AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成30年1月25日木曜

平成30年1月25日木曜

タイ人男性38歳、火曜日はAMDA国際医療情報センターからタイ語の通訳が来てくれる日、できるだけ地域のタイ人と接触して、重症化しそうなタイ人を見つけてそうならないうちに医療機関に結び付けるのが目的で、この目的だけのための携帯電話を持ってもらっているのだが・・・どういうルートでこの携帯電話番号を知ったのかは不明だが、電話をしてきた。仕事で火花が左の目に入ったのが3年前で、以後、光しか見えなくなり、1か月前からは光も見えなくなって全く見えないと言っているとのこと。日本語が上手ではないというので早く来てもらってこの通訳同行で眼科に診てもらうべきと話してもらったら、午後2時に現れた。市内の眼科医にわけを話して診てもらうことになったが、数年前に同じように火花が入って診てもらった患者は大学病院へ紹介されたが、失明してしまった。きっと同じような運命になるのかと思った。紹介した眼科に出かけるときに、僕の机の中にタイ人が「普通」に持っているプラ・クルアンというお守りがあることを思い出した。プラ・クルアンの中には一般的に有名なお坊様のレリーフが入っていて、高価な時代物はベンツ一台分とも言われているし、タイではこのプラクルアンの専門誌がよく売られている。セブンイレブンでもよく見かける。僕のこのお守りはサコーンナコーンという東北タイ出身のタイ人患者が、病気がよくなった折に僕にくれたものだ。普通のプラクルアンと少し変わっていて、表と裏に別々のお坊様が彫られている。きっとだめな結果ならせめてこれを貸してあげようと、出かける寸前の彼の手に握られた。1時間半ぐらい経過した後、この眼科の医師から電話があった。彼の目は火花が入ったために悪くなったのではなく、本人は記憶にないらしいが、昔、目を打撲してしまったために白内障になってしまっているとのことだった。ほかの機能はいいそうで、「手術を早めに受けたら、1.0ぐらいになるんじゃないでしょうか」とも言われた。まさに奇跡、やはりプラ・クルアンのおかげかも。
しばらくして患者と通訳が帰ってきた。患者は行く前とは別人のように晴れ晴れとした顔つきになっていた。治療費も想定内の範囲だそうで、この通訳に同行してもらって火曜日に日帰り手術を受けたいとのことで、手配した。
  • 2018/1/25 9:00
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