ブログ - 平成31年2月18日月曜
隣のA市からやってきたブラジル人男性48歳、名前を呼んだら小さな女の子がいっしょに入って来た。入ってくるやいなや患者用の椅子のうしろの採血をするときに使う椅子にちょこんと座ってしまった。よく顔を見たら、母親がカンボジア人、父親が日本人で両親ともに僕が診ている、そのお嬢ちゃんだった。たしか小学校1年か2年のはず。幼稚園に入る前ごろ、初めて両親に連れられてやってきたときには両親の後ろにすぐに隠れてしまい、下を向いて一言も話しをしてくれなかったのに・・・あれ。どうしたの?と訊ねると「お母さんといっしょに働いている人でついてきたの」と。当の母親は車の中で待っているという。ブラジル人男性の話がよくわからなかったが、なんでも検査してほしいというようなことだった。理由を聞くと仕事が見つからず、もうすぐ帰国するからだと話してくれた。これでは保険診療はできないので、よくよく訊ねると両親が糖尿病で最近疲れやすいので心配になってきたのだと言う。ただ心配だから検査してくれではだめだが、症状があるなら保険診療することができる。たぶん、お嬢ちゃんは万が一の通訳を兼ねてついてきたのだろう。そういえば以前にこの母親が職場が同じだという韓国人女性を連れてきたことがあった。こんなに外国人がたくさんいる職場、雇っている会社ってどんなところなのだろうと想像してしまう。 日本の一部ではすでに外国人の労働力抜きでは成り立たなくなっているのだろう。そういえば紹介されてやってきた韓国人女性も定期的に受診をしてくれている。お嬢ちゃんの母親のカンボジア人女性もきっとそれなりに僕を医師として信用してくれているようだ。ありがたいことだ。そうそう、昨晩、海外からやってきている友人を連れて両国でちゃんこ鍋を食べた。大広間で注文を取っていたのは中国人女性とベトナム人男性だった。