AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年10月26日木曜

平成29年10月26日木曜

午後3時半までは順調に診察を続けていたのに・・・突然、受付のほうから明らかにネィティブと思われる男性の英語、そしてカンボジア語が聞こえてきた。看護師が受付にようすを見に行き、カンボジア語しかわからないカンボジア女性を連れて、クリニックのカンボジア人患者がやってきているという。このカンボジア人患者は日本語も多少話せるが、タイ語が得意で、火曜日に来てくれているタイ人通訳と話をしている。僕とは日本語かタイ語で話をする。そして男性がひとり、聞けばベトナム人でこのカンボジア人女性の娘と結婚しているそうだ。女性のカンボジアの出身地を訊ねたら、南部、ベトナムとの国境地帯とのこと。あのあたりは昔々は国境もいいかげんだったのだろうし、国籍はともかく人の行き来も頻繁だったのだろう。診察室に呼んでほしいと受付に話したところ、「いません」という返事。あれれ、みなどこに行ってしまったのか?と思ったころに現れた。近くのスーパーにおにぎりを買いに行ってたとのことで久しぶりに驚いた。連れてこられた女性は便秘症とのことだったので、直腸肛門診を行ってみたが、硬い便はなかった。親族訪問でやってきてまだ10日前後、緊張しているのだろう。血圧を測ってくれと周囲の人たちが言うので、測ったところ、170を超えている。カンボジアから降圧剤を持ってきたそうだが、水に濡れてしまってだめになっているとのことで、まずは10日分処方した。ここまで終えるのに40分近くかかってしまった。なにしろ、みなが我先になにかを話し始めるので、話が通らない。東南アジアの街角で見る光景そのものだ。交通整理だけで疲れてしまった。そうそう、英語を話している男性がいたはずだが・・・と思ったが、カルテが並ばない。フィリピン人スタッフに尋ねたら、カナダ人だそうで、いま旅行中。きょうの午前中、半年前に別れたカナダ人の元カノから「病院に行ったら性病だと言われたのであなたもすぐに病院に行くように」という電話があったそうだ。これだけでは何が何だかわからない。本人が病気について詳しく元カノに電話して聞いているから待ってほしいとのことだった。しばらく時間がたってフィリピン人スタッフがHPVって何ですか?と訊ねてきた。なるほど、ことがわかった。HPVの感染を性病と呼ぶかどうか・・子宮頸がんの原因と言われているウィルスだ。男性の場合、タイプによってはコンジロームとなって現れる。もうややこしいので待合室に行って本人と話をした。現在、コンジロームのような症状はなく、あと数日で帰国するというので、帰国してから必要なら病院に行くようにと話して帰ってもらった。本人も相当にパニックになったようだ。これが実は元カノと「復讐かも」と考えるとちょっと怖いものがある。
  • 2017/10/26 9:05
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