AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年6月30日金曜

平成29年6月30日金曜

今日、気がかりなことがある。2週間ほど前に以前からよく知っている難民として日本にやってきて定住しているベトナム人男性がやってきた。僕が知り合ったころはすでにベトナム語の通訳を務めていたが、これが本職なのか、アルバイトなのかボランティァなのか、そこまでは知らない。その彼がクリニックに窓口にやってきて「診察ではないけど、先生に会いたい」と言っていると職員が教えてくれた。午後の暇な時間だったので、診察室で会った。用件は・・・彼にはベトナムに残してきた妹がいるそうで、なんらかの疾患で視力が落ちて来ていて、ベトナムでレーザー治療を受けているが、医師の話ではこのまま視力が落ちていくだろうと言われたとのこと。2週後に観光で日本にやってくるので兄としては日本にいる間に、目の病気を調べてもらい、できるなら治療につなげたいとのことだった。正直、こういう依頼はあまり好きではない。疾患についての話の内容が不確定、医療費はもちろん自費で支払いますとは言うが、金額が高くなった場合に支払えるのか、さらに日本に滞在できる期間がせいぜい2週間まで、しかもそれには観光がついているはずで、医療機関を受診する時間が限られる、そしてさらにこの話、眼科領域なので、僕自身で完結できる話ではない。僕自身で完結できるなら、努力できることはあるだろうが、だれか眼科医の好意にすがらざるをえないとしたら、そこで迷惑をかけてしまったら、僕とその医師との間にも溝が生まれかねない。
 数日前、再び、彼がやってきた。妹さんは今日の朝には到着するそうだと知らせてくれた。合わせて、僕がリクエストしておいた先方の医師からの英文の情報提供書も持っていると言う。そこで医師会の眼科医会の会長を務めている先生に連絡をした。わけを話し、医療費はまちがいなく自費で支払うと言っていることも伝えた。その医師はできるだけ安く終わるように努力してみますよと答えてくれた。今日の午後の診療が始まったら一番に診察するので、午後2時50分には来院してほしいと言ってくれたので、兄には医師が忙しいこと、ゆえに決して時間には遅れないでほしいことを強くお願いし、わかりましたという返事をもらった。彼は長く日本に住んでいるので、日本人の時間の正確さも知っているはずだが・・さてきょうの午後、この眼科医からどういう電話がかかってくるか・・・なにか迷惑をかけるようなことがおきると、困っているなら何とか協力してあげようか?というこの眼科医のような善意の協力者を失いかねない。祈るような気持ちだ。
  • 2017/6/30 9:00
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