AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成30年3月3日土曜

平成30年3月3日土曜

ナイジェリア人男性46歳に振り回された。11月に体調が悪くてやってきたときには血圧が高かった。降圧剤を処方し、その1週間後に来てもらって降圧効果をチェックしたところ、血圧はほぼ正常値に近くなっていた。空腹で来るようにとお願いしておいたので、採血し、肝機能、腎機能、コレステロールや中性脂肪などの項目をチェックした。降圧剤を処方しようとすると、「血圧は正常になったからいらない」と。具合が悪くなったらまた来ると言い残して帰って行った。それが11月。そして今回やってきたのはそのときの血液検査の結果を聞くためだと受付で話しているとフィリピン人スタッフが教えてくれた。今はもう3月、4か月前の血液検査の結果が今と同じとは限らない。僕からみるとなぜやってきたのかがよくわからない。血液検査の結果は末梢血で異常なく、肝機能、腎機能も正常、HDLコレステロールもLDLコレステロールも正常だが、中性脂肪だけが186と高値だった。それはどういう意味かと尋ねるので、中性脂肪が高い場合になりうる疾患について説明、そして食事療法が書かれた用紙を英訳して、中性脂肪がたくさん含まれている食べ物、食べた方がいい食べ物などについて話して、最後に血液検査の結果を手渡した。しばらくしたら受付のほうから彼の大声が聞こえてきた。フィリピン人スタッフが困惑した表情でやってきた。彼が「今日は検査の結果を聞いただけなのに、なぜお金を請求するのか?」とごねていると言う。「単に手渡したならお金は必要ないが、あれだけの時間をかけて疾患や食事療法まで説明したのだから、健康保険のシステムに則って医療費を請求したのだ、これは正当なことなのだ」と話してほしいと頼んだ。そう、これは僕がお金が欲しいからしていることではなく、健康保険のルールから考えて当たり前のことなのだ。こういうときはあくまでも「そういうルールになっている」と話した方がわかりやすいはず。しばらくして「し支払って笑顔で帰りました」と報告を受けたが、気持ちがあまりよくなかった。これは日本人でもあるが、薬を処方していないのだから、医療費を請求するのはおかしいという考え方、薬の処方だけが診察ではないのだ。
 フィリピン人女性44歳、2月10日に高熱で診察し、その時はB型インフルエンザだった。今回は昨日から発熱、38度を超える熱と体の痛みあり。インフルエンザ検査を行ったところ、今度はA型インフルエンザだった。次のシーズンからはぜひインフルエンザ予防接種を受けてくれるように頼んだ。携帯電話から職場の上司に電話、なんでも野菜を切っている職場だそうだ。「せんせいがはなしがある」と日本語で話すと「せんせい?」と聞き返す声が聞こえた。そこで携帯電話を渡してもらって医師であることを告げ、診察の結果と学校保健法で定められている休むべき日数を話し、これはあくまでも目安であるので本人と職場で話し合ってほしいと続けて話した。
  • 2018/3/3 9:00
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