AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成30年4月6日金曜

平成30年4月6日金曜

受付から生活保護で半身に麻痺があるペルー人ががん検診にやってきたと報告があった。ところが持ってきた生活保護の受診券が、リハビリを行っている近くの整形外科あてになっていて、これでは受診できない、小林国際クリニックあての受診券が必要だと話したら「役所に行ってくる」と話していったん帰ったとのこと。半身まひの人に徒歩5分程度の距離にある市の建物まで行かせてよかったのか、心配になった。しかし、生活保護の場合は受診券なく受診することはしないよう、市役所からきつい「お達し」が出ているので、「先にそのまま受診して、あとで受診券を取りに行く」などということもできない。すると午後の診察が始まってすぐ、彼が戻ってきたという。診察室で顔を見た瞬間、わかった。もう20年ぐらいになるか、日系のペルー人が急増したころ、若いのに半身麻痺で通りを歩く体格のいい男性を目撃した。それからというもの、夕方の帰宅時など運転していて、数えきれないほど彼の姿を目撃していた。若い人の脳卒中といえば、まずは動静脈奇形の破裂を疑うべきと脳外科を研修で回ったころに教わった。彼に麻痺の原因を訊ねたら、脳出血だと答えるので、脳出血の原因の何?mal formationか?と訊ねたら、目を輝かせて、そうそう、mal formation と繰り返す。気の毒なことだ。彼には何の落ち度もないのに、こういう生活を送らざるを得なくなる。日本語もあまり上手ではないが、生活保護を受けられただけ、ペルーにいるよりよかったかもしれない。
  • 2018/4/6 9:00
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