AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成29年4月21日金曜

平成29年4月21日金曜

火曜日に肛門周囲膿瘍で切開排膿したフィリピン人男性31歳、傷のチェックにやってきた。すでに痛みは消失し、膿もなくなっていた。今回はこれでいいとしても今後が問題だと話した。肛門周囲膿瘍を切開して膿を出すと、直腸内側と肛門周囲の臀部との間に完全に交通が出来、いわゆる痔ろうと言われる状態になる。いずれ痔ろうのろう孔そのものを取り除く根治手術をしないと、また同じところに膿がたまる可能性があるのだが・・・今回で2か所目、ということは2か所取り除いたとしても3か所目が今後ないとは断言できない。お金も問題だ。日本の公的保険がない状態すなわち保険外診療だったが、やはり不法滞在で加入できないということではなかった。加入資格があるにもかかわらず、月の保険の掛け金を支払うのがいやで加入していなかっただけだった。今、フィリピン人の奥さんが役所に行って手続きをしようとしているそうだが、僕の予想ではきっと加入しないと思う。保険に関する法律でこの3年間の「支払うべきであった」掛け金をまとめて支払わなければ加入はできない。きっとけっこうな金額になるだろう。そして今回の治療は昨日で終了した。もうお世話になることもないのなら、「結構な」金額を支払う気持ちはまたどこかにすっ飛んでしまうだろう。いつも思うのだが、だからこそ公的保険に加入できる資格のある外国人は、来日してまずは市町村区役所を訪れて住民基本台帳への記載と在留カードの発行を行うときに、同時に公的保険への加入(この際は国民健康保険または後期高齢者医療保険となるが)の手続きを強制的に行うべきであろうと思う。「強制的」というのが人権に反しているというなら、外国人でも加入資格のある人にはわが国の公的保険への加入を法的に義務付けているということとの整合性はないと思う。加入が法的に義務付けられているのに、加入しなくても罰がない義務なんて、どこかおかしい。けっきょく、思った医療がやりにくいという点や医療費の未払いという点で医療の現場にしわ寄せが来ていることに怒りを覚えることもある。
  • 2017/4/21 9:00
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