AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成31年1月11日金曜

平成31年1月11日金曜

朝一番になじみの日本人患者がやってきた。彼の勤務している会社には日本政府の許可のもとに32年前にカンボジア難民としてやってきたNさんという男性が務めている。カンボジアのポルポト政権が倒れた後、母国に出かけ、若いお嫁さんを連れてきたことなど、話していたら・・・驚いたことにその1時間後にNさんがやってきた。咳に痰に高熱、体の痛み、調べてみたら案の定、A型インフルエンザだった。学校保健法では診断が下ったら、登校できない期間が決まっている。しかし、学校保健法に縛られない人たちの場合は医師としては何日間は休んだほうがいいよとアドバイスをするが、法的拘束力はないので「あとは会社の指示に従ってね」と話すことにしている。すると「会社の旅行で土曜日から沖縄に行くんです」と言う。2日間しかない。ゾフルーザを処方したが、それでも医師としては「あさっては無理でしょう」と思う。飛行機に乗れば、たくさんの人に感染を広めてしまう可能性が高いし、もしかしたら空港の赤外線装置で、高熱者としてはじかれてしまうかもしれない。会社から今回はだめよと言ってもらったほうが彼も納得がいくのではないかと考えた。
ナイジェリア人男性49歳、高血圧の治療の後で、ドク、○○を知っているか?と英語で訊かれた。えっ、もう一回と言うとULCERとはっきり聞こえた。ナイジェリアで胃潰瘍になったことがあるそうで、ここのところ、胃のはりが強くて手が震えるようになるという。胃潰瘍で胃のはりが強くなるとは思いにくいが、それはまずは内視鏡で検査すべきと話すと、
「痛いし、怖いし、いやだ」と目をむいて言う。サイレースを1/10に薄めて注射して寝てもらって内視鏡を行う方法を説明して、ようやく明日、検査を受けけることで納得してもらった。胃の病気が見つかればそれはそれで解決法があるが、明らか疾患が見つからなかった場合、こういうケース、いわゆる風土病的な熱帯の疾患なんてものはないのだろうかと不安になる。
  • 2019/1/11 10:01
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