AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年8月14日月曜

平成29年8月14日月曜

お盆の間の土曜日・・・きっと患者も少ないだろうとたかをくくっていたら・・・大変なことになってしまった。周囲の医療機関のほとんどがお盆休みなので、急に具合が悪くなった人が市内の遠方からもやってきた。外国人患者も多かった。タイ人女性、同じタイ人のご主人の診察についてきた。皮膚の血管炎がひどく・・・これはもう皮膚科の専門医ではないとわからないと思い、市内の皮膚科に片っ端から連絡してみたが、休診。急患ではないので、某皮膚科宛に情報提供書を書いて場所をお知らせしておいた。そこそこの日本語はできる。門前払いをされないことを祈りつつ。アメリカ人男性46歳、受付で問診をしたときには喉が痛いとのことだったが・・・診察室で話を聞くと、痛いのではないと言う。数日前に日光に行ってきてから、のどがかゆいような変な感じで、痰を出そうとしたら痰に血液が付着したので心配になり、やってきたとのことだった。結核とかがんとか、要するに血がついてきたことが心配だったのですね?と尋ねるとそうだという返事。たぶん、固い痰を出そうといきばんだために咽頭の粘膜が傷ついたのだろう。もう痰は出ないというので、抗炎症剤を処方し、ようすをみることにした。フィリピン人女性35歳、甲状腺機能亢進症で通院中。3年前に日本人男性と再婚、お子さんが2人も生まれているというのに、ご主人の父親には紹介してもらえていないという状態だった。そのご主人の父親という人は長年にわたり、僕の患者で通院してきてくれている。ご主人の父親が事実を知って、もしも怒ったら・・・僕も結果的に片棒をかついだことになりかねないし、信頼関係が損なわれてしまいかねない。ご主人の父親の顔を見るたびに、申し訳ないようななんともいえない気持ちだった。彼女には「同じクリニックに通院しているのだから、いつかは鉢合わせしたり、ばれてしまうよ」と話してはいたのだが・・2か月前、だれもいなくなった終了間際のクリニックの待合室で、彼女とふたりの幼い子供、そしてご主人の父親だけになってしまった。まるでドラマみたい。ドラマには筋書きがあるが、こちらには筋書きがない。状況に気がついた職員が知らせにやってきた。ご主人の父親は幼い子供たちの顔を覗き込んでいたそうだ。きっとよく似てるなあ、自分にとか思ったのかもしれない。だって孫なのだから、似ているのは当たり前だ。やってきた彼女の口から、あのときにクリニックの駐車場にご主人が待っていたことで、ばれてしまったと聞いた。結果は・・・ご主人の父親はとくに文句を言うことなく、受け入れてくれたそうだ。奥様をつい最近、亡くされたご主人の父親にとっては新たな家族の突然の出現も、喜ばしい出来事なのかもしれないと思った。
  • 2017/8/14 9:00
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