ブログ - 平成30年4月24日火曜
ネパール人男性37歳、国保に加入する資格があるのに加入していなかったが・・・受付に国保の保険証を出したと職員が教えてくれた。今後、高血圧の治療を続けなければならない状況になり、やはり加入しておくべきと思ったのだろう。国保や社保は過去3か月に遡って適用される。彼の場合は初診が今月で、これが3回目の診察なので過去の2回の診察分も保険が適用されることになり、その分の返金を行った。このように病気になってしまうとあわてて保険に加入するということはあまりいいことではない。わが国の公的保険制度は国民皆保険制度と称されるが、国民だけでなく、外国人であっても加入資格のある人すなわち日本に3か月以上在留する資格を持ち、役所で住民基本台帳掲載の手続きを執って在留カードを発行してもらった人は「加入が義務」とされている。ところが義務であるにもかかわらず、加入しなくても何の罰則もないため、故意に加入しない人たちがいるわけだ。こういう人たちも医療機関においては医療費の未納を積み重ねる可能性がある。医療機関の経営者としては少しでも医療費の未払いのリスクを減らす意味でも、市町村役場で住民基本台帳への記載を申請した時にそのまま国保への加入を行う、そういう制度を新設してほしい。昼ごろ、受付からアルゼンチンの○○先生という人から電話が入っていますが、話しますか?と連絡があった。大学病院のレジデントだったときに、JAICAを介して南米に移住した日本人の子孫である日系人の医師たちが研修にやってきていて、その一人が彼だった。2年間、外科、内視鏡室でいっしょに勉強した少し年下の仲間だ。今はアルゼンチンの風光明媚な港町で働いているとは聞いていたが・・・日本国籍の奥様が具合が悪いとのこと。しばらく病状など聞いていて、久しぶりの彼の声にうれしく思うとともに、彼の心中を察して声がうまく出なかった。