AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年6月24日金曜

平成23年6月24日金曜

大和市がん検診で胃の内視鏡検査を行うフィリピン人女性、「せんせい、麻酔の注射でよく寝かせてね。去年は気持ちよかった」と話す。胃のなかも同年代に比較してとてもきれい。あっというまに終わった。初診のフィリピン人女性、頭が痛くて目が見えなくなると言うので片頭痛と直感。片頭痛は問診でほとんど診断できる。血液検査やレントゲン、CTなどではほかの病気を除外することはできるが、片頭痛そのものの診断は直接はできない。思春期から始まり、初めに吐き気、ひどいと目が見えなくなる。そして目が見えるようになると割れるように痛くなるという。目が見えなくなるのは前兆だろう。よく聞くと生理中に多いという。生活や天候などのうち、なにかが引き金になって片頭痛発作をおこすことがしばしばだが、女性の場合は生理との関係が深い。片頭痛は女性に圧倒的に多い病気だが男性でももちろん患者はいる。その一人が僕だ。僕の場合は25歳の研修医のときに初めて発作がおこった。病棟でカルテを見ていたら突然目が見えなくなり、どうしたのかと目をこすったりしていたら15分ぐらいして激しい頭痛に襲われた。当時は適切に効く薬がなく、当直室でふとんをかぶり寝て目が覚めたらよくなっていた。先輩に手術がいやで仮病を使ったのだろうと思われたのが悔しかったが、頭痛発作がおさまるとまったく「普通」になるので周りの人から仮病とまちがわれやすい。だから片頭痛の患者の場合、周囲の人に理解してもらえるように配慮してあげることも必要だ。外国人患者の場合、ここまで話して理解を求めておくことは非常に大変だ。言葉のこともあり時間がかかる。時間もかかるがやらざるをえない。まずはこちらの言うことを聞いてもらうために「最後まで聞いてね、質問はそれから受けるから」と話して始める。途中で質問を受けるとあっちいったりこっちいったりでいつまでたっても終わらなくなる可能性が高い。将来この病気のために入院したり死んでしまったりということはないし、若い女性の場合は出産にも影響はないよと話してまずは安心してもらう。トリプタン製剤というのがいわゆる「特効薬」だが、頭痛の始まりにすぐに使わないと効果がない。がまんしてから使う普通の鎮痛剤の使い方ではだめなのである。アマージという薬が生理のときに発生する片頭痛によく効くという「ふれこみ」なので使い方をよく話して処方した。もともとは自分が患者であった片頭痛だが、いつのまにかペルー人、フィリピン人と外国人も含めて患者が多くなっている。ちなみに僕の場合は睡眠不足の後におこることが多く、昔はひどい痛みだったが、年をとるに従い、発作の痛みは軽くなり、62歳になった今では目がちらちらするなと思ってからすぐに薬を使うと「なんだか頭が重苦しいな」程度で終わる。年とってよかったと思うのはこの時だけだ。小児科のお子さん、パキスタン、フィリピン、ペルー、アルゼンチンとたくさん。そういえばきのう大人のインフルエンザA型がひとりいた。みんなびっくり。
  • 2011/6/24 9:04
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