AMDA国際医療情報センター
ブログ カレンダー
« « 2017 11月 » »
29 30 31 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 1 2
プロフィール

小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

続きを読む
supporter
login

平成23年7月15日金曜

平成23年7月15日金曜

とうとう来なかった。やっぱり来なかった。保健福祉事務所から紹介されてきて医療費未納になっているタイ人女性、月曜に同行しようと訪ねて行った保健福祉事務所の担当者に「電車代がない、人に貸したお金五千円が火曜にお金が入るから木曜にひとりで行く」と言ったそうだ。その木曜はきのうだったが、来なかった。彼女の場合、「どうしても薬を内服していなければならない病気」なのに来なかった。「いいかげんに飲むと効果がないばかりか、まわりにも迷惑をかけかねない」のに来なかった。僕のつたないタイ語では心配なので、某病院に入院中のときから「理解ができないためにいいかげんになっては困る」と考え、いつも通訳を入れており、十分に自分の病気も状況もわかっているはずなのに来なかった。10時過ぎにペルー人女性、甲状腺機能亢進症で3月に一回来たっきり。以前の記録をチェックするとメルカゾールを1錠5グラムを一日三回一回2錠で処方してある。当時の血液検査も甲状腺ホルモンが異常に高値で甲状腺刺激ホルモンが異様に低い。なぜ、こなかったの?と聞くと「忙しかった」、どうしてきょう来たの?と聞くと「ドキドキして苦しくなってきたから」。メルカゾールはすこしずつ減量していって維持量で使うから始めは短期間で何回か来てもらうよ、なぜかというと・・・メルカゾールの使い方もしつこく話したのに・・・ごめんと言われても僕じゃなくて自分の体に言ってあげてほしい。 12時直前に例のタイ人女性、ひとりでやってきた。窓口できょうは全くお金がない、8月5日に旦那さんがやってきて支払うと言っているがどうしましょうかと看護師が走ってきた。月曜に保健福祉事務所の人が訪問した時には火曜に人に貸してある五千円が入るから行くと言ったそうだが、やっぱりね。前にも書いたがどういう事情のある家庭かは知らないが、4月5月のお金は調剤薬局も含めて未納、6月に日本人のだんなさんと来た時にまず4月5月の未納分を支払ってもらったところ、当日の6月分がない、そして今月の7月分と今日で二カ月分未納。6月にだんなさんと来た時、だんなさん、クリニックの外にいて入ってこようとしない。初めてやってきたのだから奥さんの病状を教えてほしいとかお世話になってますとか何もない。きょうだってお金がまったくないのに受診というならだんなさんから一言、事前に電話があってもよさそうなものだが、そういう人ではないらしい。けっきょく2ヶ月分、1万5千円近く未納となった。すぐに保健福祉事務所に電話し、8月5日に旦那さんが支払いにこなかったら次回から無料では診ないと伝えてほしいと告げた。これって人でなしだろうか。お金がないから支払えないと言い張る両手に山ほどスーパーの買い物、帰り道、親子3人で自動販売機で飲み物を買ってぶらぶら歩くのを見たとき、自分でやる気のない人たちに尽くすことのむなしさをいやというほど感じた。自分でなんとかしようという気持ちがなくて、全て人の好意をあてにして生きていけるのかしらと素朴な疑問。それからすぐに往診へ。食欲もなくなった。
  • 2011/7/15 13:41
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (1679)

トラックバック