに血圧正常で中性脂肪やLDL-コレステロール、肝機能などすべて正常値なのでうんと褒めてあげたら、本人が「わたし、ただ大きいだけ」とにっこりして言う。これには爆笑した。いえいえ、あなたの場合は「大きい」のではなく「太っている」というのよと教えてあげようかと思ったけどやめた。ただ彼女の場合、いっしょに行った肝炎検査でHBs-抗原が陽性なので、B型肝炎のキャリアということになる。まず本人についてはHBe-抗原の有無を調べてもし陽性なら今後の治療について考えねばならない。ここまでゆっくりと日本語とスペイン語ちゃんぽんで話をしたところで彼女の顔つきが険しくなってきた。どうして感染したの?と聞く。おおっ、なかなかいい質問だ。お子さんが3人いるというので垂直感染の可能性について説明し、お子さんも検査したほうがいいよと話す。お子さんがいるということは旦那さんがいるはずなので今はB型肝炎は主にセックスで感染すると言われているから旦那さんも検査したほうがいいよ、緊急じゃないけどと話したら、わかったと部屋を出て行った。すると看護師が「先生、彼女の旦那さんって○○さん?」と別の男性患者の名前を挙げる。えっ、そうなの?と返すと「だって、待合室にいて二人くっついて話してますよ」と言う。○○さんも長年、僕のところに通ってきている人だ。まさかと思っていたら彼女が部屋に戻ってきた。「あのね、旦那さん、ここにいるし、こどもたちすぐに探してくるからきょう検査いい?」と言う。やっぱり旦那さんだったんだ。ここで僕は妙なことに気がついた。彼女は国保に加入、3人のこどもたちも彼女の保険すなわち国保に加入、しかし旦那さんである○○さんは生活保護。これは別所帯として役所に登録していなければありえないはず。おかしい。それとも旦那さんっていうのが「旦那さんもどき」なのだろうか。「旦那さん」=「いま、同居している人またはいまのセックスパートナー」。こういう話はペルー人に限らずよくある。すべてではないが大和市をはじめとする多くの市町村では生活保護で医療を新たに医療機関で受ける場合は、まず最初に役所に寄って医療券というのをもらってこなければ原則受けられない。医療機関側で勝手に診療してしまった場合は緊急時を除くと役所から目玉を食らうことになるし、下手をすると医療費が支払われないということのもなりかねない。というわけで家族の人たちの検査は後日ということになった。ところでたびたび書き込みしている米国人の統合失調症を抱えた女性、夕方それも診察終了の30分前になってやってきた。いつもの彼女はえんえんと自分の主張をし、こちらの言うことを聞いてくれないので30分などすぐに経ってしまう。ところがきのうは物わかりがいい。話の脈絡はいつもの通り、はちゃめちゃなのだが、本人がなにかを納得しているのか、しばらく話して部屋を出て行った。やれよかったと思ったら受付の職員が「先生、なんだか受付で怖い顔をしてにらんでいて動きません」と言う。行ってみると確かにその通りの光景、英語で何かを話しているのだが、よく聞いても聞き取れない。二言三言、話して部屋に戻ってきたが、いったんクリニックの出入り口のドアを出てまた戻ってきて仁王立ちになっていると職員が怖がって言う。けっきょく僕が再度出て行ったらその姿はもうなかったが、こういうことを繰り返されると困る。数か月前に南林間の横浜銀行に行き手続きをしていたら、突然至近距離で怒りの大声が聞こえた。思わず振り向くと彼女だった。対応していた窓口の40代と思われる女性の顔が戸惑いと驚きでひきつっていたし、中にいた客の視線が集中していた。米軍関係の病院では精神科治療を受けているのだが、それではだめだということなのか。僕の専門外なので判断のしようがない。早く適切な精神科治療を受けてほしいものだ。
  • 2011/8/31 8:56
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