AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年11月28日火曜

平成29年11月28日火曜

ペルー人女性50歳、胃がん検診で初めての上部内視鏡検査となった。外国人患者の中にはサイレースを10%に薄めて静脈注射して軽度に寝たような状態にしても、内視鏡を挿入しようとすると「あばれる」人がいて油断ならない。ずいぶん前だが、サイレースを使ってもタイ人男性に内視鏡を噛まれてしまい、修理に50万円かかった苦い記憶がある。内視鏡検査をはじめてからもう40年になるわけで、それなりに上手なつもりではあるが、とくに外国人患者の場合、「あばれる」と外国語で心配ないよとかムンテラしなくてはならず、けっこうやっかいなことになりかねない。イギリス人の若い女性に内視鏡検査が必要と判断したことがあり、本人も了承してくれたので、事前にこういうことをするのですよと教えてあげようと思い、内視鏡を見せてあげたら「オー、ノー」と言われて、泣き出されてしまったこともあった。このケースはけっきょく検査をキャンセルするということになってしまった。こういう苦い経験をやまほどしてきたので、サイレースをこのペルー人女性に注射しながら、無事に終わりますようにと祈るような気持ちで挿入を開始したのだが・・・意外とすっと挿入で来た。そのまま胃の中へ、さらに十二指腸の第二部まで挿入、十二指腸にも胃にも大きな病変はなかった。ところが検査も終盤、食道を観察していたところ、門歯列から22センチのところに褪色した隆起を発見、たぶん良性の乳頭腫だろうと思ったが、それだけでは証拠とならないので生検を行った。検査終了後、アネキセートを静脈注射するとすぐに目が醒めた。その後、SDカードに入れた画像をコンピューターで見せてさしあげたのだが、この病変のところに来たら「なに?」と日本語で言い、簡単なスペイン語で説明しようとしても話を聞いてくれない。心配でパニックになりかけていたのだろう。一言、がんではないと思うけど・・・と話すと、ようやく落ち着いてくれた。
  • 2017/11/28 9:00
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