ブログ - 平成31年2月2日土曜
両肘から下、末梢側がしびれて少し痛い時もあるというカンボジア人女性57歳、彼女は難民として来日した32年前から診ている。といっても慢性疾患があるわけではなく、「なにか」が起きた時に相談にやってきたり・・それなりに日本語は上手なのだが、考え方が「理論的」ではなく、理論で説明していっても、最終的に納得してくれない。感情が先だってしまうようだ。どうしても・・と言われ、近くの公立病院でCTを撮影してもらうことにした。アメリカ人男性38歳、38歳という年齢で逆流性食道炎という診断でいいのか?と前回は思ったが、オメブラゾール20mgの内服で「pretty good」となったそうで一安心した。スリランカ人男性23歳、左の前胸部から側胸部、そして左上腹部にかけて11月の中旬から痛いという。初診時に胸部レントゲンを撮影し、異常なし。痛いというのだが、何かにぶつけた覚えもないし、どちらかというと中ではなく、皮膚が痛いらしいとのこと。帯状疱疹があるわけでもなく、よくわからない。彼も近くの公立病院のCTの予約を取った。すると頭のCTも撮ってほしいとリクエストあり。少し痛いのだそうだ。よくわからない。こういうときにふと思うのはスリランカにあって日本にはない病気を見逃しているのではないかということだ。熱帯病の知識は残念なことにあまりない。末梢血をチェックするときに血液像も見ておくべきだったと反省。日本の公的保険を使うと、感染症を疑う病名をつけないかぎり、末梢血の血液像は査定されてしまうのでついつい、こういうことになる。