AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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2011年7月25日月曜

2011年7月25日月曜

久しぶりにベトナム人の女性、来院。しばらくベトナムに帰っていたらしい。お尻から太ももにかけて痛いと言うので坐骨神経痛かと思ったら、ベトナムで妹さんの運転するバイクの後ろに乗っていて、道路にあいた穴にはまって転倒、打撲症だったみたい。カンボジア人の女性、糖尿病も治療中なのに血糖値が急に悪化して250を超えている。尋ねてみると体がだるくて家の近くの医院で10日間点滴を受けていたとのこと、点滴の中に糖が含まれていたのだろう。これだから怖い。自分がどのような病気でどういう薬をもらっているのか、うまく説明できなかったか、しなかったのだろう。日本人もそうだが、常日頃、ほかの医療機関にかかっている人を診るときにはそこでの病名、治療についてしつこく尋ねておかねばならない。「大きな病気はありません」を信用しきってしまうと痛い目に会うときがある。昼近くになって近隣の市よりパキスタン人がやってきた。流暢な日本語、昨年アフリカでマラリアに罹って治療したが、まだ発熱、下痢があるとのこと、そしてどこの医療機関に行ってもわからないと言われ、役所に聞いたら僕のところに行けと言われたとのこと。いろいろと質問してみると毎晩、決まったころに発熱があり、下痢もあるらしい。昔、カンボジア難民でマラリアの人を診たことがある。たしか三日熱と四日熱というタイプがあるような気がしたが、いずれにしてもマラリアの診断は採血して顕微鏡でマラリア原虫を確認することであるが、これがむずかしい。なぜかというと発熱した時しかマラリア原虫は血液に出てこない。彼の場合、毎晩夜になると発熱するというのでお昼に病院に行って採血してもマラリア原虫は見つからないはずだ。こうしてみると僕では治せないが、とりあえず、マラリアに対する最低限の知識はあってそれを話、適切な医療機関を紹介できるという点ではお役にたてたかもしれない。母校慶應の熱帯寄生虫学教室に電話したが、いまは外来診療はしていないということで国立国際医療センターを紹介した。こういうときにどこに連絡したらいいのかということが皆さん、わからないのだろう。「みんなね、気持ち悪がって困るよ、この病気、感染しないのにね」と彼。その通り、人から人へは直接は感染しない。知識がないとこういう「風評被害」をつくってしまう。
  • 2011/7/25 13:30
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