AMDA国際医療情報センター
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小林米幸: AMDA国際医療情報センター理事長

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平成23年10月31日月曜

平成23年10月31日月曜

AMDA国際医療情報センターの機関誌に先日ブログで書いた腕に埋め込んだ避妊具の取り出しについて書いた。中南米、タイなどで行われている治療であって妊娠しようとするとこれを取りださねばならない。局所麻酔で小さな傷でかんたんに取り出せるのに、日本人の医師にとっては見たことがない代物であるせいか、摘出を拒否するところが多い。僕のクリニックにも近くの医療機関で断られ、長野、山梨、静岡、栃木からやってきた日系人がいる。最近の長野県松本市から来た方は4時間かけて車でやってきて実質5分で終了の小手術を受け、すぐまた帰って行った。5分の手術のために往復の車代と8時間近い時間をかけてやってくるというのはあまりにかわいそうという主旨の文章だ。すぐにAMDA国際医療情報センター東京オフィスにこの文章を読んで感激したとある協力医から連絡があったらしい。協力医とはAMDA国際医療情報センターに入って来る外国人の医療・医事相談に連動して必要があれば、外国人患者を診察してくださる医師のことだ。こりゃうれしいと思い、よくよく聞いてみると前橋で開業している内科の同級生だった。卒業して37年、みんな元気でやっているのだなと感傷にふけった。しかしこういう医療の現状はとても「患者にとってやさしい医療」とは思えない。どの医師に尋ねてもみんな自分は患者にやさしい医療を行っていると答える、本気でそう思っているのだろう。しかし僕から見るとどうも患者から見たらどうなのかというところにギャップがあるような気がしてならない。こういう僕だって自信を持って「私は患者にやさしい医療をしています」とは宣言しにくい。以前に日本人の患者に「こうしたほうがいいですよ」という話をしたのに次に数年後にやってきたときに「男の先生には以前に怒られた。だから女の先生に診てほしい」と言われたことがあったからだ。こちらがそう思っていなくても意に反した受け取られ方をするときだってあるということである。まあこういうことがあるとしても、この腕の皮下に埋め込まれた避妊具の摘出に関しては多くの医師に知ってもらえるようになんとかしなければいけないと思う。
  • 2011/10/31 16:40
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