AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年7月8日金曜

平成23年7月8日金曜

さて地域で外国人医療をやっていこうとすると行政との交渉が欠かせなくなる。たとえば予防接種。僕のクリニックにやってくる外国人で大和市在住以外の数字については数日前に述べたばかりだが、そういう人たちの予防接種ってどうなっちゃっているのだろうというのが最初の疑問だった。予防接種は市町村自治体の事業なので、外国人でも外国人登録のしてある市町村の中の医療機関であれば、日本人と同じ条件で受けられる。ところが受けるにはあの難解な面倒くさい問診表に記載をしなければならない。また医師も患者の意志や記載内容を確認することなく接種をしてしまい、事故が起こった場合はその責任を追及されかねない。すなわち外国人患者が日本語を理解するか、医師が外国語を理解しなければ予防接種実施に必要な十分な意思疎通が得られないということになる。そこで外国人の利便性と日本語のわからない外国人に対してこわごわ予防接種をする危険性から地域の先生方を守る上でも大和市在住だけでなく、大和市周辺の市町村に在住する外国人に対しても予防接種がさせてもらえるようにずいぶん前に隣の座間市、綾瀬市には申し込んだ。座間市は外国人に限って、綾瀬市は日本人も外国人も僕のクリニックで予防接種を受けてもいいという決定を市役所にしていただいた。これには地域の医師会のご配慮もいただいてのことでありがたい。いつもの診察は僕のところで・・でも予防接種は市がちがうからどこでしたらいいの?と患者さんに言われたことがあるからだ。ところがその後、横浜市にも同様の申し込みをしたが断られた。僕のところには大和市に隣接する瀬谷区、もっと南の和泉区からたくさんのベトナム人患者がやってくるからなのだが・・・和泉区は大和市の南と接してはいるが、僕のクリニックは大和市の中央よりすこし北に位置し、場所的には「隣接」しているわけではない。当時の和泉区からやってくる外国人患者の実績を付けて申し込んだと記憶してはいるが、「遠く」の医療機関にそういう配慮をしてあげることがなぜ必要なのかと判断されたのかもしれない。残念なことだ。 朝一番でやってきたペルー人58歳男性、中性脂肪793、尿酸8.1で食事療法と内服治療2ヶ月の結果が中性脂肪193、尿酸3.8。すばらしい。ほめちぎってあげた。昼近くに来なってまたまたいやな話。フィリピン人の母親から小学3年の息子が学校でいじめにあっていて、飲み物が入ってた入れ物におしっこを入れられてそれを飲まされたが健康に影響はないか、僕に聞いてほしいと通訳に電話があったとのこと。悲しくなる事件だ。あんなにテレビやラジオでいじめの話し、いじめで自殺したこどもの話をしていて学校で「なにより人が大切」とか「人権の話」をしていてもこういうことがおこる。こういうことは日本人どうしでも起こるが、母親からみるとフィリピン人だからいじめられたのだろうと思ってしまう。以前にも市内の別の小学校でフィリピン人のこどものいじめられた件があり、母親がフィリピン人だからいじめられたと僕に相談に来たことがあった。学校に電話して校長先生と話しあい、担任と教頭先生にクリニックまでご足労願って母親を入れて話しあったことがあった。母親はわかってはくれたが、こどもはとうとう転校していったという。今でも親子ともども病気になると通ってきてくれる。 いやな話の後はいい話で締めたい。英語学校の先生している広東系のアメリカ人女性、3年近く通院してくれたかなあ、診察の後にお世話になったからと北海道旅行のおみやげをそっとくれた。あと2週間で大和を引き払って東北でボランティア、そのあとでアメリカに帰国するのでこれが最後、先生も元気でねと言うのでかたく握手して別れた。
  • 2011/7/8 14:30
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