AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年7月4日月曜

平成23年7月4日月曜

毎日記載している外国人患者の記録から毎月出している統計が出た。先月6月は新規初診患者16人、延べ患者数180人、平成2年1月16日の開業以来の診療実日数は5572日、新規初診患者数7617人、延べ外国人患者数5万644人であった。6月はインフルエンザが流行る時期でもなし、気候のいい時なのでこんなものだろう。クリニックの患者のおよそ10%程度が外国人と思われる。このところ、ずっと変わらない数字だ。新宿から小田急で45分、渋谷から田園都市線で40分、横浜から相鉄線で20分の神奈川県の大和市などという郊外でどうしてこんなに外国人患者がいるのか?国際クリニックなんて大げさな名前付けてやっていけるのか?と思われる方のほうがずっと多いはずだ。そういえば開業するときも散々各方面から言われたっけ。大和市立病院に勤務していて政府系のインドシナ難民大和定住促進センターの無料の嘱託医も務めていた僕としては大和定住促進センターでの研修を終えたカンボジア、ラオスなどのインドシナ難民が仕事を見つけて同センターの周辺にたくさん住んでいたのを知っていたし、インドシナ難民以外の外国人がけっこういることも市立病院の外来受付などを見ていて知っていた。そういう自分が実際に目で見て肌で感じた感覚はなにより頼りになる。今までの新規初診患者のうち大和市在住が3957人、隣接する横浜市610人、綾瀬市605人、藤沢市560人、座間市427人、相模原市377人、海老名市212人、厚木市182人を併せると6930人、全体の90.9%に上る。そう、キーワードは地域医療、外国人医療も地域医療の一部なのである。別に特殊な医療ではない。遠方からわざわざ来る人がいないわけではない。東京都の245人は別としても群馬、栃木、茨城、山梨も数人ずつはいる。しかし医療というものは「一日の診察」「一回の診察」では終わらないことが多い。遠方から来ていただくのはうれしいが、通院できなければ検査も治療もむずかしい。けっきょくはいいかげんなその場限りの医療になりかねない。だからこそぜひ彼らが住む地域の中で外国人を診てあげてほしいというのが僕の切なる願いだ。 昼前にフィリピン人女性とインド人女性来院。インド人はいわゆる風邪。フィリピン人女性、バセドウ病で目の突出もあり、口酸っぱく「バセドウ病は薬をやめると悪くなるから体に何も症状がなくても薬がないという状態にしないように」と毎回話しているのに・・・怒らずにゆっくり丁寧に再度お説教をしながら診察した。カルテを見たら1ヶ月は薬が抜けている。ドキドキすこしするというのでせっかくコントロールされていたホルモン状態がまた亢進しているのだろう。昔ならがっかりするところだが、がっかりなどもうしない。こんなことも織り込み済みだ。きちんと説明をする。そのうえで守ってもらえないことはもはや僕の責任ではない。責任があるないの問題じゃないが。ただ、いい加減にしてさらに悪化してからなんとかしてくれと言われるのも困る。けっきょくはお金ももっとかかることになるのに。
  • 2011/7/4 12:31
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