AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年6月27日月曜

平成23年6月27日月曜

朝一番でやってきたスリランカ人男性51歳、数週間前から四肢の手足のしびれというがよく聞くと痛みもあるとのことだ。さらによく話を聞こうとしても、以前(1年半前)に足が痛くてそのときにもらった薬でよくなったから同じ薬がほしいと言う。こういう疾患はとらえどころがないときもある。整形外科で診てもらったほうがいいよと勧めても返事がない。返事がないかわりに「仕事中はないけど、朝晩すごく疲れて眠い」と続ける。疾患的には整形外科分野のものと思うが、こちらの話を聞いてくれないのは困る。血液検査などもしたくないとやんわり拒否、これも困る。どんな病気が潜んでいるかの窓なのだが、窓をしめられてはそれもわからない。検査のお金を払うのは患者だからこちらで強制することもできない。診断への手立てを閉ざされてしまうと、どうしていいのかわからなくなる。けっきょく2週間分だけ鎮痛剤と末梢神経炎も考えてビタミンB12製剤を2週間分だけ処方して、これでだめなら整形外科医も必要かもしれないから来るようにと諭して帰ってもらった。母親が糖尿病、父親が心臓病だからと自分の体のことも心配していると言っているのにその先がない。こういう外国人の患者はよくいる。思い込みが激しくてこちらの言うことを聞いてくれない。こちらも途方にくれそうになる。 胃がん検診の内視鏡の検査結果を聞きにきたフィリピン人女性、検査の結果とそれで具合が悪いことを診断書にして1通ほしいとのこと。理由を尋ねると案の定というかフィリピンから呼び寄せた親にいま保育園に預けているこどもの面倒をしばらく見てほしいのでで、自分の健康がよくないと先生から書いてほしい、それで親の在留期間を延長したいという。ポリープ、それも老化現象による小さな炎症性ポリープが一個で何の症状もないのだから具合が悪いとは書けない、書けばそれは嘘になる。書くとしたら「いま、こうです」。という事実しか書けないし、それでは在留期間の延長はできないだろうし、第一、入管が問い合わせの電話をしてくるだろうからそのときに嘘は言えないと告げたらようやくあきらめたようだった。こういう入管への「書類」「診断書」はよく頼まれるが、公文書に準ずるために嘘はこちらが罪に問われる。こちらの主張をきっぱり述べるしかないが、いつも気が重い。
  • 2011/6/27 14:40
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