AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年11月5日土曜

平成23年11月5日土曜

きのうの診察終了間際、となりの綾瀬市からペルー人の一家がやってきた。こどもたちは風邪、母親は胃が痛くての来院。僕のほうで母親を診察、43歳の彼女、胃がきのうから痛くて背中も痛いという。下痢はときどきあるが、今はない、ときどき胸がやけるようだともいう。痛みの症状を尋ねると「痛くなったり痛みがなくなったり」と答える。潰瘍や慢性胃炎にしては症状が合わないと思うが、本人が胃が悪いと信じ込んでいるようす、救急車で運ばれたことも2回あるとも話してくれた。彼女は「女性、40代、太目」の三つの要素をすべて満たしている。英語でいうとこれらに共通の頭文字にちなんで「Fの病気」と呼ばれる胆石症ではないかと疑って超音波検査を行ってみることにした。すると縦に切っても横に切っても胆嚢の中に石と思われる白い像が見え、その下方は抜けて真っ黒になっている。間違いなく胆石症である。胆石症に多い症状は右の季肋部痛であるが、心窩部といういわゆる胃のあたりに症状を訴える人もいる。背中が痛いというのもうなづけるし、痛みに波があるのも説明がつく。そのまま胆石症の説明をし、治療についても話をし、市立病院への紹介状を書いた。この間、彼女はがっかりした顔つきで椅子にすわっていた。たぶん手術になるだろうと言いうと「お姉さんが下腹部の手術で大きな傷があっていやだ」と泣きそうな顔で言う。内視鏡手術もあるから相談しなさいと言って送り出した。
  • 2011/11/7 9:06
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