AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年7月3日日曜

平成23年7月3日日曜

土曜の11時すぎに初診のフィリピン人女性がやってきた。外国人患者の訴えを系統だって要領よく聞くのは難しいことが多い。体のあっちの話、こっちの話、主観が入るからますますわかりにくい。首から上、左半分が痛くて夜中に救急車を呼ぼうと思ったとのこと、死ぬほど痛かったという。しばらく話を止めずに話しきったと思われた時を狙ってこちらから質問した。でわかったことは昨晩から発熱があったこと。これで感染症を疑って血液検査を行ったところ、白血球数が13000近くに増えていた。CRPがまだ正常範囲内であったということは細菌感染がひどくなってまだ一日ということだろう。頚部を左右に曲げようとすると手を振り払うぐらい痛がる。頚部のリンパ節が腫れている。ここが感染巣にちがいない。頚部を冷やすように話し、抗生剤の処方をして終わった。いや終わったはずなのにいつまでも待合室で声が聞こえる。看護師に確かめると日本人のだんなさんと離婚したいということでクリニックのフィリピン人通訳にいろいろと相談しているらしく、通訳も困っているらしい。そういえば腕に大きな傷があり、だんなさんに切られた傷だと言っていたっけ。同じ国の出身者の中に親しい友人がいない場合、クリニックの通訳を頼って彼女と話がしたいためにクリニックに来る人も少なくない。診察のために来るのではない。こういうケースでは一方的な言い分を聞かされるので聞かされたほうも正確な判断ができない。要するにこういう相談には乗れないということだ。クリニックの通訳にも自分のプライバシィーを守ってほしい。このあたりのことは日頃からよく彼女に話してある。通訳は通訳の仕事に徹するべきである。
  • 2011/7/3 20:05
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