AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年11月12日土曜

平成23年11月12日土曜

ラオス人女性、50歳、腹痛で来院。あっちのこと、こっちのことと話すので聞いているうちに話が長くなってしまった。ベッドに寝てもらってお腹を触ってみると急性虫垂炎で痛くなる典型的な場所に痛みあり。採血すると白血球数はさほど高くはないが、CRPが4.8。0.4以下正常だから高い。とりあえず「サイティンにアクセープがある」とタイ語で言うとわかってくれた。日本語なら虫垂に炎症があるということ。抗生剤処方した。もともとタイ語とラオス語は似ているが、彼女のようにインドシナ難民として日本政府に合法的に受け入れられた人たちのほとんどはラオスから夜のメコン河を泳ぎ渡り、渡りつくとそこはタイ、そしてサケオの難民キャンプに収容され、そこで日本政府のインタビューを受けて日本で生きて行くことの意志の確認をされてからやってきた人なのでタイ語ももちろんよくわかる。僕はもともと大和市立病院の外科に勤務しながら昭和60年ごろから4年間近く、彼らの日本での受け入れ先であったインドシナ難民大和定住促進センターの嘱託医を兼任していたので彼らの事情もよくわかるし、彼らも僕のことをよくわかっている。お互いに戦友のようなものだ。そういうわけで彼女だけでなく、このあたりのラオス人、カンボジア人のことは裏の事情までよく知っている。
ペルー人女性、こども2人と本人と一家で下痢、発熱でやってきた。急性感染性腸炎と診断した。まずまちがっていないと思うが、こどもたちの小児医療票がない。国保、社保に加入していると大和市なら小学校卒業までこの医療票を持っていると無料になる。役所から申請用紙が届いているのに日本語があやふやで放置していたことが原因だ。こういうことって役所に言っても言ってもいまだにある。役所のほうも申請用紙の全ての文字を翻訳しなくとも、「こういう大切な書類です」ぐらいは翻訳して添えるべきじゃないだろうか。
フィリピン人男性、保険がない。腰が痛いとやってきた。「せんせい、胆石だと思う、ほらベジクラの石ね、おしっこも・・・」というので、「そうじゃなくて尿管結石だろう」と教えてあげると「尿管胆石か?」と言うので、そうじゃなくてね・・・と長い話になった。ところが診察の結果は尿管結石ではなくて腰の痛み、後ろに反ると痛いと言うので脊椎管狭窄症かもしれない。大きい病院に行ったところ、CTの検査をしようと言われたが費用を尋ねたら高額なのでやめたという。たしから僕のところは自費診療が保険10割だから市立病院の2/3になる。このようにお金で診療にわくをはめられてしまうとやりにくい。こういうケースは1週間に一人はいる。けっきょく、とりあえずの鎮痛剤だけ処方し、今回の痛みを取ることに専念することにした。本人にはどうしても鎮痛剤で痛みが取りきれない場合は検査を受けたほうがよいと伝えたが・・・
  • 2011/11/12 11:00
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