AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年9月12日火曜

平成29年9月12日火曜

先週の金曜だったか・・・ある通知がファックスで医師会から届いた。厚労省からの外国人受け入れについての助成の通知だった。具体的には外国人受け入れりために医療機関を改修したり、増築したりする場合はその経費の半分だったか70%ぐらいだったかを助成するというもので、もっとよく読んでみたら・・・例として院内の掲示を多言語で行うなどという院内の改修はその対象とはならず、土地を購入してあらたに建物を建てるとか、増築するなど建築工事を要する場合のみと書かれてあった。これって開業医レベルの話ではなく、大きな病院でないと対象とはならないだろう。しかもその例として外国人専用の待合室を作る場合などと書かれてあったが、日本人と分け隔てを助長するようなものだ。どうも進む方向がちがうような気がしてならない。よくよく考えるまでもないが、これはオリンピックを控え、外国人観光客をもっと日本に受け入れるために、観光客が病気になった場合の医療機関への受け入れをスムースに促すためなのであろう。大きな医療機関、病院といえば、二次医療、三次医療を行っているような医療機関が多い。こういうところに外国人だけ一次医療を提供することはどうなのだろう? 今、日本人には一次医療、二次医療、三次医療の区別を守るようにとの広報が行われており、紹介状なく二次医療以上の医療機関を受診すると5千円程度のいわゆる「割増料金」を徴収される。にもかかわらず、外国人だけそういう医療機関に集めるというのは理解しがたい。いや、もっと踏み込んで考えると、通常の二次や三次の医療機関は外国人患者を「もっとたくさん診よう」などとは考える方向には行かず、そういうことで自費診療の利益を上げようとしている一部の民間病院を助成するための制度か?と疑いたくもなってしまう。この通知の締切が9月の20日台だったこともそんな疑いを強くするひとつだ。たった10日か2週間で高額な費用を伴う計画を立てることさえ、通常は時間的に困難だからだ。もしかして出来レースなのかもしれない。いつも思うことだが、僕は外国人医療は基本的には日本医師会の唱えるかかりつけ医制度に取り込んで考えるべきだと思う。それは観光客ではなく、我々とともに地域住民として暮らしている外国籍住民のことを考えているからだ。観光客のこともまた考えねばいけないとは思うが、いつも思うことは厚労省のいう外国人医療ってどうも視点がひとつ足りないのではないかと思わざるをえない。
  • 2017/9/12 9:03
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