AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年8月20日土曜

平成23年8月20日土曜

皮下挿入型の避妊薬を摘出したいが紹介してほしいという電話が長野県からあった。摘出してほしい人はスペイン語を使う人のようだ。いつも不思議なのだが、どうして地域の医療機関の外科医が摘出に躊躇するのだろう? あれは合成樹脂の弾力ある細い棒が数本、上腕の内側の柔らかい部分の皮下に数本が扇形に埋め込まれていて、棒の中の白色の薬剤がゆっくりと溶けて体に吸収されて避妊の役割をなすものだ。欧米、アジアでもタイなどではよく使われている。日本では保険診療では許可されておらず、日本人の医者にとっては「未経験」ゾーンの代物だ。だから取ってくれと言われてもよくわからないものを取っていいのかどうか迷うのかもしれない。肩に向かって扇形に挿入されているので扇の部分に局所麻酔を行って切開を加えるとものの数分で摘出できる。たったこれだけで僕のクリニックに静岡や栃木、山梨からやってきた南米の人たちがいる。交通費と時間を考えたらほんとにかわいそうになってしまう。近くの産婦人科の先生からブラジル人の女性が卵巣のう腫なのだが内視鏡手術ができてブラジル語またはスペイン語で対応できる医療機関を教えてほしいという電話があり、こちらはAMDA国際医療情報センターに問い合わせてくれるよう、電話番号を伝えた。きのうといい、なんだか僕自身がお助け機関のようになってしまっている。日本人の男性、真っ赤な血尿が出たと真っ青になってやってきた。いかつい大男だ。ついてきた奥さんはフィリピン人、だんなさんが病院嫌い、医者が怖いということでついてこないと受診しないで帰ってきてしまうのが心配でいっしょに来たと話してくれた。いろいろと話を聞いて、やはり泌尿器科を紹介すべきと開業医仲間に電話して話を始めたら、患者が突然、「あっ先生、すみません、血尿じゃなくて血便です」とのこと。あわてていたということだが、こちらもこんなこと初めてで驚いた。泌尿器科医にはわけを話して電話を切った。
  • 2011/8/20 9:00
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